2018年5月の記事
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
寒さの厳しい冬が明けると、大地のエネルギーをたっぷり吸収した様々な山菜が芽吹きます
これらを総称して「春山菜(ポムナムル)」と言い、韓国の方にとっては特別な想いがある食材です。
韓国では、植物が育たない冬の期間、乾燥や発酵させた保存食材を活用した食事が中心となります。
だからこそ、旬の味わいが楽しめる春山菜は「別味(ピョルミ)」と呼ばれ、ごちそう扱いです
そんな春山菜のひとつに「行者ニンニク(山ニンニク)」があります。
ネギ属の多年草で、日本では関西から北海道の山岳部で栽培され、韓国では北部の江原道(カンウォンド)や、江原道の東側にある鬱陵島(ウルルンド)が特産地です。

ニンニクに似た香りがするため、韓国では「山ニンニク」と呼ばれるのが一般的。
日本では、修行者が山にこもるときに食べたことから「行者ニンニク」と名付けられましたが、香りが強い野菜は「禁葷食(きんくんしょく)」と言って、一部の修行者は、宗教上の規則により食べられない食材です
行者ニンニクはニンニクと成分も似ていて、匂い成分であるアリシンは、ビタミンB1と結合して疲労を回復したり、新陳代謝を活発にしたりします。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンEを含み、風邪予防やコレステロール、中性脂肪を減らす効果が期待できるのもポイント
韓国で、行者ニンニクをどのように食べているかご紹介しましょう
●包み野菜
韓国の焼肉に代表されるように、韓国では肉や魚(刺身)、ご飯と様々な野菜で巻いたり包んだりして食べるため、行者ニンニクも包み野菜として使用。
その他、焼肉などに添えられる合わせ味噌(サムジャン)を付けて、野菜スティックのように食べることもありますよ
●和え物
湯がいた行者ニンニクに、塩、ゴマ油、粉唐辛子などで味付けして和え物に。
ご飯に混ぜて食べる、ビビンバの具材にするのもおすすめです
●キムチ
行者ニンニクを塩漬けしたあと、キムチのタレに漬け込みます。
生の山菜が手に入ったら、旬の味を楽しみながら、保存食作りも同時に行なうのが韓国スタイル
●しょうゆ漬け・味噌漬け
韓国語で「チャンアチ」という、しょうゆや味噌ベースのたれで保存する漬物です。
ここ数年、韓国ではサムギョプサル(豚バラ焼肉)に行者ニンニクのしょうゆ漬けがセットになったメニューが流行しています
そこで、本日ご紹介するレシピは「行者ニンニクのしょうゆ漬け」です。
韓国で人気のあるメニューは、私も食べて納得しました
サムギョプサルと行者ニンニクを一緒に食べると、豚肉の脂がさっぱりと感じるのです。その他、ご飯のお供にもおすすめですよ
冷蔵庫で1ヵ月は保存ができますので、手に入るときにまとめて作って下さいね!

寒さの厳しい冬が明けると、大地のエネルギーをたっぷり吸収した様々な山菜が芽吹きます

これらを総称して「春山菜(ポムナムル)」と言い、韓国の方にとっては特別な想いがある食材です。
韓国では、植物が育たない冬の期間、乾燥や発酵させた保存食材を活用した食事が中心となります。
だからこそ、旬の味わいが楽しめる春山菜は「別味(ピョルミ)」と呼ばれ、ごちそう扱いです

そんな春山菜のひとつに「行者ニンニク(山ニンニク)」があります。
ネギ属の多年草で、日本では関西から北海道の山岳部で栽培され、韓国では北部の江原道(カンウォンド)や、江原道の東側にある鬱陵島(ウルルンド)が特産地です。

ニンニクに似た香りがするため、韓国では「山ニンニク」と呼ばれるのが一般的。
日本では、修行者が山にこもるときに食べたことから「行者ニンニク」と名付けられましたが、香りが強い野菜は「禁葷食(きんくんしょく)」と言って、一部の修行者は、宗教上の規則により食べられない食材です

行者ニンニクはニンニクと成分も似ていて、匂い成分であるアリシンは、ビタミンB1と結合して疲労を回復したり、新陳代謝を活発にしたりします。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンEを含み、風邪予防やコレステロール、中性脂肪を減らす効果が期待できるのもポイント

