2015年5月の記事
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
気持ちの良い気候になってきましたね。
この季節は風に当たりながら、アウトドアで食事やお酒を楽しみたくなります。
開放感のある屋外でのお酒の味は、また格別ですよね
韓国の方たちは日本人以上に屋外で飲食するのを好むため、夕方になると通り沿いの屋台が活気を帯びます
中には、店の前に簡易なテーブルや椅子が置いてあるコンビニエンスストアもある程なのです。
店内で飲み物とおつまみを買って、そのまま店の外で飲食することはよくある光景です。
また韓国では、食事に合わせてお酒を変える人がほとんど。
サムギョプサルには焼酎が、チヂミにはマッコリが合うとされていて、韓国の方にはこの組み合わせが通例となっています。
そして、二次会でHOPと言うビアホールに行く流れが多いですね
初めて一人でソウル旅行をしたときのことですが、韓国人の友だちが二次会でビールとフルーツ
を注文しました。
私の中ではあり得ない組み合わせだったので、腰が抜けるくらいびっくりしたのを今でも覚えています。
この「ビールにフルーツ」という組み合わせは、この友だちだけかもと思ったのですが、他の韓国の知人も同じくフルーツをオーダー
どうやら韓国の方はフルーツが大好きで、食後には欠かせない物なのだとか
韓国ドラマをご覧になったことがある方ならば何度か目にしたこともあるかと思いますが、オシャレなバーでお酒を片手にフルーツという光景は、それぐらい定番のようです
日本では「とりあえずビール!」というフレーズをよく聞きますが、韓国では上記にも書きましたとおり、焼酎やマッコリがメジャーでした。
しかし最近は少し事情が変わってきまして、日本を含む外国のビールがよく飲まれるようになり、ビールの消費量が増えてきたそうです。
韓国ではビールにフルーツの組み合わせの他にも、ビールに合う食べ物といえば「フライドチキン」と言われています。
チキン+メクチュ(韓国語でビール)から「チメク」という造語も誕生し、「今夜はチメクしよう!」という誘い文句もあるんですよ。
昨年、韓国で高い視聴率を上げたドラマのシーンに、チメクが登場し、さらにチメク熱が上がり、フライドキチンのお店に多くの人たちが並ぶといった現象が生まれた程なのです。
また、韓国では飲食店の配達が進んでいて、お家以外でも電話一本で何処へでも届けてくれるので、公園などのアウトドアでも、チメクができるのも人気の秘密かもしれませんね
これも、フードデリバリーが盛んな、韓国ならではの食文化ですね
フライドチキンの専門店がどんどん増え、メニューの種類も豊富になってきています。
旅行する機会がありましたら、ぜひチメク体験をしてみて下さい
それでは、本日ご紹介するのはクリスピーチキンです。
ニンニクが効いていますが、辛くないので、お子さまにも喜ばれると思います
こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
皆さんは、「二十四節気」という言葉をご存知ですか?
現在の日本の暦は、地球が太陽の周りを1周する時間を1年とした太陽暦の新暦が導入されていますが、明治5年以前は太陽
と月
の動きを組み合わせた「太陰太陽暦」が旧暦として日本の暮らしのなかで親しまれていました。
旧暦では、季節は太陽暦の1年を4等分した春夏秋冬に、24等分した二十四節気、さらに72等分した七十二候という細やかな季節の移ろいが取り入れられてきました。
二十四節気は、立春から始まり、大寒で1年を締めくくります。
カレンダーにも記載されている場合がありますので、馴染みがあるかと思います
暦(こよみ)の上では…という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、暦とはこの二十四節気のことを言うことが多いですね。
今の時期(2015年5月21日〜25日頃は、二十四節気では『小満(しょうまん)』にあたります。
『小満』とは、草木が徐々に成長して生い茂る時期のことを指し、その『小満』を3つに分けた初候を『蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)』と言い、蚕(カイコ)が桑を盛んに食べ始めるころとされています。
またこの時期の象徴とも言える食材にそら豆が挙げられ、蚕を飼う初夏に食べられることや、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字があてられているのです。
そら豆は、マメ科ソラマメ属の植物で、大豆、落花生、エンドウ豆、インゲン豆、ひよこ豆と共に世界6大食用豆に数えられています。
