こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
まだまだ日中は厳しい暑さが続きますが、朝晩はしのぎやすくなり、夕方の風にあたると秋を感じるようになってきました
暑い夏場は生野菜や冷たい麺類など、体をクールダウンする食べ物が中心だった方も多いと思います
冷たく、みずみずしい食材は水分が多く含まれており、汗をたくさんかいて水分がどんどん体の外に出ていく季節にはぴったりです。
しかし秋以降は汗をかく頻度が減るので、徐々に体内に水分を蓄える必要がなくなってきます。
そのため、秋口以降も同じように水分たっぷりの野菜を摂る食生活を続けていると、体の中に余分な水分が溜まり、急に寒くなったときなどに体が冷えやすくなってしまうのです
冷えは万病のもととも言われるぐらい、私たちの体に様々な影響を与えます。
例えば、冷えが原因で風邪を引いてしまったり、肩こりがひどくなったり、腰痛を引き起こしたりすることもあるので注意が必要です
この季節は、秋口に旬を迎える野菜や穀類を上手に取り入れ、生野菜だけでなく、汁物や煮物など火を通して作るお料理も食卓に並べると良いでしょう
加熱することによって余分な水分が減ったり、栄養素の吸収が良くなったりするので体にも優しくなります
また、秋以降を元気に過ごすため、胃腸の調子を整えることも大切です。
冷たい物の食べ過ぎで消化能力が落ちているときは、温かい物や火を通してやわらかくなった物を少しずつ頂くと良いでしょう
消化の良い物を食べることで、胃腸への負担が和らぎます。
また、栄養素(糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維)をバランス良く摂取することは基本ですが、特にこの時期はビタミンB1を意識して摂るようにすることも体の調子を整えるポイントになります
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える「代謝」を助ける働きがあるため、疲労回復に効果がある栄養素です。
そのため夏バテなどで体が弱っていると感じたときには、積極的にビタミンB1を摂ることが重要になります
またビタミンB1は、アリシンという成分と共に食べると、吸収率がアップします
疲れやだるさを感じたら、ビタミンB1が多く含まれる豚肉やうなぎ、玄米、枝豆などと一緒に、アリシンを多く含むタマネギやニンニク、ニラなどを合わせたメニューにしてみてはいかがでしょう
ぜひ夏の疲れを残さず、秋を迎えて下さいね
それでは今回は、夏野菜たっぷりの「ゴマ混ぜごはんの野菜あんかけ丼」をご紹介します。
焼いた夏野菜をたっぷり入れたあんは、夏バテ気味のときにも食べやすいアッサリとした味わい
ご飯に混ぜたゴマの風味がアクセントの、ヘルシーなワンディッシュです。
ぜひお試し下さい