2020年8月の記事
こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です

夏バテ予防に、「豆乳」がおすすめなことをご存じでしょうか?
暑くなると食欲が落ち、タンパク質の摂取量が減ってしまう傾向に

タンパク質と言えば、肉・魚・大豆や大豆製品・卵・乳製品などに多く含まれており、元気で健康な体づくりには欠かせない成分。
暑いからと言って、食事を簡単に済ませてしまう方も多く、たんぱく質が不足すると夏バテになりやすいと言われています

そこでおすすめしたいのが豆乳です

大豆由来だから低カロリー。
飲むだけなので簡単に必要な栄養が摂れるんです。


タンパク質は、基礎代謝をアップする働きに加え、筋肉の疲労を回復させる効果や、体力の温存効果、そして身体の持久力を向上させる効果があります。
また、豆乳に多く含まれるビタミンBにも注目です。

糖質をエネルギーに変え、体内の老廃物の代謝を行ない、疲労回復の働きがあります。

主に脂質をエネルギーに変える働きがある。
摂取することで栄養の吸収率がアップし、暑さに耐えられるエネルギーを作ります。
発育のビタミンとも呼ばれ、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生にかかわります。
この他、鉄分、レシチン、イソフラボンなどの健康効果の高い栄養素が含まれています。

さて、売り場にいくと色んな物がありますが、どれを選べば良いか分かりますか?
豆乳は大きく分けて3種類。
大豆固形分の割合(大豆たんぱく質換算の割合)、調味料と添加物の有無で分けられています。
それぞれの特徴をザッと説明しましょう。

大豆固形分8%以上(大豆たんぱく質換算3.8%以上)。
砂糖や油などの添加物が使用されていないので大豆の味がしっかりします。
料理向き。

大豆固形分6%以上(大豆たんぱく質換算3.0%以上)。
砂糖や食塩、油などを加えて調整しているので口当たりがよく、飲みやすい。
飲料、あるいはお菓子作り向き。

・その他→大豆固形分4%以上(大豆たんぱく質換算1.8%以上)。
・果汁入→大豆固形分2%以上(大豆たんぱく質換算0.9%以上)。
お茶や果汁などが加わった飲料。
こうして比べてみたら分かるように、栄養を効果的に摂りたいなら無調整豆乳がおすすめです。
そして無調整豆乳の表示に注目してみましょう


ここには、豆乳の大豆固形分濃度が記されているので、数字が高い物を選ぶのがおすすめです。
無調整豆乳は、栄養面のメリットだけでなく、味もお墨付き。
大豆の風味がしっかりとしており、素材本来の甘みとうまみが味わえますよ


今回は豆乳をたっぷり使って、さっぱり&簡単レシピ「豆乳そうめん」を作ります。
豆乳に練りごまと味噌で作る豆乳ごま味噌だれと、豆乳にトマトと麺つゆで作る和風トマト豆乳だれを紹介します。
具をたっぷり用意して、夏バテ予防もばっちりの一品です

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です

韓国料理に良く使われる種実と言えば「ゴマ」が挙げられます。
ゴマは振りかけるだけでなく合わせ調味料にも多用されるので、韓国料理の基本材料と言えるでしょう。
種実類のうち、木の実の「クルミ」も良く取り入れられています。
旧正月から15日後の節日であるテボルムでは、一年の無業息災を願って固い殻に包まれたクルミなどを噛み砕いて食べる習慣があるほど古くからあります

クルミはスーパーフードと呼ばれ栄養面で優れており、中でも不飽和脂肪酸のオメガ3はコレステロールを減少させ、血管をやわらかくして動脈硬化を防止し、記憶力を高めて脳を活性化すると言われています


干し柿で皮を取り除いたクルミを巻いた伝統菓子です。
旧正月のソルラル、旧盆のチュソクのデザートとして、また結納品としても利用されます。
水正菓(スジョングァ)というシナモンとショウガを煮出した飲み物に干し柿巻きを浮かべることもあります


揚げ菓子のカンジョンも伝統菓子で、特別な日の贈り物としても用いられています。
湯がいて渋みを取り除いたクルミにカラメルを絡めたあとに、低温の油で揚げます。
ほどよい甘味と香ばしさに、一度食べたら止まりません


忠清南道(チョンチョンナムド)の天安(チョナン)はクルミの産地。この土地で生まれた郷土菓子がクルミ饅頭です。
小麦粉ベースの生地に餡子とクルミを入れた一口サイズで、出来立てが本当においしいです。
クルミ饅頭はいまや全国的に有名になり、高速道路の休憩所に立ち寄ると買い求めることができます


