こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
以前こちらブログ↓で、韓国料理は薬念(ヤンニョム)が味の決め手とお伝えしました
http://www.nasluck-kitchen.jp/blog/index.asp?entry_id=230&tcid=10
改めて復習しますと、薬念(ヤンニョム)とは合わせ調味料の総称であり、薬になるように念じて作られることから、この名前が付けられました。
これは「食べ物はすべて薬になる」といった薬食同源の考えが、調味料にも込められているからです
和食が素材の特徴を活かし「さしすせそ」の順番で味付けしていくのに対し、韓国料理では全ての調味料を混ぜ合わせた「合わせ調味料」で味付けをします。
また、韓国料理において下味は、料理のおいしさを決めるとても大切な工程なのです。
その下味用のヤンニョムは、前回ご紹介したヤンニョムとは少し材料が異なるため、ぜひこちらも覚えてみて下さいね塩ヤンニョム
・塩
・こしょう
・ニンニクのみじん切り
・すりゴマ
・長ネギのみじん切り
・ゴマ油しょうゆヤンニョム
・しょうゆ
・砂糖
・ニンニクのみじん切り
・すりゴマ
・長ネギのみじん切り
・ゴマ油
(食材によって、こしょう)
今回下記でご紹介しているレシピではニンニクのすりおろしを使用していますが、上記のように下味用のヤンニョムには「ニンニクのみじん切り」を入れるのが基本のレシピとなります。
しかし今回のように下味を付ける物に応じ、臨機応変に変えてみてもOKです
また、しょうゆヤンニョムは下味にもなりますが、料理全体の味付けにもなるので、万能調味料として重宝します。
例えばチャプチェを作るときであれば、ニンジン、タマネギなどの野菜は塩だけで味付けし、肉や干ししいたけはしょうゆヤンニョムで一度下味を付けてから炒め、最後に春雨と和えて味を調えるといった調理法をとります。
料理全体の味付けとしては焼肉のタレや、プルコギ、炒めナムル、煮物にも使えますよ
また韓国の炊き込みご飯はタレをかけて頂くのですが、この場合にしょうゆヤンニョムがよく合います
韓国風炊き込みご飯を作るときは、調味料を一切入れずにご飯と具材だけ炊き込み、しょうゆヤンニョムをかけて召し上がってみて下さい。
日本の炊き込みご飯とはまた一風違った、新しい味の発見があるかと思いますよ
本日はしょうゆヤンニョムを使った「手羽先のヤンニョム煮」をご紹介しますので、レシピから各調味料の配分をチェックして下さいね