2017年6月の記事
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
正確な回数は分かりませんが、私が今まで韓国を訪れたのは50回程だと思います
首都ソウルだけでなく、東西南北の地方都市へも度々足を運びましたが、今年のはじめまで未踏の地がありました。
それは韓国最南端の島「済州島(チェジュド)」です
かつて韓国の人にとって海外旅行が一般的ではなかった頃、新婚旅行先と言えば済州島で、韓国のハワイと称される程、韓国本土とは異なった文化を築いていました。
食文化も例外ではなく、ひと昔前までは済州島独自の食文化が形成されていましたが、飛行機の往来が活発となった現在では、本土の食材が島にどんどん入ってきています
しかしその逆で、済州島の島民の半分が畑を持っていると言われるみかん(キュル)やデコポン(ハルラボン)などは、収穫量や消費期限の問題で、済州島以外での流通が難しいようです
そんな済州島の名物のひとつに、「ミナミアカザエビ」があります。
ミナミアカザエビは韓国語で「タクセウ」と言い、見た目はザリガニ、シャコのような海産物。
日本の四国以南、黄海、東シナ海からフィリピン沿岸周辺、水深200m程度の砂底に生息しています。
以前は、殻が固くて調理するのが少々不便なミナミアカザエビは、済州島ではもっぱらスープの出汁に使うことが多かったそうです。
最近になって、観光客向けにと用途を広げ、鍋料理の具に使うようになり、話題の食材に変わりました

ミナミアカザエビのおいしさをダイレクトに感じられるのは、蒸した物。
昨年、韓国の情報番組で、人気俳優たちがミナミアカザエビの蒸し料理を紹介したことで、お店には韓国本土からもお客さんが訪れるようになったのだとか
私も噂を聞きつけて予約なしでお店に行ったところ、1時間以上待ってやっと食べられました。
韓国の人はせっかちなので、行列のできるお店は確実においしいのです
テーブルに案内されると、ミナミアカザエビの固い殻を割って食べるための木製のトンカチとカニフォークが並べられていました。
しばらくすると注文の品が運ばれ、店員さんがバケツから豪快に蒸したミナミアカザエビをばさっとテーブルの上に放ちました
私たちはこれまた豪快にトンカチで殻を割りながら、サワークリームソースに付けて食べることの繰り返し
ほとんど会話せず、黙々と食べる姿は、なんだかカニを食べるときと同じでした
エビの身自体に味があるため、何も付けなくてもおいしいのですが、ソースの程良い酸味がアクセントになって、つい食べ過ぎてしまいました。
もし済州島へ行く機会がありましたら、ミナミアカザエビ(タクセウ)料理を試してみて下さいね!
さて今回のレシピは「エビのピリ辛揚げ(セウカンジョン)」をご紹介します。
韓国には、揚げた鶏肉をピリ辛のタレに絡めるタッカンジョンという料理があります。
このピリ辛のタレが、エビのおいしさをさらに引き出してくれるアレンジレシピです
ご飯のお供に、お酒のおつまみにと重宝します
ぜひお好みの辛さで作ってみて下さいね

正確な回数は分かりませんが、私が今まで韓国を訪れたのは50回程だと思います

首都ソウルだけでなく、東西南北の地方都市へも度々足を運びましたが、今年のはじめまで未踏の地がありました。
それは韓国最南端の島「済州島(チェジュド)」です

かつて韓国の人にとって海外旅行が一般的ではなかった頃、新婚旅行先と言えば済州島で、韓国のハワイと称される程、韓国本土とは異なった文化を築いていました。
食文化も例外ではなく、ひと昔前までは済州島独自の食文化が形成されていましたが、飛行機の往来が活発となった現在では、本土の食材が島にどんどん入ってきています

しかしその逆で、済州島の島民の半分が畑を持っていると言われるみかん(キュル)やデコポン(ハルラボン)などは、収穫量や消費期限の問題で、済州島以外での流通が難しいようです