韓国で、行者ニンニクをどのように食べているかご紹介しましょう

●包み野菜
韓国の焼肉に代表されるように、韓国では肉や魚(刺身)、ご飯と様々な野菜で巻いたり包んだりして食べるため、行者ニンニクも包み野菜として使用。
その他、焼肉などに添えられる合わせ味噌(サムジャン)を付けて、野菜スティックのように食べることもありますよ

●和え物
湯がいた行者ニンニクに、塩、ゴマ油、粉唐辛子などで味付けして和え物に。
ご飯に混ぜて食べる、ビビンバの具材にするのもおすすめです

●キムチ
行者ニンニクを塩漬けしたあと、キムチのタレに漬け込みます。
生の山菜が手に入ったら、旬の味を楽しみながら、保存食作りも同時に行なうのが韓国スタイル

●しょうゆ漬け・味噌漬け
韓国語で「チャンアチ」という、しょうゆや味噌ベースのたれで保存する漬物です。
ここ数年、韓国ではサムギョプサル(豚バラ焼肉)に行者ニンニクのしょうゆ漬けがセットになったメニューが流行しています

そこで、本日ご紹介するレシピは「行者ニンニクのしょうゆ漬け」です。
韓国で人気のあるメニューは、私も食べて納得しました

サムギョプサルと行者ニンニクを一緒に食べると、豚肉の脂がさっぱりと感じるのです。その他、ご飯のお供にもおすすめですよ

冷蔵庫で1ヵ月は保存ができますので、手に入るときにまとめて作って下さいね!

こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
これから夏
にかけて、キュウリやトマト、レタスなどの夏野菜がおいしく感じる季節ですね
みずみずしい夏野菜は、生のまま食べる料理に向いています。
サラダの他、ライスペーパーで包んで、生春巻きの具にするのもおすすめです
そこで今回は、これからの季節に大活躍する「ライスペーパー」についてご紹介します

ベトナム料理の定番「生春巻き」でおなじみのライスペーパーは、名前からも分かる通り、主原料はお米です。
米を砕いて乳液状にした物を布の上に丸く広げ、熱水蒸気で蒸し上げたあと、乾燥させます。
しっかりした食感にするために、タピオカなどのデンプン類を混ぜることもあるようです。
一般的には火を通さない食材を包む「生春巻き」は、一度水に浸してやわらかくしてから、レタスなどの生野菜とエビなどの魚介類を包み、甘いたれを付けて食べます。
ライスペーパーとよく似た食品に、春巻きの皮がありますが、こちらは小麦粉が原料です。炒めた豚肉や野菜などの具材を春巻きの皮で包み、油で揚げる料理。
油分の摂取を気にする方にとっては、生春巻きはヘルシーメニューと言えますが、ライスペーパーも春巻きの皮も、主成分は炭水化物。
たくさん食べる場合は、主食(ご飯やパン)は控え目にして、炭水化物(糖質)の摂りすぎに注意すると良いでしょう
ライスペーパーは、中途半端に残ってしまったり、保存中に形が欠けてしまったりというのはよくあること。そんなときにおすすめのレシピをご紹介します
水で戻したライスペーパーを2〜3枚重ね、ケチャップと好みの具材、チーズを乗せてトースターで焼くと、食感の良いパリパリのピザに
同じようにして、クレープやガレットの生地として利用することもできますよ。
また、水で戻したライスペーパーを細長く切って、フォー(米麺)として活用することも!
乾燥した状態で形がバラバラになってしまったライスペーパーのかけらは、スープの具材に最適です
コンソメスープ、ミネストローネ、ポタージュ、中華風スープなど、どんなスープにもよく合います
その他、原料はお米なので、油で揚げればおせんべいとして楽しめます
ライスペーパーは、使い方次第で様々な料理に使えますので、ぜひ試してみて下さいね。
さて今回のレシピは、ライスペーパーを使ったスイーツ「生春巻きのフルーツロール」をご紹介します。
涼やかな見た目が、これからの季節にぴったり
お好みのフルーツやクリームを包んで、楽しんで作って頂けたらと思います。

