こんにちは、料理家の野上優佳子です。
夏の暑さも本格的になり、いよいよ喉越しの良いそうめんがおいしい季節です!
私のそうめんの思い出と言えば、子どもの頃に運動会で、祖母が作ってくれた「そうめん弁当」です。
このそうめん弁当は、そうめんを一口大に丸めて笹の葉を敷いた重箱に詰めた物で、めんつゆはキンキンに冷えた物が保冷容器に詰められていました。
炎天下でのお昼に、冷たいそうめんがどれ程おいしかったことか。
多少のびてしまいますし、ツルツルっとした食感もゆで立てには敵いませんが、おろしショウガたっぷりの冷たいつゆで頂くそうめんは、格別でした。
暑くて食欲のないときでも食べやすかったことを、今でも憶えています
このそうめん弁当のポイントは、お弁当箱への詰め方です!
そうめんは、ゆでてから時間が経つとくっついて団子状になってしまうので、ゆで立てをすぐに食べないときは、一口サイズに分けておくのがおすすめですよ。
そうめんを一口大にまとめるには、以下の要領で簡単にできます。ゆでて水で冷やしたそうめんをしっかり水切りする。
ひょいと一口分の量を片手(利き手ではない方:写真では下方の左手)でつまむ。
利き手(写真では右手)の人差し指と中指にくるりと巻く。
こうしておけば、めんつゆに入れたときにほぐれやすく、食べやすいです。
ひとつずつ小分けになっているので、お弁当にも詰めやすく一挙両得
おばあちゃんの知恵って、やっぱり素晴らしい
我が家では祖母から受け継いだそうめん弁当を、今でもたびたび作ります
食欲の落ちる夏のお弁当に、そうめん弁当はおすすめです
ちなみに、一口にそうめんと言っても、実に様々な種類があります
例えば富山の大門素麺(おおかどそうめん)は、現在わずか13軒の生産者のみで作られていて、麺がくるりと巻かれた丸まげ状で、しっかりしたコシの強さがあります。
熊本の南関素麺は、かつては参勤交代の折に藩主が将軍家に献上していたそうで、現在は9軒の生産者がその味と技術を守り続けています。
この他、宮城の白石温麺(しろいしうーめん)や徳島の半田そうめん、愛媛の五色そうめんなど、全国各地にそれぞれの個性を持ったそうめんがあります。
食べ比べしてみるのも楽しそうですね
お弁当や食べ比べで、夏のそうめんメニューを楽しんで下さい
さて今回は、そうめんのレシピ「冷やし担々そうめん」をご紹介します。
めんつゆで食べるそうめんももちろんおいしいですが、そればかりだと味に飽きてしまいますよね
そこで、そうめんにピリ辛の肉みそを加え、スパイシーな味わいに仕上げました。
ほんの少しのアレンジで、また違ったおいしさに出会えます。
ぜひお試し下さいね