そんな済州島の名物のひとつに、「ミナミアカザエビ」があります。
ミナミアカザエビは韓国語で「タクセウ」と言い、見た目はザリガニ、シャコのような海産物。
日本の四国以南、黄海、東シナ海からフィリピン沿岸周辺、水深200m程度の砂底に生息しています。
以前は、殻が固くて調理するのが少々不便なミナミアカザエビは、済州島ではもっぱらスープの出汁に使うことが多かったそうです。
最近になって、観光客向けにと用途を広げ、鍋料理の具に使うようになり、話題の食材に変わりました


ミナミアカザエビのおいしさをダイレクトに感じられるのは、蒸した物。
昨年、韓国の情報番組で、人気俳優たちがミナミアカザエビの蒸し料理を紹介したことで、お店には韓国本土からもお客さんが訪れるようになったのだとか

私も噂を聞きつけて予約なしでお店に行ったところ、1時間以上待ってやっと食べられました。
韓国の人はせっかちなので、行列のできるお店は確実においしいのです

テーブルに案内されると、ミナミアカザエビの固い殻を割って食べるための木製のトンカチとカニフォークが並べられていました。
しばらくすると注文の品が運ばれ、店員さんがバケツから豪快に蒸したミナミアカザエビをばさっとテーブルの上に放ちました

私たちはこれまた豪快にトンカチで殻を割りながら、サワークリームソースに付けて食べることの繰り返し

ほとんど会話せず、黙々と食べる姿は、なんだかカニを食べるときと同じでした

エビの身自体に味があるため、何も付けなくてもおいしいのですが、ソースの程良い酸味がアクセントになって、つい食べ過ぎてしまいました。
もし済州島へ行く機会がありましたら、ミナミアカザエビ(タクセウ)料理を試してみて下さいね!
さて今回のレシピは「エビのピリ辛揚げ(セウカンジョン)」をご紹介します。
韓国には、揚げた鶏肉をピリ辛のタレに絡めるタッカンジョンという料理があります。
このピリ辛のタレが、エビのおいしさをさらに引き出してくれるアレンジレシピです

ご飯のお供に、お酒のおつまみにと重宝します

ぜひお好みの辛さで作ってみて下さいね


こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
6月は「父の日」がありますが、父の日の贈り物と言えば皆さんは何を思い浮かべますか?
「母の日」はカーネーションの花が定番ですが、父の日の贈り物に、何を贈れば良いのか悩んでしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
父の日に何を贈ろうか迷ったとき、ご飯のお供やお酒のおつまみにもピッタリ!の「明太子」がおすすめです。
スーパーなどでは、たらこと並んで売られていることが多い明太子ですが、皆さんは「たらこ」と「明太子」の違いをご存知でしょうか?
そこで今回は、「たらこ」と「明太子」についてご紹介します。
たらこと明太子は、ともに「すけとうだら」の卵が原料です。
一般的に、塩漬けにした物を「たらこ」、唐辛子の入った調味液に漬け込んだ物を「明太子」と呼んでいます。
「明太子」の由来は、もともと韓国で、すけとうだらのことを「明太(ミョンテ)」と呼ばれていた物を、福岡で呼び方を変えて「ミョンテ」を「明太子」と呼ぶようになり、全国的に広がったと言われています。

たらこや明太子の食感と言えば、粒々の食感が特徴的ですが、その粒はどれくらい入っているかご存知でしょうか?
すけとうだらの卵巣は、2袋が1対となっており、この1対を1腹と呼びます。
1腹あたりの卵数は、魚によってバラつきがありますが、なんと約20〜30万粒も入っているそうです
たらこ・明太子を選ぶときは、皮がピンと張り、粒がプリプリの物を選ぶと、中の粒の食感も良い場合が多いです
すぐに食べない場合は、そのまま冷凍することで、数か月程度保存できます。
冷凍する場合は、1本ずつ小分けして、ラップで包んで保存しましょう。
また、生のままでも、焼いてからでも冷凍できます。
解凍時は、冷蔵庫で一晩かけて自然解凍するのがおすすめですが、急ぐ場合は、ビニール袋に入れ、水を張ったボールの中に浸けて解凍すると良いですよ
たらこは、煮物やパスタがおすすめです。
古くから人気の定番料理「たらこ煮」は、ひと口大に切った「たらこ」を、醤油と酒、砂糖で調味して煮付けた物で、ぱっと花開いたような見た目が特徴的です。
たらこや明太子は塩分が含まれているため、調理に使用する際は、その味を活かして塩を控えめにすると良いですよ。
明太子はほぐして和え物やサラダに入れると、いつもの料理が華やかになります
特にポテトサラダとの相性はバッチリ
グリルで焼いて、シンプルにお茶漬けやおにぎりにするのも良いですね。
トーストやピザとの相性も良く、アイディア次第で様々な楽しみ方ができますよ
明太子は唐辛子で調味されていますが、一口に唐辛子と言っても「本鷹」、「三鷹」、「鷹の爪」、「八房(やつぶさ)」、「島唐辛子」、激辛で有名な「ハバネロ」等、色々な種類があります。
唐辛子の役割は、辛さはもちろん、香りも大切だと言われています。
メーカー毎に、色々な唐辛子を独自の配合でブレンドしているそうなので、自分好みの明太子を探してみるのも楽しいですね
さて今回のレシピは、「明太子と夏野菜のそうめん」をご紹介します。