管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
これから夏


みずみずしい夏野菜は、生のまま食べる料理に向いています。
サラダの他、ライスペーパーで包んで、生春巻きの具にするのもおすすめです

そこで今回は、これからの季節に大活躍する「ライスペーパー」についてご紹介します


ベトナム料理の定番「生春巻き」でおなじみのライスペーパーは、名前からも分かる通り、主原料はお米です。
米を砕いて乳液状にした物を布の上に丸く広げ、熱水蒸気で蒸し上げたあと、乾燥させます。
しっかりした食感にするために、タピオカなどのデンプン類を混ぜることもあるようです。
一般的には火を通さない食材を包む「生春巻き」は、一度水に浸してやわらかくしてから、レタスなどの生野菜とエビなどの魚介類を包み、甘いたれを付けて食べます。
ライスペーパーとよく似た食品に、春巻きの皮がありますが、こちらは小麦粉が原料です。炒めた豚肉や野菜などの具材を春巻きの皮で包み、油で揚げる料理。
油分の摂取を気にする方にとっては、生春巻きはヘルシーメニューと言えますが、ライスペーパーも春巻きの皮も、主成分は炭水化物。
たくさん食べる場合は、主食(ご飯やパン)は控え目にして、炭水化物(糖質)の摂りすぎに注意すると良いでしょう

ライスペーパーは、中途半端に残ってしまったり、保存中に形が欠けてしまったりというのはよくあること。そんなときにおすすめのレシピをご紹介します

水で戻したライスペーパーを2〜3枚重ね、ケチャップと好みの具材、チーズを乗せてトースターで焼くと、食感の良いパリパリのピザに

同じようにして、クレープやガレットの生地として利用することもできますよ。
また、水で戻したライスペーパーを細長く切って、フォー(米麺)として活用することも!
乾燥した状態で形がバラバラになってしまったライスペーパーのかけらは、スープの具材に最適です

コンソメスープ、ミネストローネ、ポタージュ、中華風スープなど、どんなスープにもよく合います

その他、原料はお米なので、油で揚げればおせんべいとして楽しめます

ライスペーパーは、使い方次第で様々な料理に使えますので、ぜひ試してみて下さいね。
さて今回のレシピは、ライスペーパーを使ったスイーツ「生春巻きのフルーツロール」をご紹介します。
涼やかな見た目が、これからの季節にぴったり

お好みのフルーツやクリームを包んで、楽しんで作って頂けたらと思います。

こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
皆さんは、豆腐料理を作るとき、絹ごし豆腐と木綿豆腐を使い分けていますか?
私が子どもの頃は、お家で出てくる豆腐料理は絹ごし豆腐が主流だったので、大人になるまでは、使い分けることを意識したことがありませんでした
味噌汁、お鍋、冷奴、麻婆豆腐に入っていたのも絹ごし豆腐。
軽くやわらかで、ツルリとした喉ごしに慣れ親しんできました
今思えば、麻婆豆腐に入っている豆腐は、食べるときに崩れてしまうこともありましたが、当時は気にしていなかったです。
木綿豆腐のどっしりとした重さや固さ、ポロポロとした食感は、私にとってなじみが薄く、同じ豆腐でも木綿豆腐を食べる機会は少なかったのですが……。

