2017/07/06
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
5年程前のことでしょうか。
東京のコリアタウンで何度か味わったことがありましたが、本場で初めて食べたとき驚いた料理があります。
それは豚足
韓国語で「チョッパル」と言います。
ソウルの奨忠洞(チャンチュンドン)には豚足通りと呼ばれる場所があり、専門店が軒を連ねています。
その中の一軒に足を踏み入れると、漢方の香りとしょうゆの香ばしさが漂っていました。
注文した豚足はホカホカと湯気が立ち上っていて、東京では冷めた状態だったので、ほんのり温かい豚足に少し驚きました
食べるときは、アミの塩辛入りのソースに付けます。
アミがアクセントになって、豚足の味わいを引き立ててくれるのです
韓国の豚足料理は歴史が古くありません。
朝鮮戦争が終わったあと、北朝鮮からの避難民が奨忠洞一帯に集まり、生計を立てるために飲食店を開業しました。
そこにいた一人の女性が、北朝鮮でよく食べていた豚足を、韓国人好みのしょうゆ味に仕上げ、お酒のおつまみとして提供したのがはじまりと言われています。
ちなみに、北朝鮮の豚足料理は中国から伝わった物です。
そうして、北朝鮮から段々と南下した豚足は、地域が変わると調理法も変化した物が親しまれています。
韓国南部の釜山(プサン)の繁華街である南浦洞(ナンポドン)では、一人の男性が冷菜豚足(ネンチェチョッパル)を考案しました

一般的なしょうゆ味の物とは違い、薄くスライスした豚足を、キュウリ、クラゲ、錦糸卵、カニカマなどの具と一緒に、辛子酢じょうゆで和えています。
鼻にツンとくる辛味があとを引き、豚足の脂っぽさが感じられず、さっぱりと頂けます。
定番の豚足と食べ比べてみるのも、楽しいですよ
豚足は、見た目から食べず嫌いの方もいらっしゃいますね
ただ冷菜豚足の場合、豚足の骨を取り除いて丸く成形した物を薄くスライスしているため、見た目からは豚足だと分かりません。
また、野菜がたっぷりと入った料理なので、外国人観光客も抵抗を覚える人が少ないようです
南浦洞の豚足通りには、順番待ちするのが苦手な韓国の人でさえ、列をなしているお店があります。
韓国でおいしいお店を狙うならば、行列のあるお店に限ります
冷菜豚足をはじめ、ソウルにはない魅力がある釜山。
日本の大阪のような第二都市の良さですね
釜山に行かれたら、ぜひ冷菜豚足を召し上がってみて下さい。
おすすめです
さて本日のレシピは、「ゴマ辛子ソースの豚肉冷菜」です。
作りやすいように、薄切り肉を使用しました。
おうちで食べるのはもちろん、皆で料理を持ち寄るポットラックパーティーにもイチオシの料理です。
作ってみて下さいね

5年程前のことでしょうか。
東京のコリアタウンで何度か味わったことがありましたが、本場で初めて食べたとき驚いた料理があります。
それは豚足

ソウルの奨忠洞(チャンチュンドン)には豚足通りと呼ばれる場所があり、専門店が軒を連ねています。
その中の一軒に足を踏み入れると、漢方の香りとしょうゆの香ばしさが漂っていました。
注文した豚足はホカホカと湯気が立ち上っていて、東京では冷めた状態だったので、ほんのり温かい豚足に少し驚きました

食べるときは、アミの塩辛入りのソースに付けます。
アミがアクセントになって、豚足の味わいを引き立ててくれるのです

韓国の豚足料理は歴史が古くありません。
朝鮮戦争が終わったあと、北朝鮮からの避難民が奨忠洞一帯に集まり、生計を立てるために飲食店を開業しました。
そこにいた一人の女性が、北朝鮮でよく食べていた豚足を、韓国人好みのしょうゆ味に仕上げ、お酒のおつまみとして提供したのがはじまりと言われています。
ちなみに、北朝鮮の豚足料理は中国から伝わった物です。
そうして、北朝鮮から段々と南下した豚足は、地域が変わると調理法も変化した物が親しまれています。
韓国南部の釜山(プサン)の繁華街である南浦洞(ナンポドン)では、一人の男性が冷菜豚足(ネンチェチョッパル)を考案しました


一般的なしょうゆ味の物とは違い、薄くスライスした豚足を、キュウリ、クラゲ、錦糸卵、カニカマなどの具と一緒に、辛子酢じょうゆで和えています。
鼻にツンとくる辛味があとを引き、豚足の脂っぽさが感じられず、さっぱりと頂けます。
定番の豚足と食べ比べてみるのも、楽しいですよ

豚足は、見た目から食べず嫌いの方もいらっしゃいますね

ただ冷菜豚足の場合、豚足の骨を取り除いて丸く成形した物を薄くスライスしているため、見た目からは豚足だと分かりません。
また、野菜がたっぷりと入った料理なので、外国人観光客も抵抗を覚える人が少ないようです

南浦洞の豚足通りには、順番待ちするのが苦手な韓国の人でさえ、列をなしているお店があります。
韓国でおいしいお店を狙うならば、行列のあるお店に限ります

冷菜豚足をはじめ、ソウルにはない魅力がある釜山。
日本の大阪のような第二都市の良さですね

釜山に行かれたら、ぜひ冷菜豚足を召し上がってみて下さい。
おすすめです

さて本日のレシピは、「ゴマ辛子ソースの豚肉冷菜」です。
作りやすいように、薄切り肉を使用しました。
おうちで食べるのはもちろん、皆で料理を持ち寄るポットラックパーティーにもイチオシの料理です。
作ってみて下さいね

