こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国にも味噌があるのをご存じですか?
韓国の味噌は『テンジャン』と言います。日韓共通の調味料ですが製法が異なり、日本の場合は一般的に、ゆでた大豆をすりつぶし、麹と塩を合わせて数ヵ月間寝かせます
一方、韓国味噌は、昔ながらの製法ですと、しょうゆと同時進行で作られます。
大豆をゆでて形を整え、発酵させた味噌玉と塩水を大きな瓶に数ヵ月間入れておくと、塩水がしょうゆに変化し、味噌玉がコクのある味噌になります。
テンジャンは、日本の味噌と使い方が違います。
日本の場合は具材を煮込んでから最後に味噌を溶き入れますが、韓国の場合は、最初からテンジャンを入れて具材と一緒に煮込みます。テンジャンは長く煮込む程に風味が増す からです。
和食には欠かせない味噌汁と同じように、韓国でも味噌を使った汁物は日常的に食べられています
具材はバリエーションに富んでいて、お好みでニラや長ネギなどの野菜、エノキ、シイタケなどのキノコ類、肉や貝などの海鮮も良く使われます。
汁物の他に、ナムルなどの和え物にも使います。また、豚肉をゆでるときにテンジャンを少量加えると、豚肉の臭みがなくなり、ほんのりと味が染みておいしくなります
もし、テンジャンを買って、なかなか使い切れないという場合は、マヨネーズと合わせてディップにしたり、ドレッシングに少量加えるたりすると、コクが増すので、そんな使い方もおすすめです
発酵力の強いテンジャン。
手軽に摂取できる発酵食として、常備してみてはいかがでしょう。韓国系のスーパーで購入できますよ
それでは、本日のレシピです。
テンジャンで味付けした『豚肉のみそ焼き』です。ご飯が進む一品なので、丼にしてもおいしいです。テンジャンがなければ、日本の味噌を使用しても構いません。
ぜひ、お試し下さい。