2019年7月の記事
韓国には、「釜で炊くご飯」を売りにしているお店があります。
京畿道(キョンギド)、利川(イチョン)で有名なのが白飯定食。
釜炊きの白米がメインで、ご飯をおいしく食べるために多彩なおかずがテーブルに並びます。
利川はお米の産地で、朝鮮時代に王室へ献上していました

具材を入れた釜飯の場合、ご飯自体にしっかりと味付けすることは少ないため、タレをかけて食べるスタイルが中心です。
お店で釜飯が用意されると、「おこげ茶」を作るために店員から、ご飯をすぐに茶碗によそって湯を注ぐように勧められます

釜の底にできているおこげは、韓国語で「ヌルンジ」と言い、湯を注いで茶にした物を「スンニュン」と言うのです。
スンニュンは、ごちそうのあとの消化剤としての役割があり、年代の高い方たちから特に愛飲されています。
今では好んで食べられるおこげですが、男性の地位が高かった時代は、一家の男性はご飯を食べ、台所仕事をする女性たちはおこげで空腹を満たすという習慣がありました。

白米とは違った香ばしさが楽しめるおこげは、自分でも作ることができますよ

レシピでもご紹介していますが、ブログでは長期保存が可能な方法をお伝えします





手軽な活用方法は、冒頭でもご紹介したおこげ茶が挙げられます。
その他には、伝統料理の丸鶏の煮込み(ペスク)、スープや鍋、韓国式中華のあんかけ

おこげ文化は日本よりも韓国の方が根付いているのです

最後に本日の料理をご紹介致します。
手作りおこげを使った「おこげスープ」です

韓国の地方旅行をした際に食べたスープを、身近な食材を使ってアレンジしました。
皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
いよいよ夏本番

水分補給がより重要視されるこの時期ですが、正しい水分補給について誤解されている方が多いように思われます。
・水分補給は必ずスポーツドリンクを飲む
・お酒でしっかり水分を摂っている
・一度に大量の水分を飲む
・喉が渇いたら水分を摂る
・とにかくたくさん水分を摂るようにしている
実はこれらは間違い

今回は、「水分補給の誤解と正しい水分補給について」をご紹介します。

よくあるNG例としては、「コーヒーやアルコールで水分補給をする」、「喉が渇いたら飲む」、「一度に大量に飲む」といった内容です

心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とにかく、たくさんの水を飲むことが大切だという意識の方もいらっしゃいますが、実はこれも正しいとは言えません



・こまめに水分補給
・のどが渇く前に水分補給
・アルコール飲料での水分補給は控える
・1日あたり1.2ℓの水分補給
・起床時、入浴前後に水分補給
・大量に汗をかいたときは塩分も忘れずに

特に屋外など暑い場所に行く前には、あらかじめ水分補給をしておきたいですね。


運動するしないにかかわらず、こまめに水分補給を行ないましょう。


日常の水分補給としては、水やお湯、麦茶、ハーブティーなどが良いでしょう

温度は、5〜15℃で吸収が良く、冷却効果も大きくなるようです。
日常生活で摂取する水分のうち、飲料として摂るべき量は1日あたり1.2ℓが目安とされています。
これは、食事などに含まれる水分を除いたものです。
ただし、たくさん汗をかく場合は、それに見合った水分の摂取が必要です。


水分がないと食べられないと言う方は、よく噛んでいないため、十分に唾液が分泌されず、飲み込み難くなっている可能性があります。
早食いになっていないか、噛む回数が少なくないかなど、ご自身でチェックしてみると良いでしょう

また、人は噛むことによって満腹感を得ていますので、水で流し込むと噛む回数が減るために満足感が得られず、結果的に食べ過ぎてしまうこともあると考えられます。
高齢の方などで、飲料として飲む水分を摂るのが難しいと言う方は、食事中の水分を増やすことをオススメします。