昔ながらのおやつである「いかり豆」や、煮豆の一種の「おたふく豆」、調味料である「豆板醤」は、実はそら豆が原料になっているのです。『そら豆』には、ビタミンB11・鉄分・亜鉛・カリウム・食物繊維が豊富に含まれています。
疲労回復や肌荒れの改善、貧血予防、むくみ解消、便秘解消などの効果が期待できます。そら豆の選び方は、さやの緑色が鮮やかでツヤがある物が新鮮です。
1さやに4〜5粒程度そら豆が入っていることが多いのですが、ふっくらと膨らんでおり、持ったときに重みを感じる物が粒が大きくおいしいでしょう。
今回は、『そら豆のアンチョビコロッケ』をご紹介しています。
ビールや白ワインに合うのでおつまみにピッタリの一品です。ぜひお試しを
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
この時期は五月病……とはいかないまでも、新学期の疲れがなーんとなく出始める頃ですね
皆さんの体調はいかがですか。
八百屋さんを見ると、店頭に並んでいる野菜が春の山菜から初夏の野菜へと移り変わり、そういったところからも季節の変わり目を感じます。
そんな八百屋さんの軒先で、先日らっきょうを見つけました
我が家では毎年らっきょうの甘酢漬けを漬けるのですが、この薄皮むきは子どもたちのお仕事。
娘たちが「また手がくさくなる〜」なんて言いながらも手伝ってくれます。
らっきょうは、中国ヒマラヤ地方原産でユリ科の多年草です。
球根部分を私たちは食用としていて、英名はそのまま「rakkyo」と呼ばれています。
国内では、オオニラやタマムラサキなどの別名があります。
栄養についてはとても優等生で、高血圧予防効果があると言いわれるカリウムをはじめ、疲労回復効果があるアリシン、食物繊維も豊富。
疲れがたまるこの時期に、箸休めのひとつとしてぱくっと頂くのもおすすめです。
ただし、においは気をつけなくてはいけませんけれどね
一口にらっきょうと言っても、私たちが一般的に甘酢漬けなどで食べるのは、ほぼ「玉らっきょう」という種類です。
鳥取や鹿児島、福井などが産地として有名ですね。
大玉種の「らくだ」や中玉の「八ツ房」などの品種がこれにあたります。
また沖縄県で収穫されるのは、「島らっきょう」という種類です。
玉らっきょうよりも細身で、緑の葉の部分付きで売られています。
塩もみして浅漬けにしたり、天ぷらにしたりなどでも食べられます。
最近は沖縄県外のスーパーなどでも見かけるようになり、徐々に身近な野菜となりつつあります。
さらに、らっきょうを軟白栽培して若取りしたモノを「エシャレット」と言います。
これは一般的ならっきょう程香りやクセが強くなく、生で食べられるらっきょうです。
紛らわしいですが、タマネギの仲間の「エシャロット」とは別物なので、混同しないようご注意下さい。
「エシャレット」はらっきょうのような味わいで、「エシャロット」はタマネギのような味わいなので味も全く別物なのです。
さて今回は、島らっきょうを使った炒め物をご紹介します。
らっきょう漬けよりもグンと手軽に食べられて、らっきょうが苦手な方でも食べやすいです。
ぜひお試し下さいね。
こんにちは!料理家のひろろこと、竹内ひろみです。
カラダにとって○○は良くない、○○は良いなど、健康に関する食材情報って山のようにあり、何が正しいのか分からなくなることってありませんか?
食材に関してストイックになり過ぎてしまうと、かえってそれがストレスになってしまうのではと思うので、私は○○は絶対に食べない!というような食材制限をしないようにしています
しかし、食べた物からカラダが作られることを考えると、できるだけカラダにとって優しい食材を使い、カラダが喜ぶお料理を作りたいですね
スーパーに行くと、調味料ひとつとってもいろいろな物があり、どれを購入して良いか迷ってしまうこともしばしば
そのときは、当たり前のことですが、商品の裏に書かれている原材料名を確認します
原材料名に化学的なカタカナがたくさん書かれてあったり、一括表示の添加物が多い物は避けたほうが良いでしょう
また、化学調味料も頻繁には取らないほうが良いと思います。
というのも、舌が感じる味にインパクトがあるので、舌がその味に慣れてしまうと、素材そのものの味をおいしいと感じられなくなってしまうのです
特に調味料は商品によって値段の差が出るので、お財布と相談の上で購入するということも多いと思います。
しかし一度に使い切れる食材とは違い、調味料は数ヵ月かけて使い切る物です。
少し高くても昔ながらの製法で作られた物や、添加物があまり入っていない物を選ぶことをおすすめします
野菜に関しては、私たちのカラダは季節に対応しているので、できるだけ旬の物を多く取り入れると良いですよ
旬のお野菜は余計な調味料で味付けをしなくても、十分おいしいのです。
シンプルな味付けだけど、素材の味が活きているお料理、そんな食事作りができると良いですね