こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
日々、子供たちと料理をしていて感じることがあります。
それは、料理には学校などで習う様々な知識が、ぎゅっと凝縮されているのではないかということです。
料理を学ぶと言うと、一見すれば栄養に関してや調理方法、味付けの仕方などを学ぶと思いがちですが、実は料理から得られる知識はそれだけに留まりません。
例えば学校で「円を四等分にするにはどうしたら良いですか?」といった、図形の分割を習ってきたとしましょう
小さな子供では特に、文字だけではなかなかイメージが湧かない子も多いと思います。
そこでニンジンを輪切りにした物を用意します。
ニンジンならば実際に切って見せてあげることが可能ですので、目の前で十字に切ってみましょう
すると十字に切ったニンジンと、円を四等分した図形が同じ形になるはずです
こうやって、文字だけでは想像が難しいことも実際にやってみると、イメージできて「分かった!!」に繋がります
このように食材を分割することは算数の勉強になります。
また産地を知ると社会科の勉強になりますし、焼くことや煮ることなどの調理は化学反応を応用しているため理科の勉強にもなります。
料理をする際、どういったアプローチで料理を考えるかによって、様々な知識が身に付いていくのです。
その他にも、料理は自分で考える力を身に付けるのにも役立ちます。
料理をするときは常に、「次に何をしなければいけないか?」を考えて行動した方がスムーズに作業が進みます。
しかし、人間は指示されたことをこなすのは比較的簡単にできるのですが、自分の力で考えて行動することは慣れていないとなかなか難しいもの
今どう動くべきか、何をしたら良いのかといったことは意識して考えないと、一朝一夕では身に付きません。
そのため私は、子供たちと料理をするときにはできるだけ指示はせず、みんなに考えてもらい、それから動いてもらうようにしています。
小さい頃から自分で考えて動くクセを付けてあげることで、自発的に動く能力が自然と身に付くからです
また「自分で考えてできた!!」という感覚が掴めたとき、本当に楽しそうな笑顔が見られるので、こちらも嬉しくなります
子供主体で動くと多少時間がかかり、遠回りのような気がしますが、急がば回れ。
勉強でも考え方でも、身に付いたことは自分からできるようになるので、時間があるときはちょっと待つ姿勢でお子さんと料理を楽しんでみると良いですよ
料理に限らず、ひとつのことを学ぶとそれが違う分野にも繋がっていることは多いです。
得た知識が別の場所で活かせるのが分かると、勉強(学び)がより楽しくなります
子供たちだけでなく、横断的な学びは大人になっても続いていきますので、料理からその楽しさを知ってもらえると嬉しいです
さて今回は、「ニンジンとジャガイモのカレー風味サラダ」をご紹介します。
ポテトサラダをアレンジしたメニューで、比較的手軽に作れるようにレシピを考えました。
ぜひ、お子さんに「次に何をしなければいけないか」を考えてもらいながら、一緒に作ってみて下さいね