木綿豆腐だからこそおいしい料理に出会いました
これぞ、使い分け。絹ごし豆腐では出せない、木綿豆腐でなくてはいけない料理があると知ったのが、豆腐田楽です
焼いて温めた木綿豆腐に、薬味入りの味噌を乗せて食べるシンプルな一品。
丁寧な手順で作り、できたてを食べたら、びっくりするくらいおいしいのです
おいしく作るポイントは2つ
木綿豆腐は串に刺しやすい大きさの短冊切りにし、ペーパータオルの上に乗せて水気を切る。
グリルやトースター、フライパンなどで、手で触ると熱いと感じるまで豆腐の両面を焼く。
豆腐田楽は、焼き加減次第で、おいしさが決まります
豆腐ひとつが大きすぎると、温まるのに時間がかかるため、程良い大きさに切りましょう。
また、水気を切らないと、焼いたときに水分が出て水っぽくなるので、10〜30分程置いて、豆腐自体の重さで水切りします。
そして、火の通り具合に気を付けること。
焼きすぎると「す」が入ってしまいますし、焼きが足りないと芯まで温まらず、どちらも物足りない食感に
ちょうど良い焼き加減を見つけるのが本当に難しいため、私が豆腐田楽を作るときは、豆腐を少し多めに用意して、焼け具合を確かめるために必ず味見します
こうしてみると、結構手のかかる一品ですが、それだけの価値があるおいしさだと思っています
何でも江戸時代には、豆腐田楽専用の銅製の炉があり、炭火を起こして、お客さんの目の前で豆腐を焼き、すぐ食べられるようにしていたそうですよ
豆腐がしっかり焼けたら、四季折々の薬味を混ぜた味噌を乗せるのがおすすめです。
そこで今回は、大葉や梅ジャムを乗せた夏の味わいの「豆腐田楽」をご紹介します。
味噌に加える薬味は、春
は木の芽で香りを楽しみ、秋
はピリッと辛い唐辛子、冬
はネギやゆずなどの柑橘類と、季節に合わせて違ったおいしさを楽しんでみてはいかがでしょう。
良かったら参考にして下さいね

皆さんは、豆腐料理を作るとき、絹ごし豆腐と木綿豆腐を使い分けていますか?
私が子どもの頃は、お家で出てくる豆腐料理は絹ごし豆腐が主流だったので、大人になるまでは、使い分けることを意識したことがありませんでした

味噌汁、お鍋、冷奴、麻婆豆腐に入っていたのも絹ごし豆腐。
軽くやわらかで、ツルリとした喉ごしに慣れ親しんできました

今思えば、麻婆豆腐に入っている豆腐は、食べるときに崩れてしまうこともありましたが、当時は気にしていなかったです。
木綿豆腐のどっしりとした重さや固さ、ポロポロとした食感は、私にとってなじみが薄く、同じ豆腐でも木綿豆腐を食べる機会は少なかったのですが……。

木綿豆腐だからこそおいしい料理に出会いました

これぞ、使い分け。絹ごし豆腐では出せない、木綿豆腐でなくてはいけない料理があると知ったのが、豆腐田楽です

焼いて温めた木綿豆腐に、薬味入りの味噌を乗せて食べるシンプルな一品。
丁寧な手順で作り、できたてを食べたら、びっくりするくらいおいしいのです

おいしく作るポイントは2つ



豆腐田楽は、焼き加減次第で、おいしさが決まります

豆腐ひとつが大きすぎると、温まるのに時間がかかるため、程良い大きさに切りましょう。
また、水気を切らないと、焼いたときに水分が出て水っぽくなるので、10〜30分程置いて、豆腐自体の重さで水切りします。
そして、火の通り具合に気を付けること。
焼きすぎると「す」が入ってしまいますし、焼きが足りないと芯まで温まらず、どちらも物足りない食感に

ちょうど良い焼き加減を見つけるのが本当に難しいため、私が豆腐田楽を作るときは、豆腐を少し多めに用意して、焼け具合を確かめるために必ず味見します

こうしてみると、結構手のかかる一品ですが、それだけの価値があるおいしさだと思っています

何でも江戸時代には、豆腐田楽専用の銅製の炉があり、炭火を起こして、お客さんの目の前で豆腐を焼き、すぐ食べられるようにしていたそうですよ

豆腐がしっかり焼けたら、四季折々の薬味を混ぜた味噌を乗せるのがおすすめです。
そこで今回は、大葉や梅ジャムを乗せた夏の味わいの「豆腐田楽」をご紹介します。
味噌に加える薬味は、春



良かったら参考にして下さいね


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
世界の三大食事方法は、手食、箸食、ナイフ食です
私たち日本人に身近な箸食は、アジア圏に多く見られ、世界全体の約30%と言われています。
その中で、箸のみを使う食文化を持っているのは日本だけなのです
先日訪れたバリ島では、食事のテーブルにナイフ、フォーク、スプーンがセッティングされ、箸はありませんでした。
ミーゴレン(インドネシア風焼きそば)や、ナシチャンプル(おかずとご飯の盛り合わせ)を食べたとき、お箸があったら便利だなと感じたものです

