こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今季の冬は、例年に比べて気温の高い日が多いですが、それでもやはり冬は寒いですね
個人的には寒いのは苦手なので冬はあまり好きではないのですが、お料理をする点ではありがたい場面もあります
それは揚げ物をするときです
冬は気温が低いため長時間コンロの前に立っていても暑くないので、夏場に比べて揚げ物の調理が苦になりません(むしろ揚げ物をしていると温かくてありがたいぐらいです……
)
また冬が旬の食材は旨味がギュッとつまった物が多いので、素揚げやから揚げなど、素材のおいしさが活かせる揚げ物に最適な物が多くあります。
そのため私は冬になると、時間のあるときにはよく揚げ物を作ります
揚げ物の中でも、我が家の子どもたちが特に好きなメニューが「鶏のから揚げ」です
鶏のもも肉にしょうゆ、酒、ゴマ油、砂糖を混ぜ合わせた調味料で下味を付け、片栗粉をまぶして揚げるシンプルなレシピのから揚げは、白いご飯によく合う味付けに仕上げています。
しかし、実は我が家の子どもたちが「鶏のから揚げ」と呼んでいるこの料理は……、正しくは「竜田揚げ」なのです
日本唐揚協会のホームページによると、「から揚げの定義」とは、食材に小麦粉や片栗粉をまぶして油で揚げた物とされています。
野菜や魚介類などを素揚げにしたり、下味を付けずに小麦粉や片栗粉をまぶして揚げたりした物がこれにあたります。
一方、「竜田揚げ」とは、肉類や魚介類などの食材にしょうゆ、みりん、酒などを合わせた調味料で下味を付け、上新粉(うるち米を加工した粉)や片栗粉をまぶして油で揚げた物とされています。
ちなみに「竜田揚げ」の由来は諸説あり、過去に龍田司厨長(たつだしちゅうちょう)という方が発案した料理が評判となり、「龍田式唐揚げ」として海軍で調理法が広まったという説や、奈良県に流れる紅葉の名所「竜田川」の風景から連想されて名付けられたという説があります
似ているようで実はちょっと違うから揚げと竜田揚げ。
皆さんのお家ではどちらがお好みか、ぜひ作ってみて下さいね
さてそれでは、今回は旬のブリを使ったお子様にも食べやすい「ブリの竜田揚げ」をご紹介します。
照り焼きやブリしゃぶもおいしいブリですが、竜田揚げにしてもどんどんお箸が進みますよ
竜田揚げにすることで魚の臭みも軽減されますので、魚が少し苦手な方にもおすすめです。
ぜひ作ってみて下さい