こんにちは、料理家の野上優佳子です。
新年を迎え、2週間あまり。
明日からいよいよセンター試験開始です
受験生のいる我が家は、お正月気分は早々に吹き飛んでいますが 皆さんはいかがお過ごしですか。
明日はちなみに、『おむすびの日』 でもあります。
おむすびの歴史は平安時代以前から、干飯(ほしいい)・握り飯として旅人の携帯食であったことが文献に残っています。
ところで皆さんは、「おむすび」と「おにぎり」、どちらで呼びますか?
私は「おにぎり派」です。
よく「おむすび」と「おにぎり」はなぜ呼び名が違うの?と話題になりますが、日本おにぎり協会によれば・・・おむすび
神の力を授かるために米を、山型(神の形)にかたどって食べた物三角形
おにぎり
「にぎりめし」が転じた物 どんな形でも良い
・・・との説が濃厚だと解説しています。
神の力、というのは古事記に登場する三柱の神様の名前に「産巣日(むすび)」という共通語が含まれており、自然に神が宿ると考えて自然の恵み溢れる山 が神格化されていたことと相まってその説が一般化したものと思われます。
ちなみに、平安時代に貴族が宴を開く際、従者などには、強飯(こわめし※おこわ)を卵形に固めた物が支給され、これを「つつみぐい」と読んだそう。このつつみぐいが結び固めて作っているために、仕える女房たちが「おむすび」と呼んだと言われています。
一方、南北朝時代の官吏が記した日記 には「ニギリタルメシ」と記載があり、一般的に「握り飯」という呼び名が普及していることがうかがわれ、これが「おにぎり」に変化したとも言われています。
その呼び名のルーツは様々ですが、今も昔も、私たち日本人の食文化にとても大きな存在であり続けることは確かのようです。おにぎりって、本当においしいですよね。
さて今回は、うるち米ともち米をブレンドした『鶏ゴボウ飯』をご紹介します。
鍋で炊く、炊き込みご飯ですが、冷めてもおいしいので、おにぎりにもピッタリ!
鶏肉とゴボウのシンプルな組み合わせですが、そこから出るだしは抜群に美味!ぜひお試し下さいね。