こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
春は、別れや出会いの季節
4月から新生活をはじめるという方も多くいらっしゃることでしょう。
周囲の環境が大きく変わる忙しいときは、疲れやストレスが溜まっていても見過ごしてしまいがちです…
そこで今回は、疲労回復を助けてくれる調味料「お酢」についてご紹介します。
「酢」には、原料をアルコール発酵させたあと、酢酸発酵させた「醸造酢」と、化学的に合成した酢酸に水や調味料を加えた「合成酢」があります。
食糧難の時代に合成酢は生み出されましたが、物が豊かになった現在流通しているのは、ほとんどが醸造酢です。
醸造酢は、原料の違いで穀物酢と果実酢に分けられます。
穀物酢の中でも、米酢には有機酸は70種以上、アミノ酸は15種以上含まれており、健康になる効果や旨み成分の高さは、米酢がダントツです。
お酢を摂ることで得られる健康効果のひとつに、「疲労回復」があります。
疲労を感じるのは、体内の筋肉や肝臓に貯蔵されたグリコーゲンというエネルギー物質が、運動などで消費されて不足するためと言われています。
お酢の主成分である酢酸を摂ると、体内でグリコーゲンの生成を促進し、疲労回復のお手伝いをしてくれるのです
そして、お酢に含まれる酢酸やその他の有機酸のほとんどが体内でクエン酸に変化します
クエン酸は、胃酸の働きを助けて食欲を増進させ、たんぱく質の消化を助けてくれます。
また、血行を良くして代謝を活発にする働きや、カルシウムの吸収を助ける働きも期待でき、健康に良いことがたくさんあります
しかし、大量のお酢を一度に摂取するのは逆効果です
毎日大さじ1杯程度のお酢を摂ると良いでしょう
お酢は調味料としてだけでなく、料理をする上でも様々な効用があります。
例えば、殺菌・防腐効果で料理の保存性を高めたり、魚の生臭さを取ったり、硬い肉をやわらかくしたり、野菜の変色を防いでアクを取ったりと数え切れない程です。
穀物酢は和食に、果実酢はサラダやピクルス、煮込み料理に、バルサミコ酢はソースなどの風味付けにと、様々な調理法で食卓に取り入れてみて下さいね
今回は、手軽に野菜が摂れる作り置きおかず「春野菜のピクルス」をご紹介します。
春の味覚をあれこれピクルスにして頂くと、また違った味わいを楽しめます。
特にタケノコがオススメです
ぜひお試し下さいね