こんにちは、料理家の野上優佳子です。
昨年(2015年)の食に関するトレンドと言えば、「おにぎらず」ではないでしょうか
日経トレンディ(日経BP社)が毎年発表するヒット商品ランキングでは12位にランクインし、大手レシピサイトや料理系ブログのレシピポータルサイトによる年間検索キーワードランキングにも上位で登場しています。
すでにご存知の方も多いように、おにぎらずはもともとある料理マンガで20年以上も前に紹介されたレシピ。
またの名を「ブラックざぶとん」と紹介されていました
それが某レシピポータルサイトでじわじわと人気になり、昨年そのサイトのニュースで取り上げたことで爆発的人気となったワケです
私も昨年は、いろいろな仕事でおにぎらずを試作しました。
一番オーソドックスな作り方だと、全型(ぜんけい)の海苔1枚でご飯と具を包むので、1個でも結構なボリュームになります
大抵は1個を半分に切って2切れにするのですが、子どもや女性だと1切れ食べれば大満足
2切れ(まるごと1個)はちょっと食べきるのが大変な程です
ちなみに、はさむ具は基本的に「丼(どんぶり)」でおいしい物を選べば良し
その他、サンドイッチの具でも相性の良い物があります。
その具材のバリエーションの多さと、具材を選ばない気軽さに加え、写真を撮ったときの見栄えの良さ(断面の鮮やかさ)が人気を後押ししました。
このおにぎらずですが、塾弁(塾の授業の合間に食べるお弁当のこと)や、試験などの日のお弁当としておすすめです。
片手で食べられて、カバンの中でも場所を取らず、教科書などを汚す心配も少ない。
とても合理的で理想的な弁当スタイルかもしれません
ただし、おにぎらずはあくまでお弁当なので、直に手で触ったり、加熱していない物をはさんだりすると、当然ながら衛生的には問題アリです
普段のお弁当作りと同じように、手洗いをきちんとする、食材にはしっかり火を通す、冷蔵庫や涼しい場所で保管するなど、安全な食のポイントを押さえることをお忘れなく
さて今回は、豚ショウガ焼きをおにぎらずにアレンジしたレシピをご紹介します。
ご飯と相性の良い豚ショウガ焼きは、おにぎらずの具に合わないはずがない鉄板メニューです
食べやすくボリュームのある一品となっていますので、ぜひお試し下さい。