2012年10月の記事
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
秋になると、ほっこり和菓子が食べたくなる私
サツマイモや栗など、和菓子に適した食材も旬を迎えますよね。
今回のブログは、水ようかんやみつ豆など、和菓子作りに登場する「寒天」についての豆知識をご紹介します。
「寒天」は、天草やおごのりという紅藻類の海藻が原料です。
「寒天」には、主に3種類あります。
・四角い棒状のスポンジのような「角(棒)寒天」
・はるさめのような糸状の「糸寒天」
・白い粉末状の「粉(粉末)寒天」
角(棒)寒天と糸寒天は、屋外で凍結乾燥させて作られることが多いため、天然寒天と呼ばれています。
風味は良いのですが、一晩水に浸け、戻す手間がかかります。
粉(粉末)寒天は、すべてが工場生産のため工業寒天と呼ばれています。
戻す手間がなく、手軽に使うことができます。
我が家では、主に手軽な粉(粉末)寒天を使って和菓子作りを楽しんでいます
「寒天」の主成分は、アガロースなどの多糖類ですので、ほとんどカロリーがなく、食物繊維やカルシウム、鉄分なども含まれています。
「寒天」は、40℃以下に冷やすと固まりますので、常温で固まります。
「寒天」で固めた物は、ゼラチンで作ったゼリーに比べると、さっくりとした仕上がりになります。
さて、秋にオススメの寒天レシピは「いもようかん」です。
食物繊維・ビタミンCがたっぷりで、自然な甘さのヘルシー和菓子です
ぜひお試し下さい
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
キッチンに常備している物はいろいろありますが、そのひとつにスパイスがあります。
インドネシアにあるマラッカ諸島は、別名Spice Island(香辛料諸島)。
16世紀から17世紀には、この島の良質なスパイスをめぐり、欧州の大国による戦争が起きた歴史があります
それほどスパイスは、大きな魅力で人々を魅了し続けています。
皆さんのキッチンには、何種類のスパイスがありますか?
味付けに使うこしょうや唐辛子、煮込み料理のときに使うローリエ、お菓子のときにはシナモン、和食の中にもわさびやショウガ。
普段あまり使わないという方でも、無意識のうちに多くのスパイスを使っていたりする、食生活にとても身近な存在でもあります。
スパイスには、様々な物語があります。
例えば、クミン。
細長い種子が利用されていて、独特の豊かな香りと少々辛みと苦みがあり、カレーパウダーの主原料のひとつでもあります。
地中海原産で、紀元前16世紀の医術書に、すでにその存在が記録されている程、古くから親しまれている香辛料です。
香りの成分クミンアルデヒドが消化器官を刺激して食欲を起こさせることから、古代ギリシャでは食欲のシンボルとして愛されました。
また、恋人が心変わりしないように、クミンシードをポケットに忍ばせる習慣もあったのだそう
ヨーロッパでは、パンやチーズ、お菓子の風味付けなどにも利用されます。
また、お肉との相性がとても良く、ちょっとした炒め物のエッセンスにもおすすめです
普段のカレーにちょっと加えるだけでも、ぐんと香りの良さがアップします。
今回はこのクミンを使って、エスニックの雰囲気漂う野菜のマリネをご紹介。
とても簡単にできるので、いつもと違うおいしさ、ぜひお試し下さい
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
以前、とうもろこし茶や五味子茶を記事でご紹介したことを覚えていらっしゃいますか?
韓国では茶葉を使用した物よりも、穀物、種実、果実、野草、花などを加工したお茶が主流で、これらを韓国伝統茶と言います。
今回ご紹介する韓国伝統茶は、アマドコロ茶。
韓国では、トゥングルレ茶の名前で親しまれています
アマドコロは、スズラン科の多年草。
根茎が甘いことから名前がついたアマドコロは、山菜として食べられます。
また、ヒゲ根を取り除いて水洗いし、乾燥させた根は生薬になるんですよ。
とは言え、ほのかな甘味で、香ばしく、嫌みのない味わいなので、薬よりもお茶として利用する方が多いようです
アマドコロは滋養強壮、疲労回復に良く、血圧を下げる効能があります。
さらに女性にとって魅力的なのは、活性酸素を取り除いてシミを予防し、脂肪の吸引を抑えてダイエットにも良いとのこと。
この記事を読まれて一度飲んでみたい!と思われた方は、韓国系のスーパーやネットショップで販売していますので、一度チェックしてみて下さい。
手軽に頂ける、ティーバッグがおすすめです
さて、韓国の伝統茶と併せて召し上がって頂きたい物に、餅菓子があります。
そこで本日は、簡単に作れる団子(キョンダン)のレシピをご紹介します。
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
食欲の秋、豊穣豊かな実りの季節
大地の恵みのおいしさにふれる機会が多い季節ですね。
スーパーに行くと、1年中いろいろな野菜を見かけるので、野菜で季節感を感じることは少なくなりましたが、それでも、秋から冬にかけては根菜類がおいしい季節
ニンジン、ゴボウ、サトイモ、サツマイモなど、蒸して塩をかけただけでも、おいしい!って感じます。
そんな根菜類ですが、皮の部分をピーラーなどでむいてから調理しますか?
それとも皮ごと調理しますか?
私は皮ごと調理する方が良いな・・って思います。
と言うのも、野菜の皮の部分は、人と言えば身体をおおっている皮膚の部分。
外敵から身を守る部分のため、栄養素は皮の部分に一番つまっているのです。
例えば、サツマイモ。
食べ過ぎてしまうと、もたれ感や胸やけを感じることがありますが、皮の部分に含まれる成分が、その不快感を解消してくれのです。
食べられる部分は丸ごと頂くと、捨てるゴミや調理の手間も省けるので、とてもオススメの調理方法です
ただ、いくら皮付きが良いと言っても、ゴボウやサトイモなど、皮をむかないと食べられない物もあります。
そういった物も、ゴシゴシとこすってしまうのではなく、泥を落としたら、優しく洗いましょう。
そのあとで、皮の部分を除くのですが、そのときも、包丁の背でこそげとるような感じでむくと、皮を厚くむくことなく、下調理することができます。
もちろん、色合いなどの都合で、厚くむいた方が良い場合もあるので、臨機応変に調理しましょう