2013年3月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
まだ肌寒さが残りますが、お散歩をすれば春の息吹があちらこちらに!春がやってきますね
春に旬を迎える野菜は、たくさんあります。
名前に季節を冠する「春菊」もそのひとつ。
独特の香りを持つ野菜で、春菊の開花が春であること、食用部分である葉が菊に似ているために名付けられたと言われます。
花はマーガレットにも似たかわいい姿で、欧米では食用でなく観賞用として愛されています
南ヨーロッパ・地中海沿岸原産で、日本には戦国時代に中国から渡来したという説が有力。
外国渡来という背景から、高麗菊(コウライギク)・薩摩菊(サツマギク)・琉球菊(リュウキュウギク)・和蘭菊(オランダギク)などの呼び名が各地であります。それぞれ地名が違うのがユニーク
この他にも、無尽草(むじんそう)や菊ナデシコなどの別名があります。
栄養面を見てみると、カロテンやビタミンC・鉄・食物繊維が豊富。食材としても優等生です
普段は、すき焼きなどの鍋物や、さっとゆがいておひたしや白和えなどで召し上がることが多いと思いますが、我が家では生のままで食べることもしょっちゅう。
ハーブのような爽やかな香りは、サラダとしてもおすすめです。
今回は、この「春菊と牛肉を使ったエスニック風サラダ」をご紹介します。
ボリュームがあって、メインのおかずとしても楽しめます。
新しい春菊料理のバリエーションに、ぜひ加えて下さい
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理は、薬念(ヤンニョム)という合わせ調味料が味の決め手だと、以前お伝えしたことがあります。
では、このヤンニョムに必ずと言って良い程、入る物があります。
それは、「ゴマ」です
1124年に刊行された「高麗図経」の中に、ゴマが大量に栽培されていたという記録があります。
したがって、ゴマとゴマ油は、朝鮮半島で約1,000年前から食用として使われていたのでしょう。
ゴマの種類は白・黒・金とありますが、韓国では白ゴマの消費量が圧倒的に多いです。
ところで、ゴマが栄養的に優れているのは、以下の点からと言われています。
ゴマに含まれている不飽和脂肪酸とセサミンにより、コレステロールが減少します。
抗酸化作用により、美肌やアンチエイジングに良いと言われています。
カルシウムにより、髪に艶を出して白髪を防ぎます
疲労回復にも良いので、韓国人の方がエネルギッシュなのは食べ物のお陰でしょうね。
ご参考までに、白ゴマと黒ゴマは、一般的には栄養価に差がないと言われています。
しかし、韓方の観点からみると、黒い物は肝臓と腎臓の働きを助けて血液の流れを良くするため、二日酔いを解消し、白ゴマ以上に肌や髪に良いと言われます。
さて、良いこと尽くしのゴマですが、毎日の食事に取り入れるときは、栄養を吸収しやすいように、ある程度すった物を使用して下さい
本日ご紹介するのは、黒ゴマをたっぷり使ったお粥です。
普段の軽食として、体調が芳しくないときの食事としてオススメです。
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
すし酢や辛味噌、明太子マヨネーズなど、基本の調味料に味がプラスされている、味付き調味料を店頭でよく見かけます。
基本調味料に他の食材を足すと自分でも作れますが、1本あると便利な調味料です
3月の季節行事である「ひな祭り」の定番料理と言えば、ちらし寿司やてまり寿司。
すし酢が1本あると、味のブレがなく、すし飯を作ることができるので、ささっと作りたいときはおすすめです。
しかし、余ってしまって、その後は冷蔵庫に保存したまま・・・と言う声も
そんなときは、甘みをプラスしたい料理に調味料として使いましょう
鶏肉などをしょうゆベースで煮るときの煮汁に少し加えると、酢の作用でお肉もやわらかくなり、味もさっぱりと仕上がります
また、ダイコンとニンジンで作るなますや、本日ご紹介するような漬けだれに使用してもOKです。
辛味噌やゆず味噌のように、味噌がベースの調味料も、炒め物に使ったり、スティック野菜や豚しゃぶの添えだれを作るときに使うと、味にアクセントが付きます
マヨネーズに他の食材がプラスされた調味料は、サラダにかける以外にも、パンに塗ってトーストするとチーズのような風味になります。
ゴマドレッシングなど油分が入っている和風系のドレッシングは、炒め物に使用してもおいしいです
こんにちは。
料理家の吉田由子です。
まだまだ肌寒い日が続きますが、少しずつ春の気配が感じられるようになってきました
さて、春に旬を迎える果物の代表と言えば「イチゴ」ですよね
そのまま食べてもよし!お菓子にしてもよし!お料理にしてもよし!?
最近は、イチゴを料理に使うことも流行っているようで、イチゴをだしで煮込んだ「フルーツ鍋」という物もあるそうです
「イチゴ」に含まれる栄養素の中で、注目すべきはなんと言ってもビタミンCの含有量の多さです。
イチゴは、100gあたりビタミンCが62mg含まれています。
大粒のイチゴ6〜7粒で、成人の1日の所要量(100mg)をまかなうことができる量が含まれています。
ビタミンCは、粘膜を保護し風邪を予防してくれる効果や、ストレスから身体を守ってくれる効果、新陳代謝を高めてシミ・ソバカス・肌荒れから肌を守ってくれる美容効果も期待できます。
またイチゴの赤色は、ブルーベリーなどと同じアントシアニン系のポリフェノールですので、活性酸素を抑制し、アンチエイジング効果も期待できます
ただ、イチゴには少し気がかりな点があります。
生産者さんによって、減農薬、無農薬に取り組んで栽培されている物も多くあるので一概には言えませんが、イチゴの残留農薬が心配という方もいらっしゃると思います。
昔は「イチゴは塩水で洗うと農薬が落ちる」と言われていたようですが、塩水ではかえって農薬を染みこませてしまう結果になります
イチゴを洗うコツは、ヘタを付けたまま、流水ですすぐように洗うことです。
長い間水に浸けておくと、せっかくのビタミンCが溶け出してしまいますので、短時間で洗うことがポイントです。
栄養価の面から言うと、ビタミンCやポリフェノールは熱に弱いので、イチゴは生のまま頂くのが一番!
旬の今、たくさん頂きたい果物ですね