2014年3月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です
皆さんのお宅にはどんな乾物がストックされていますか?
昆布やカツオやいりこなどのだしに加え、切り干し大根や豆、ひじきなど、どのご家庭にも何かしらの乾物はあると思います。
今年は雪害 で野菜も高騰
したので、野菜の乾物はそんなときこそとても重宝して家計の強い味方にもなってくれますよね。
我が家の定番乾物のひとつは「キクラゲ」 です。
キクラゲには、定番の「黒キクラゲ」と、中国料理ではデザートなどにも使われる「白キクラゲ」があります。
最近は、生の「アラゲキクラゲ」なども手軽に買えるようになってきましたね!
写真は、左:白キクラゲ、中央奥:生のアラゲキクラゲ、右:黒キクラゲ
キクラゲは、キノコの仲間です。人の耳の形に似ていることから【木耳】【木海月】と書き、ミミタケとも呼ばれます 。
特に東アジアではよく食用として用いられますが、ヨーロッパではあまり食べられません。
一説には、裏切り者とされたユダがキクラゲの生える接骨木(ニワトコ)の木に吊り下げられたことが学名のAuricularia auricula-judae、ラテン語で「ユダの耳」の由来であることから縁起が悪いとされているそうです。
白キクラゲは【銀耳】と書き、中国では古くから高級食材。不老長寿の効果があるとされ、銀と同じ価値で取引されたとも言われています。
キクラゲは調理の際、水で20〜30分程浸けて戻してから、軽くもみ洗いをして汚れを落とします。
2〜3回水を換えて、水が濁らなくなれば
よく見ると、ギュッと口を閉じたように固くなっている部分(石づき)があるので、そこを包丁で切り落として下さいね。
黒も白も、同じように下ごしらえします。
あとは、食べやすい大きさに切って、お好みの調理を
さて、本日はキクラゲを使った『キクラゲと豆苗のナムル』のレシピをご紹介します。
炒め物やスープの具としてのイメージが強いですが、さっとゆがいてナムルにすると、コリコリした歯ごたえが最高においしい物に仕上がりますよ。
豆苗などと一緒に和えれば、彩りもきれいです
ぜひお試し下さいね。
「ムク」と言う食べ物を召し上がったことはありますか?
見た目は固めのゼリー状で、原材料にはそば、緑豆、どんぐりなどがあります。
原材料を挽いて水にさらした沈殿物を煮ていくと、とろみがでてきます。それを冷ますとゼリー状になるんですね。
ムク用のそば粉、緑豆粉、どんぐり粉が売っていますが、仕上げるまでに時間と労力が必要になるので、近年では市販のムクを使って料理する人の方が圧倒的に多いです
1870年に刊行された「名物紀略」によると、「ムク」はもともと「サク」と言われていたそうです。
しかし、世間一般では「ムク」と言ったので、後述の名前が浸透したようです。
その後、朝鮮戦争時代は食料不足を補うために食べられました。
そして、経済成長に伴い、健康食になったんですね
さて、このムクには各原料の香ばしさはあるものの、味の決め手はヤンニョムと言った合わせ調味料が不可欠になります。
一般的な食べ方はと言うと、ムクと野菜を和えた物です。
ムク自体は低カロリーなので、野菜と一緒に合わせるとビタミン、食物繊維なども取れて、お腹が満たされます
その他、細切りにしたムクに冷たいスープを注ぎ、キムチやのりを加える食べ方もあります。
また食の都と言われる全州では、ビビンバに緑豆ムクが入っています。これは、全州ビビンバの特徴ですね。
韓国では一般的なムク。
日本で食べたいと思ったときは、ちょっとこだわりのある韓国料理店に行けばメニューにあるかもしれません。最近では韓国食品を取り扱っているスーパーに市販品がありますので、一度お試し下さい
それでは本日のレシピ『どんぐりムクの和え物』をご紹介します。和えた野菜から水が出てくるので、和えたらすぐに召し上がって下さいね。
こんにちは!
料理家のひろろ こと 竹内ひろみです。
この時期、かなり日中は暖かくなってきましたが、朝、夕方とまだまだひんやりとしますね。
季節の変わり目はどうしても寒暖の差があるので、体調を崩しやすい時期です。
少し油断をすると風邪をひくこともあるので、日頃からの体調管理がとても大切です
早寝、早起きだったり、無理をしないで早めの休養だったり、様々な方法がありますが、そのひとつがやはり毎日の食事ですね
食事のとり方や、とるべき食品に関して、多くの健康法が出回っています。
朝食は絶対に食べた方が良い。
朝はデトックスの時間なので食べなくてもOK。
動物性タンパク質は大切だからとらなくてはいけない。
乳製品や甘い物、肉類はあまりとらない方が良い。etc...
何が正しいのか分からなくなってしまうこともありますが 、ひとつの健康法ばかりに縛られてしまうと、かえってストレスになってしまいます。
個人的には、食のリセットをしながら体調を整える方法が良いと思っています。
と言うのも、いつも健康ばかり気にして食事制限ばかりしていると疲れてしまいますよね?
そして、好きな物を好きなだけ食べていてはやはり身体は悲鳴を上げてしまいます。
少し栄養バランスが崩れたかもしれないと思ったら、食べている物を見直して、野菜中心に戻してみましょう。
また、甘い物や化学調味料が入った味の濃い物もやめてみましょう。
自分なりのリセット法を知っておくこと、食を楽しみながら体調を整えることができますよ。
それでは、本日はそんなリセットに最適なレシピをご紹介します。
『塩麹風味のトマトスープ』は、さっぱりした味わいです。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
春はお花見や新生活のお祝いなど、人が集まる機会が多々ありますよね
そこで今回は、お客様を招いたときにもちょっと使える、『春のテーブル作り』についてご紹介します。 春をイメージする色には、淡いピンクや若草色、ラベンダーなどのパステルカラーや、草木が芽吹くイメージの緑やオレンジなどのビタミンカラーなどがあります。
これらの色を、テーブルクロスやランチョンマット、テーブルナフキンに取り入れると、一気に春らしいテーブルに近付きます。
また、テーブルフラワーは桜や菜の花、ミモザやラナンキュラス、チューリップなど春を代表する花を使います。
ガラスの食器は光を乱反射させるので、きらきらとした春の日差しを演出するのに一役かってくれますのでおすすめです。
食器は普段使いの物を使っても良いですが、その場合、クロスや小物、テーブルフラワーをひと工夫すると気軽なおもてなしのテーブルに変身します。
春の訪れを、食卓から演出してみましょう
さて本日は、 『キャンディーロールサンド』のレシピをご紹介します。
春を告げるお祭り「イースター」のシンボルカラーである黄色・緑・紫の具材を使った彩り豊かなロールサンドです。
ぜひお試しを