こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
春本番ですね
四月に入り、皆様いかがお過ごしでしょうか?
寒い冬が終わり、春になると気持ちが上向いてきますね
韓国料理の基本概念には、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)があり、食も季節と密着していると考えられています。
陰陽五行説とは「万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成る」とういう思想で、季節は四季よりもひとつ多く、春、夏、土用、秋、冬と五つに分かれます。
その五つの季節に対し、木・火・土・金・水の元素が割り当てられているのです。
例えば春であれば、陰陽五行説になぞらえて考えると『木』にあたり、以下に関連があると言われています。
五臓:肝臓
五臓(ごぞう)とは現代医学の具体的臓器ではなく、精・気・血を備蓄するという機能の総称です。
肝臓は気力、血液、水分調整を行なうところとされ、精神状態を安定させ、消化を補助する働きがあります。
女性は特にかかわりが強く、血の流れが滞るとイライラし、精神的な要因から食欲減退につながるので、肝臓を労ることが大切です。
五色:青(緑)
木の五色である青(緑)、つまりは緑黄色野菜をふんだんに摂ることがお勧めです。
小松菜、アスパラガス、インゲンなど、青の濃い野菜がたくさん出てくる時期でもあります。
また、春はおいしい山菜なども出回りますので、旬の新鮮な物を取り入れましょう。
生で食べられる物は、加熱せずにそのままで。
代謝をアップする酵素が取り入れられます
五味:酸味
木の五味である酸味には、収斂(しゅうれん)や生津(せいしん)の作用があると言われています。
五味では、収斂(しゅうれん)とは出過ぎる物を抑える引き締めの意味を持ち、生津とは体液を生じさせるとされ、肝臓に血を集めるため、血が必要な女性には酸味を摂取することが重要です。
酸味のある物と言えば、柑橘類やお酢。
お酢は一日大さじ1杯飲み続けると、内臓脂肪を燃やし、疲労を回復します。
私も毎日飲んでいますが、前よりも体が軽く感じています
陰陽五行説から言えば、「春は緑黄色野菜と酸味を摂ること」。
これだけでも十分に薬膳と言えます。
薬膳と言うと、漢方薬の印象が強い方かも知れませんが、季節や体に合った物を食べることも薬膳になるのです
毎日の生活に気軽に取り入れられますので、実践して下さいね
本日のレシピは、薬膳に則った簡単レシピ『菜の花の酢コチュジャン和え』です。
酢コチュジャンは、お刺身や野菜の和え物にも重宝しますので、多めに作って冷蔵庫で保存しておくと良いですよ