こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
昨年末に新語・流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」という言葉が頻繁に使われ、社会現象になっていますね
言葉のもとになったアプリケーション「Instagram(インスタグラム)」には、可愛いスイーツやインパクトのある料理など、思わず目に留まる写真が続々と投稿されています。
インスタ映えする料理として注目されたのが、とろりとしたラクレットチーズをかけた一品!
今回は、Instagramでも話題になった「チーズ」についてご紹介します。
ラクレットチーズとは、牛乳から作られるハードチーズの一種。
「チーズフォンデュ」と並ぶ、スイスの代表的な伝統料理「ラクレット」に使われるチーズです。
ラクレットは、チーズの断面を直火で温め、溶け出したチーズをナイフなどで削いで、ジャガイモに付けて頂く料理。
日本では、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の中で登場するチーズとして有名になりました。冬の山小屋で、おじいさんが暖炉であぶっていたチーズがラクレットなのです
以前の記事で、ナチュラルチーズとプロセスチーズについてご紹介しました。
ナチュラルチーズはさらに7つのタイプに分類されます。
タイプごとの特徴やおいしいチーズの選び方をご紹介しましょうフレッシュタイプ:クリームチーズ、モッツァレラなど
熟成させないチーズ。生乳に乳酸菌や酵素を加えて固め、水分を除くとできる白い固まりがフレッシュチーズです。
クセが少なく、そのまま食べるのに向いています。できるだけ製造日の新しい物を選ぶのがポイント。新しく状態が良い物は、きれいな白色をしています白カビタイプ:カマンベールなど
表面が白いカビで覆われているチーズ。白カビを表面に繁殖させて熟成させます。
未熟なものは中心にいく程、固くなっていますが、熟成が進むと芯までやわらかくなります。
見た目では判断が難しいため、お店の方に相談して選ぶと良いでしょう青カビタイプ:ゴルゴンゾーラなど
カマンベールチーズなどと同じくカビを使うタイプですが、チーズの中から熟成します。
チーズ全体に青カビがむらなく入っていて、色つやが良い物を選びましょう。
食べ頃になった物が店頭に並んでいることが多いようですウォッシュタイプ:モン・ドールなど
外皮を塩水や酒で洗いながら熟成させたチーズで、香りや味が強め。
食べ頃を選ぶのが難しいチーズなので、こちらは特にお店の方に選んでもらうのがおすすめですシェーブルタイプ:ヴァランセなど
山羊(シェーブル)の乳で作られたチーズ。山羊特有の強い個性のある風味が楽しめます。
作り立てから完熟まで、その時々のおいしさが楽しめるため、好みによって選び方は異なりますセミハードタイプ:ゴーダなど
水分が38〜46%と少なめの比較的固いチーズ。保存性が高く、クセがなく食べやすいため、日本でも一般的なチーズです。切り口の断面が明るく美しい物を選びましょうハードタイプ:チェダー、ラクレットなど
水分が38%以下の、大きく重量のあるチーズ。濃厚な旨みが特徴です。切り口の断面が明るく美しい物を選びましょう
どのタイプのチーズも、主成分はたんぱく質と脂質で、チーズの約半分を占めています。
その他、カルシウム・リン・鉄・ナトリウム・カリウムなどのミネラル類、ビタミンC以外の数種類のビタミンが含まれ、栄養豊富です。
一般的に乳製品が健康に良いと言われるのも頷けますね。
ちなみに、塩分が気になるという方は、比較的塩分の少ないクリームチーズやカッテージなどのフレッシュタイプのチーズがおすすめです。
さて今回は、フランスの郷土料理「アリゴ」をご紹介します。
マッシュポテトにチーズを加え、とろりと伸びる様子はまさにインスタ映えする一品
アツアツを頂けば、身体も温まりますよ。ぜひお試し下さい