明太子の辛味がアクセントになった、夏野菜がたっぷり摂れるアレンジそうめんレシピです。
ぜひお好みの明太子でお試し下さいね
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
6月は「父の日」がありますが、父の日の贈り物と言えば皆さんは何を思い浮かべますか?
「母の日」はカーネーションの花が定番ですが、父の日の贈り物に、何を贈れば良いのか悩んでしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
父の日に何を贈ろうか迷ったとき、ご飯のお供やお酒のおつまみにもピッタリ!の「明太子」がおすすめです。
スーパーなどでは、たらこと並んで売られていることが多い明太子ですが、皆さんは「たらこ」と「明太子」の違いをご存知でしょうか?
そこで今回は、「たらこ」と「明太子」についてご紹介します。

一般的に、塩漬けにした物を「たらこ」、唐辛子の入った調味液に漬け込んだ物を「明太子」と呼んでいます。
「明太子」の由来は、もともと韓国で、すけとうだらのことを「明太(ミョンテ)」と呼ばれていた物を、福岡で呼び方を変えて「ミョンテ」を「明太子」と呼ぶようになり、全国的に広がったと言われています。


1腹あたりの卵数は、魚によってバラつきがありますが、なんと約20〜30万粒も入っているそうです

たらこ・明太子を選ぶときは、皮がピンと張り、粒がプリプリの物を選ぶと、中の粒の食感も良い場合が多いです

すぐに食べない場合は、そのまま冷凍することで、数か月程度保存できます。
冷凍する場合は、1本ずつ小分けして、ラップで包んで保存しましょう。
また、生のままでも、焼いてからでも冷凍できます。
解凍時は、冷蔵庫で一晩かけて自然解凍するのがおすすめですが、急ぐ場合は、ビニール袋に入れ、水を張ったボールの中に浸けて解凍すると良いですよ

たらこは、煮物やパスタがおすすめです。
古くから人気の定番料理「たらこ煮」は、ひと口大に切った「たらこ」を、醤油と酒、砂糖で調味して煮付けた物で、ぱっと花開いたような見た目が特徴的です。
たらこや明太子は塩分が含まれているため、調理に使用する際は、その味を活かして塩を控えめにすると良いですよ。
明太子はほぐして和え物やサラダに入れると、いつもの料理が華やかになります

特にポテトサラダとの相性はバッチリ

グリルで焼いて、シンプルにお茶漬けやおにぎりにするのも良いですね。
トーストやピザとの相性も良く、アイディア次第で様々な楽しみ方ができますよ

明太子は唐辛子で調味されていますが、一口に唐辛子と言っても「本鷹」、「三鷹」、「鷹の爪」、「八房(やつぶさ)」、「島唐辛子」、激辛で有名な「ハバネロ」等、色々な種類があります。
唐辛子の役割は、辛さはもちろん、香りも大切だと言われています。
メーカー毎に、色々な唐辛子を独自の配合でブレンドしているそうなので、自分好みの明太子を探してみるのも楽しいですね

さて今回のレシピは、「明太子と夏野菜のそうめん」をご紹介します。

ぜひお好みの明太子でお試し下さいね