普段何気なく使っている箸ですが、その機能を改めて見ると、「つまむ、切る、混ぜる、挟む、押さえる、すくう、乗せる、はがす、支える、運ぶ」など、たった一膳で多彩な動きをする道具ですよね
食事方法と食文化には繋がりがあり、日本食は、箸だけで食事するのに適した料理や食事スタイル
例えば、主食のお米は粘り気があるジャポニカ米で、箸で口に運ぶのに向いており、味噌汁は椀(器)を持ち上げて口を付け、汁と具を一緒に頂きます。
箸のみを使う日本と、中国や韓国などの箸も使う国を比較すると、面白いことが見えてきます。
中国や韓国では、汁物を食べるときはスプーンを使うのがマナーのため、箸+スプーン(レンゲ)の組み合わせが多いです
箸の素材や形にも違いがあり、日本の物は木製かプラスチックで、先が細くなっていますが、中国は象牙や竹・木製の物で、寸胴型で長く、先端は尖っていません。
韓国は金属製の物が多く、形は平たい断面をしています。
以前、中国のお土産に頂いた箸は象牙製で、先端が細くないお箸でした
また、個人専用の箸があることや、大人と子供で箸の長さに違いがあるのも、日本ならではの箸文化のようです
箸の置き方についても、日本では箸先を左にして横向きに置くのに対し、中国や韓国では縦向きに並べるのが一般的
お箸ひとつ取っても、その国の食文化が根付いているのは興味深いですね
さて今回は、「ビーフのエスニックサラダ」をご紹介します。
千切りした野菜とお肉を組み合わせ、エスニック風の味付けで頂くおかずサラダ。
異国風の料理も、使い慣れたお箸で食べると、親近感がわきますよ。
ぜひ作ってみて下さい

世界の三大食事方法は、手食、箸食、ナイフ食です

私たち日本人に身近な箸食は、アジア圏に多く見られ、世界全体の約30%と言われています。
その中で、箸のみを使う食文化を持っているのは日本だけなのです

先日訪れたバリ島では、食事のテーブルにナイフ、フォーク、スプーンがセッティングされ、箸はありませんでした。
ミーゴレン(インドネシア風焼きそば)や、ナシチャンプル(おかずとご飯の盛り合わせ)を食べたとき、お箸があったら便利だなと感じたものです


普段何気なく使っている箸ですが、その機能を改めて見ると、「つまむ、切る、混ぜる、挟む、押さえる、すくう、乗せる、はがす、支える、運ぶ」など、たった一膳で多彩な動きをする道具ですよね

食事方法と食文化には繋がりがあり、日本食は、箸だけで食事するのに適した料理や食事スタイル

例えば、主食のお米は粘り気があるジャポニカ米で、箸で口に運ぶのに向いており、味噌汁は椀(器)を持ち上げて口を付け、汁と具を一緒に頂きます。
箸のみを使う日本と、中国や韓国などの箸も使う国を比較すると、面白いことが見えてきます。
中国や韓国では、汁物を食べるときはスプーンを使うのがマナーのため、箸+スプーン(レンゲ)の組み合わせが多いです

箸の素材や形にも違いがあり、日本の物は木製かプラスチックで、先が細くなっていますが、中国は象牙や竹・木製の物で、寸胴型で長く、先端は尖っていません。
韓国は金属製の物が多く、形は平たい断面をしています。
以前、中国のお土産に頂いた箸は象牙製で、先端が細くないお箸でした

また、個人専用の箸があることや、大人と子供で箸の長さに違いがあるのも、日本ならではの箸文化のようです

箸の置き方についても、日本では箸先を左にして横向きに置くのに対し、中国や韓国では縦向きに並べるのが一般的

お箸ひとつ取っても、その国の食文化が根付いているのは興味深いですね

さて今回は、「ビーフのエスニックサラダ」をご紹介します。
千切りした野菜とお肉を組み合わせ、エスニック風の味付けで頂くおかずサラダ。
異国風の料理も、使い慣れたお箸で食べると、親近感がわきますよ。
ぜひ作ってみて下さい

