2013年4月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です
新学期や新生活が始まり、毎日とても慌ただしい朝を過ごしている方も、多くいらっしゃることでしょう
忙しいと、つい朝ご飯も手抜きになってしまったり、食べずにすませてしまったり、なんてことはありませんか?

厚労省による2012年「平成23年国民健康・栄養調査結果の概要」によりますと、調査当日(特定の1日)における朝食の欠食は男性14.4%、女性は11.1%と言う結果

男女とも20代が最も多く、次いで30代、40代が多くなっています。
前年度に比べ、少々増加傾向にあるのが特徴。
その一方で、内閣府の「平成23年版食育白書、朝食についての意識調査」を見てみると、74.1%の人が「朝食を毎日食べることは生活のリズムが取れる」とその利点を認めています

事実、ここ数年は外食産業でも「朝食」がとても話題になっています。
ひとつは、「朝ラーメン」 「朝カレー」などのサービスが拡大、ファストフード店やファミレスでもモーニングメニューが広がりを見せていること。
家ではなかなか時間がなくて作って食べられない、そんなニーズに応え、簡単に手早く安く食べられるメニューが展開されています。
もうひとつのブームは、「おいしい朝食」。
世界一おいしい朝食、と銘打たれたオーストラリアの名店を始め、NY朝食の女王レストラン 、ハワイの三ツ星パンケーキ店など、並んでも食べたいグルメブレックファーストが次々日本に上陸。
朝食有害論も聞こえますが、私はやっぱり朝食はちゃんと食べたい。
朝に元気の源をしっかり摂って、充実した1日を送りたいと思います
さて今回は、忙しい朝にもおすすめな、豆腐を使った簡単ヘルシー丼をご紹介。
元々は江戸時代の人気料理でもあった「雷豆腐」をアレンジした物です。
その名の由来は、豆腐を油で炒るときに「パチパチ」と水気のはねる音が雷のようだ、と言われたことから。
植物性タンパク質がたっぷり、ぜひお試しを
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
日本で人気の韓国料理に、「キムパプ」があります。
キムはのり、パプはご飯のこと。のり巻きの名前ですね。
韓国で遠足のお弁当と言えば、ほとんどの子どもたちが、のり巻きを持参します。
そして、お弁当の時間になると、のり巻きを友だち同士で交換して食べるそうです
このキムパプは、19世紀末あたりから韓国で食べられるようになり、日本の太巻きが起源だという説が一般的です
日本の物は酢飯が基本ですが、韓国ではご飯をゴマ油と塩で味付けしたのり巻きが浸透しました。
また、生の海鮮を使わないのがキムパプの特徴。
しかし、日本由来の名残としてたくあんが入っています。
具材はとても豊富で、たくあん、ハム、卵焼き、ほうれん草、カニカマ、エゴマの葉、ゴボウ、キムチなど。
栄養バランスが良いのも魅力ですね
韓国にはキムパプの専門店が多く、安い物は1本100円程度で食べられます!
安さゆえに、子どもたちがお小遣いを手に、お店でキムパプを買う姿も見受けられます。
さて!韓国らしいのり巻きと言えば、太巻きに近いもの以外に、麻薬キムパプと忠武(チュンム)キムパプが挙げられます。
麻薬キムパプ(別名:コマキムパプ)とは名前の通り、一度食べたら麻薬のように病みつきになる小さなのり巻きで、辛子じょうゆで食べるのが特徴です
忠武(チュンム)キムパプは、韓国の忠武市(現在の統営市)が発祥の地とされていて、具の入っていないのり巻きとイカの和え物やダイコンキムチと一緒に食べます
今日は、日本ではまだなじみが少ない、「忠武(チュンム)キムパプ」のレシピをご紹介致します。
一緒に添えられている和え物は、ご飯のおかずとしても合います
こんにちは!
料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
グリーンピースご飯や桜ご飯など、春らしさを感じる炊き込みご飯をよく見かけるようになりました
炊き込みご飯を炊くときに、うるち米にもち米を加えて作ると、独特の食感が加わり、おいしくなります
また、ご飯を炊くときにもち米を加えて炊くと、冷めてからでもあまりボソボソにならず、蒸し直してもおいしいです
うるち米ともち米は、含まれているでんぷん構造に違いがあります
もち米に100%含まれているでんぷんは、アミロペクチンと言って、ブドウ糖のつながりに枝分かれがあり、からみあっているので、炊くと粘り気の強いご飯ができます。
一方、うるち米にはアミロースと言う、ブドウ糖のつながりに枝分かれがなく、まっすぐにつながっているでんぷんが2割近く含まれるため、さらさらっとしていて粘り気のないご飯ができます。
水加減にも違いがあり、うるち米が同量〜1.2倍に対して、もち米の場合は、米:水=1:0.9が基本となります。
他に、もち米をベースにした食材に、「道明寺粉」や「白玉粉」があります
道明寺粉とは、水洗いしたもち米を水に浸け、蒸したあとに乾燥させて、くだいた保存食
目にする頻度が多いのは、春ならではの和菓子「さくらもち」のときですが、食材にまぶして揚げたり、蒸したりと料理にも使えるので、用途が広い食材です
もち米同様、もちもちっとした独特の食感がおいしいです
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
春と言えば、潮干狩りシーズン
潮干狩りの主役的存在と言えば、「アサリ」ですね。
アサリは、漁る(あさる)という言葉から名付けられたと言われています。
スーパーなどで1年中買うことができますが、旬の2〜4月は旨み成分のコハク酸が増え、身も太っておいしくなります。
逆に、初夏から初秋にかけては、アサリが産卵期に入るので、中毒をおこしやすく、味も落ちますので、あまり食べない方が良いと言われています
アサリは、良質のたんぱく質、ビタミンB2、アミノ酸の一種であるタウリンを多く含んでおり、身体の余分なコレステロールを排出してくれる作用がありますので、動脈硬化の予防に効果が期待できます
また、血液のヘモグロビンの材料になる鉄分、ビタミンB2も豊富に含まれていますので、貧血の方には特におすすめの食材です。
アサリは、調理する前に「砂抜き」という下処理が必要です。
砂抜きには、海水と同じくらいの塩分濃度(3%)が適しています。
これは、水1Lに対し、塩小さじ1を溶かした物が目安です。
塩水にアサリを入れ、冷暗所(冷蔵庫など)で1〜2時間程度浸けておきます。
このとき、ザルの付いたボウルを使うと、吐いた砂をアサリが吸い込むのを防ぐことができるのでおすすめです。
砂抜きのあとは、殻どうしをこすり合わすようにして洗い、汚れやぬめりを落としてから調理しましょう。
今回は、東京都の伝統料理「深川丼」のレシピをご紹介しています。
アサリのおいしいこの時期に、ぜひお試し下さいね