こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
秋の運動会&行楽シーズンですね。
この時期は、お弁当を作る機会が増えますが、お弁当の定番おかずと言えば……唐揚げという方も多いかと
皆さんは鶏肉の唐揚げを作るときは、どの部位を使いますか?
もも肉やむね肉が定番かと思いますが、手羽肉を使った「チューリップ」という唐揚げもおすすめです。
唐揚げで手羽?とあまりピンと来ない方もいるかもしれませんが、昔は手羽も唐揚げの定番部位だったのですよ
そこで今回のブログは鶏の手羽肉についてご紹介します
鶏手羽とは、鶏肉の翼の部位のことです。
画像では、右側から「手羽元」「手羽中」「手羽先」の順に並んでいます。
■手羽元(てばもと)
翼の付け根の部分で、別名「ウィングスティック」と呼ばれています。
手羽肉の中では一番肉の部分が多く、肉質がやわらかいのが特徴です。
■手羽中(てばなか)
手羽先の先端にある尖った部分(手羽端)を関節で切り落とした部位で、手羽先の一部分でもあります。
つまり、手羽先=手羽中+手羽端ということになります。
冒頭で触れた「チューリップ」は、主に手羽中を使って作ります。
「チューリップ」は、手羽中に切れ目を入れて骨を1本抜き、肉をひっくり返し、形を整えて作ります。
唐揚げにすると骨が持ち手になって食べやすいので、パーティーやお弁当に重宝するのです。
私が子どもの頃は、唐揚げと言えば「チューリップ」が定番でした。
しかし、最近はもも肉やむね肉に比べて調理に手間がかかるなどの理由で、チューリップの唐揚げは家庭でも店頭でもマイナーな存在になっているそうです。
慣れ親しんでいた身としては、少し寂しいですね
ちなみに手羽中を開いた物や、手羽中を串に刺した物は焼鳥屋では「イカダ串」と呼ばれています。
また、手羽中を二つに割った物は「チキンリブ」と呼ばれています。
■手羽先(てばさき)
手羽の先の部分で、肉の部分は少ないのですが、ゼラチン質と脂肪を多く含んでいます。
手羽元に比べ、皮の部分が多いためカロリーは高めですが、コラーゲンとビタミンAが多く含まれており、美肌効果が期待できます。
コラーゲンは、熱を加えると溶け出す性質があるので、骨ごとじっくり煮込んでスープなどにし、汁ごと食べるなど効率良く摂取するのがおすすめです。
コラーゲンの生成を助ける働きのあるビタミンCを含む、ニンジンやダイコンなどと一緒にスープにすると良いでしょう。
煮ても良し焼いても良し
揚げても良し
の、おいしくリーズナブルで美肌効果の高い鶏手羽肉
ぜひ食卓に取り入れてみて下さいね
さて今回は、そんな鶏手羽を使った「鶏手羽のバーベキューグリル」をご紹介します。
レシピでは手羽中を使用し、子どもから大人まで好きなピリ辛の味付けにしてみました。
おつまみやお弁当にもオススメの一品ですので、ぜひ作ってみて下さいね