こんにちは、料理家の野上優佳子です。
「料理のレパートリーを増やしたい!けれど、どうすれば良いの?」というお悩みをよく聞きます。
これは料理をする人なら、一度はぶつかる悩みではないでしょうか
解決方法はいろいろあると思いますが、私がおすすめしているのは「今できる料理をアレンジする」方法です
ゼロからレシピを覚えるのではなく、自分が作れる料理をベースに足し算や引き算、掛け算などのアレンジをすることで、難しく感じず身に付きやすくなります。
「小松菜の白和え」をレパートリーに増やしたいときを例に取ってみましょう!
もし「ほうれん草のゴマ和え」が作れるならば、このように置き換えて考えられます。ほうれん草→小松菜に変更
ゴマ和え→すりゴマをねりゴマに変更+水気を切った豆腐を追加
すると、例え白和えを作るのが初めてだとしても、自分の作れる料理(ほうれん草のゴマ和え)をアレンジすれば簡単に作れることに気付きます。
この考え方は、私がよく質問を受けるお弁当のおかず作りにも応用できます!
お弁当の定番おかずである卵焼きですが、アレンジと言えば甘いかしょっぱいか、味付けを変えることになりがちです。
しかし、卵に調味料を加えて味を変化させるだけでなく、食材を「混ぜる」というひとつのアクションで味や色合いのバリエーションが一気に広がります
では、卵焼きをおいしくアレンジするには、具体的に何を混ぜたら良いでしょうか。
そのヒントは、「卵かけご飯」にあります。
卵かけご飯に混ぜておいしい物は、卵にもご飯にも合うので、お弁当のおかずにできる物が多いです。
ただ、お弁当のおかずに加熱していない食材は入れられませんので、注意が必要です
混ぜる食材は、卵に混ぜやすい形状である、火を通しても味に変化がないなど、お弁当のおかずとしての条件をクリアしているかを見極めましょう。
卵料理はアレンジしやすいので、さらにレパートリーを広げたいと思ったら、世界の卵料理を参考にするのも良いですね。
●スパニッシュオムレツに入っているジャガイモなど大きな具。
●キッシュのフィリングに入っているハムやパセリ、チーズ。
●アジア圏のオムレツに入っている香草や唐辛子。
例を挙げるだけでも様々な食材があり、新たなおいしさとの出会いも期待できます。
調理法や主な材料はそのままに、ほんの少しのアレンジで気軽にレパートリーを広げてみましょう。
案外簡単に、とっておきのレシピが生まれるかも知れませんよ
さて今回は、「ナスのスクランブルエッグ」をご紹介します。
ペルシャ料理に、焼きナスとトマトを入れた卵料理があり、これを手軽に作れるようにアレンジした物です。
簡単に作れておいしいので、我が家では定番料理のひとつになっています。
ぜひお試し下さいね