韓国にはナツメ、栗、ぎんなん、クルミなどのナッツ類をたっぷり入れて炊き合わせたご飯を栄養ご飯と言います。
日本の釜めしと似ていますが、韓国ではタレをかけながら味わいます。
変わったところでは、かぼちゃを器にしてご飯を炊きこんだり、ご飯を蓮の葉で包んだりと見せ方も色々とあります


常備菜のひとつで、クルミを炒めた後にしょうゆベースのタレで煮付けます。
粒のままのニンニクやジャコを入れるなど、様々な食材で応用が効きます

栄養価の高いクルミは、毎日の食事に少しずつ取り入れたいですね。
最後にご紹介するレシピは「ジャコとクルミの炒め煮」です。
作り置き可能なおかずなので、沢山常備しておくとさっと食卓に並べられてとても便利です。
お試しください

こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです

お菓子作りやお料理に欠かせないお砂糖。
スーパーの棚を見るといろいろな種類があり、購入を迷ってしまう

お砂糖の種類により、お菓子の仕上がりやお料理の味、見た目に違いが出るので、用途に合わせたお砂糖使いをすると良いですよ

例えば、きび砂糖(粗糖、きび糖)は最低限度の純物を取り除き、結晶化しているので、ミネラルやカルシウムなど本来の栄養素が含まれています。
味わいはまろやかなコクがあり、さとうきび本来の風味があります。
仕上がりのお料理には色や照りがつきやすくなります

一方で白砂糖は精製されているので、純白となり、栄養分はほとんどなくなりますが、クセがないため、料理、お菓子作りにと幅広く使うことができます

さて、白砂糖でも、グラニュー糖、上白糖、粉砂糖など種類が分かれますね。

サラサラしていて、さっぱりした甘さが特徴です。
紅茶やコーヒーなど素材の味を活かす物に向いています


糖液が付着しているので、きめが細かくしっとりしていて、甘みもグラニュー糖よりも強く感じます。
日本で一般的に使用されているお砂糖の半分は上白糖と言われています。

砂糖のみの場合はとても溶けやすいのが特徴です。
今回、ご紹介するカステラを例にとって、それぞれのお砂糖を使ったときの仕上がりをご説明しましょう。

生地が多少、重たくなり、素朴な味わいになり、見た目は少しくすんだような色に仕上がります


ふわっと軽い食感に仕上がり、きれいなカステラ色に焼き上がります


生地がしっとりとし、グラニュー糖に比べて焼き色がつきやすくなります

同じ原料のお砂糖でも仕上がりに違いが出て面白いですね

カラダのことを考えて普段は未精製の砂糖を使用し、お菓子作りのときは精製された砂糖を使用するなど、ご自分の用途に合わせて種類をそろえておいても良いかと思います

今回のレシピはグラニュー糖を使った
「ふわふわカステラ」をご紹介します

こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です

昨今、テレワークの定着や不要不急の外出を控える傾向から、ストレスによる食べ過ぎや運動不足が原因で体重が増えてしまったと訴える方が増えています。
某女性誌の調査では、女性の約40%が外出自粛による体重増加を経験し、平均2.6kgの体重増加がみられたという結果があります。
自粛解除を機にダイエットを始める方も多いようですが、サプリメントに頼ったり、無理なダイエットで身体を壊さないように注意が必要です

食事のバランスを整え、感染対策を取りながらウォーキングや自宅でストレッチなどの運動を行なうなど、ずっと続けることのできる方法で体重コントロールを行なっていきましょう

ダイエット中にオススメの食材と言えば、ミネラルや食物繊維が豊富で低カロリーの「海藻」ですが、食べる機会が非常に少ない食材でもあります。
そこで、今回は、手軽に食べることのできる「めかぶ」と「もずく」についてご紹介します。
画像の左側が「めかぶ」右側が「もずく」です。
色は違うものの、見た目がとても似ていますね


刻むと粘りがでるのが特徴です。スーパーなどで、1回に食べるのに丁度良い量を食べやすく味付けしてパック詰めにして販売されています。
コリコリとした歯ごたえで、そのまま食べてもおいしいですし、ごはんにかけてもおいしく頂けます


他の海藻に巻きついて生息するため「藻付く」が名前の由来と言われています。
こちらも、スーパーなどで、1回に食べるのに丁度良い量を、三杯酢や土佐酢などで味付けし、パック詰めにして販売されています。


アルギン酸は、腸内で余分なコレステロールの吸収を抑える働きが期待できます。
バランスの良い食事を摂ることを前提に、1日に1パック程度「めかぶ」や「もずく」を食卓にプラスしましょう

塩分が気になる方は、減塩タイプの物もありますので、そちらを選ぶようにしましょう。
今回のレシピは、
めかぶと夏野菜を使った低カロリーでさっぱりおいしい
「めかぶときゅうりの中華和え」をご紹介します。
ぜひお試し下さいね
