こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
さあ、初夏のお楽しみ♪
この時期限定の『梅仕事』の季節ですよ〜
関西では、5月下旬頃からスーパーなどの店頭にみずみずしい青梅が並びます。
さて、『梅仕事』と言われても聞いたことがないという方もいるかと思います。
最近では梅干しを漬けるご家庭が減っていますので、ムリもないことかなと
梅干しや梅酒、梅シロップなどに、『梅を仕込むこと』を昔から『梅仕事』と言うのです梅は薬効と毒性を併せ持つ果実で、中国では紀元前から酸味料として用いられていました。
梅には胃腸の働きを促し、たんぱく質の吸収を良くする働きが期待できるクエン酸やリンゴ酸が豊富に含まれていますが、ただこれらの酸は強すぎるため、残念ながら加工せず生で食べることはできません。また、青梅のタネには毒性のある青酸が含まれており、未熟な青梅は実の方にまで青酸が染み出てきます。
そのため、青梅は生では絶対に食べないようにと言われています。そこで、生み出された知恵が『梅仕事』なのです。
出始めの青くて硬い実は、爽やかな香りが楽しめる「梅シロップ」「梅酒」「梅サワー」などに。
少し熟し、黄色く色づき始めた実は「梅干し」に。
実が熟して甘い香りがしてきたら「梅ジャム」に。
その年の生育状況や地域によっても出回る時期が多少前後しますので、青梅を手に入れるためは、5月中旬頃になったらスーパーをまめに覗いてみると良いでしょう
産地によっては7月上旬頃まで出荷があるようですので、ぜひ探してみて下さいね。
今回は、青梅を使った梅仕事『きび砂糖の梅シロップ』をご紹介します。
ミネラルが豊富なきび砂糖を使ったコクのある梅シロップは、大人から子供まで飲める爽やかな甘さのシロップです。
水や炭酸水で割って梅ジュースにしたり、シロップとしてかき氷にかけたりしてお楽しみ下さい