特に朝のお味噌汁は、熱中症予防にも最適です。
さて、今回のレシピは、食欲のない日でもさっと作れて食べやすい「冷やし梅雑炊」をご紹介します

お茶漬け感覚でさらっと食べられますが、よく噛んで食べるようにして下さいね


こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
梅雨が明けたあとは、急激に暑さが増し、日差しが強くて温度も高い真夏がやってきますね
夏に負けないために、賢く水分補給をしなくては
そこで、ここ数年で人気が急上昇している「ほうじ茶」。
知っているようで、実はよく知らないと思い、どんなお茶なのかを調べてみました
ほうじ茶は、緑茶の一種で、茶葉を焙じた物。
独特の香ばしさがあり、苦みや渋みはほとんどなく、口あたりはあっさり。
刺激が少なく、胃にも優しいので、どんな料理にも合う味です。
また、フラッペやプリンなどの、ミルクと合わせたスイーツとも相性が良く、いろいろな物が登場しています
ちなみにこの人気のきっかけとなったのが、加賀で江戸時代から愛飲されている「加賀棒茶」です。さて、そもそもほうじ茶は、どんな種類があるのでしょうか?
「ほうじ番茶」:名前の通り、番茶を焙じて作った物。
「京番茶」:茶どころである、「京都府南部」で作られたほうじ茶であり、独特の燻したような香りが特徴。
「雁ヶ音(かりがね)ほうじ茶」: 一番茶から茎の部分(かりがね)だけを選りすぐったほうじ茶。「茎ほうじ茶」、「棒ほうじ茶」とも呼ぶ。茶葉の部分ではなく、茎の部分を焙じているので、煎りが浅く、香りがまろやか。
「加賀棒茶」:石川県で作られている、茎茶を焙じたお茶のこと。
上質な加賀棒茶は、焙煎の度合いが浅く、香りが甘くやわらかい。「ほうじ煎茶」:一番茶や二番茶の上質な葉の部分を焙じて作った物。
同じほうじ茶でも、部位や焙煎に違いがあるので、味わいも違うようです。どれも同じだと思っていたので、正直驚きました
有効成分は、タンニンやカフェイン、ビタミン類で、美肌効果やアンチエイジング効果、ダイエット効果などが期待できます
また、ほうじ茶は高温で焙じているので、カフェインが飛ばされ、お茶特有の渋みと苦みが減少して、飲みやすくなっているのです。
利尿作用も弱いので、水分補給にも適していますよ
さて、今回はそんなほうじ茶を活用して、「アイス豆乳ほうじ茶ラテ」をご紹介したいと思います
豆乳は、サラッとした飲用向けの無調整豆乳をチョイス。
お鍋でコトコトと煮出して、まろやかで香ばしい一杯と共に、自宅カフェ気分を満喫してみてはいかがでしょうか
普段、何気なく飲んでいるコーヒー

人によって好みの味が分かれる飲み物のひとつではないでしょうか?
コーヒー選びのちょっとしたポイントを知ると、「自分好みのコーヒー」に出会うことができます


◆まずは原産地について。
皆さんは、「コーヒーベルト」と言う言葉をご存じでしょうか?
北回帰線と南回帰線の間に挟まれた赤道地帯で、熱帯・亜熱帯気候、平均気温が20℃以上、 年間降水雨量が1,500〜2,000㎜と、コーヒーの生産に恵まれた地域です。

・ラテンアメリカ:舌に適度に残るような、バランスの良いすっきりとした酸味とナッツ、ココアのような風味。
・アフリカ:柑橘系を思わせるフルーティーな香り、花のようなフローラル、スパイシーな香り

・アジア/太平洋:なめらかな口あたり、適度なコクとハーブのようなフレッシュな香り。
◆次に焙煎についてです。
生豆は、焙煎(ロースト)すると化学変化が起こり、酸味や苦みが生成され、コーヒーの色や味、香りを作り出し、独特の風味が生まれます。

コクが浅い物から深い物へ。
味わいは、酸味が強い物から苦味が強い物へと変わっていきます

◆コーヒーを淹れるときは、コーヒープレスを使ったり、ドリッパーを使用したりと様々だと思いますが、ポイントは分量と水です。
180mlの湯に対して、大さじ2杯のコーヒーの粉(10g)が適当分量となります。

コーヒーの粉が水に接する時間が長い場合は、「粗く挽く」とより風味が引き出されるので、コーヒーを抽出する容器によって挽き方を変えても良いですね

もちろん、鮮度も大切なので、購入したら空気に触れないよう、密閉容器に入れて冷暗所に保存しましょう。
さて、今回のレシピは、冷たいコーヒー風味のデザート「コーヒーパルフェ」をご紹介致します

皆さんも、ぜひお試し下さい

