こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年も残すところあと僅かになり、そろそろ年末の大掃除の時期がやってきました
この時期になると、お掃除特集のテレビ番組やお掃除用洗剤のテレビCMを見る機会も増えてきますね。
また、最近では重曹やクエン酸を使って、ご自分でオリジナルの洗剤を作る方もいらっしゃるようです
洗剤の種類や使い方は様々ありますが、汚れた部分や場所に合った物を使うことが効率良く「キレイ」にするポイントです
そこで、今回は洗剤の性質にスポットを当て、「キッチンまわりの洗剤選びのコツ」をご紹介します。
洗剤の性質は大きく分けると主に「酸性」「中性」「アルカリ性」の3つに分けられます。
「酸性」や「アルカリ性」にも強弱があり、酸やアルカリの強さを表す数値としてpH(ピーエッチまたはペーハー)という数値が使われています
pHの数値が、3.0未満は「酸性」、 3.0以上6.0未満は「弱酸性」、6.0以上8.0以下は「中性」。8.0を超えて11.0以下は「弱アルカリ性」、11.0を超える物が「アルカリ性」です
数値が低くなるにつれて「酸性」が強くなり、数値が高くなるにつれて「アルカリ性」が強くなります。
一般的に、「酸性」や「アルカリ性」が強くなると汚れを落とす力が強くなりますが、皮膚への影響が強いため、手荒れなどを起こすリスクが高くなります。
例えば、手洗い用の食器用洗剤は、素手で洗うことを想定し、手荒れを起こしにくい「中性」が多いです。
一方、食器洗い機用の洗剤は、直接手で触れることがないため、洗浄力の高い「弱アルカリ性」で殆ど作られています
では実際にお掃除するときにはどういった洗剤を使用すれば良いのでしょうか。
キッチンまわりの汚れの代表格は、主に「油汚れ」と「水垢」です。
ガスレンジなどの油汚れは酸性なので、「弱アルカリ性」または「アルカリ性」と表示のある物がオススメ。
アルカリ性洗剤の中でも「重曹」は、油汚れのお掃除にはとても効果的です
重曹には油汚れを中和する作用がありますので、汚れた部分にふりかけてさっと拭き取るだけで油汚れを取り除くことができます
お掃除の際は手荒れなどの原因になりますので、ビニールやゴムの手袋を必ず付けて下さいね
それに対しシンクや蛇口まわりの水垢はアルカリ性なので、「弱酸性」の表示のある洗剤がオススメです。
弱酸性の物を使うことで、水垢がキレイに落ち、シンクまわりがピカピカになりますよ。
最後にひとつ豆知識
台所用の漂白剤が手に付いてしまい、ヌルヌル感が取れないときがありますよね。
そんなときは「お酢」を数滴手にたらしてこすり合わせると、すぐにヌルヌル感がなくなります。
「お酢」には酸性の成分が含まれていますので、手に付いた漂白剤の成分(アルカリ性)をお酢の成分(酸性)が中和してくれます。
先程シンクまわりのお掃除でも「弱酸性」の洗剤についてご紹介しましたが、「弱酸性」の洗剤がすぐに用意できないときには「お酢」でも代用できるので、お試し下さい
それでは今回のレシピは「お酢」にちなんだ「ミルフィーユなます」をご紹介します。
お掃除にもお料理にも万能なお酢を使った華やかな一品。
皆が集まったときのオードブルやおせちにぴったりです
皆さまの新しい年が、爽やかで楽しい一年となりますように
今年も一年ありがとうございました
どうぞ良いお年をお迎え下さい。