こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
まだ韓国をよく知らなかった頃、簡単に食事を済まそうとラーメン屋に入りました
そのときの衝撃といったら
メニューにあるラーメンは、どれもインスタント麺に野菜や肉などの具が入ったものでした。
日本のラーメン屋を想像していたので、なんだか損をした気分のままお店をあとにしたのを覚えています
ここ数年は韓国でも、日本のラーメン店が進出したことで生麺が徐々に認知されてきました。
しかし、そうは言っても韓国では今でもラーメンと言えば、インスタントの乾麺が主流です
韓国はラーメンの歴史が浅く、1960年代に日本メーカーと韓国の会社がタイアップして乾麺の製造を開始したのが始まりでした。
その後は瞬く間に浸透し、今ではすっかりお馴染みの食材となっています。
一年間の消費量は2014年度の統計によりますと、日本人が43.3食、一方の韓国は72.5食と2倍近く食べているそうです。
ちなみに韓国人は野菜、肉も日本人の倍近く食べているといった統計が出ていますので、1回の食事量が多いということですね。
韓流ドラマが好きな方だったら、一度はご覧になったことがあるかと思いますが、韓国ではラーメンを独特な食べ方で食べます。
アルミの鍋でラーメンを作り、食べるときは器に盛り付けることなく鍋のまま食卓に移動。
そして、汁が落ちないように片手で鍋の蓋を持ちながら、蓋をお皿のようにして麺を載せつつ食べるのです
また先日、韓国で見た光景なのですが、若い女性がコンビニで購入したカップラーメンを店頭で食べていました。
その際にカップラーメンの薄い蓋を円錐形にして、そこに一口量の麺を入れつつ口に運んでいたのです。
その器用な食べ方には、さすがにビックリしました
そして食べ方だけではなく、韓国の調理法も少し独特です。
代表的な物と言えば以前もブログ記事でご紹介した部隊チゲ(ブデチゲ)があります。
(ブログ記事:http://www.nasluck-kitchen.jp/blog/index.asp?entry_id=283)
この部隊チゲは、韓国の食事情が悪かった朝鮮戦争中に、アメリカの部隊のあった地域で生まれた鍋料理で、特徴的なのはソーセージやスパムなどの肉加工品や、インスタントラーメンが使われていることです。
今ではすっかり韓国の定番鍋となりました
またちょっと前に流行った物で、インスタントのジャージャー麺とインスタントのチゲ風ラーメンを組み合わせた「チャパグリ」というものがあります。
味の違う二つの組み合わせは、なかなか想像ができないですよね
実際に食べてみたことがありますが、ジャージャー麺の甘さとチゲ風ラーメンの辛さがあいまって……何とも説明しがたい味で、「おもしろい」という印象でした。
クセになる方もいるようですので、機会がありましたらぜひお試し下さい
韓国では、まだまだ色々なインスタントラーメンの食べ方が出てきそうです
さて、本日のレシピは韓国の餅とラーメンを組み合わせた「ラーメントッポギ(ラッポギ)」です。
麺にもちと炭水化物がたっぷりのレシピですので、この料理を作る日はダイエットをちょっとお休みして、ラーメントッポギを楽しんで下さいね