こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国を訪れるたびに感じるのが、屋台料理の豊富さ。
新しいメニューがどんどん出てくる一方で、トッポッキやホットクは不動の人気メニューです
また、揚げ物も定番の屋台料理のひとつ。街を歩いていると、揚げ物の香りが漂い食欲をそそります。
韓国式の天ぷらは『ティギム』と言って、日本よりも衣が厚め。屋台料理なので、トッポッキのソースに付けて食べることもあります
食材はエビやイカなど、私達に馴染みのある物も。
珍しい物だと、キムマリと言う、チャプチェの海苔巻き天ぷらやギョウザなどがあります。
とは言え、 「揚げる」という調理方法を用いた韓国料理は多くありません。
衣を付けずに揚げる料理は、1766年に出た文献「増補山林経済(ぞうほさんりんけいざい)」で初めて登場。
1787年の文献「攷事(こうじ)十二集」では、揚げ物を「油煎(ユジョン)」を呼んでいました。
衣なしの揚げ物の方が天ぷらよりも歴史が古く、海苔にもち米粉で作った糊を付けて干し、油で揚げた物は「プガク」と言い、現在でも受け継がれている精進料理です。
また、衣をまぶした天ぷらについては、明治頃に日本から韓国に伝わり広まったと思われます。現在では、郷土料理になった地域も。
今年初めて訪れた食の都である光州(クァンジュ)には、サンチュ天ぷら(ティギム)という有名なB級グルメがあります。
これは、サンチュで天ぷらを巻いて食べる物です。
葉物野菜のお陰で油っこさがあまり感じられないので、ついつい食べ過ぎてしまいますが、この料理を知ってから、我が家でもたびたび食卓にのぼるようになりました
野菜がたっぷり摂れるのが魅力ですね。
そこで、本日は、 『サンチュ天ぷら』のレシピをご紹介します!