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「料理ブログ」では、料理の専門家による料理に関する豆知識や季節の食材などをご紹介しております。
また、ナスラックKitchenには多くの料理レシピを掲載していますので、ブログと合わせてご覧下さいね!

カテゴリ別:料理豆知識

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。

日本でも、数年前から薬膳料理がブームになり、薬膳料理のお店や商品などが続々と登場していますね。

薬膳のベースである中医学は、1,400年代に体系化された物が中国から韓国や日本に伝わり、それぞれの国で独自の医学へと発展しました。

日本では中国から伝わったと言う意味で「漢方」、韓国では独自に発展させたと言う意味で「韓方」と呼びます。

日本で浸透している「医食同源」は、もとは中医学の「薬食同源」を日本人に伝わりやすいように言い換えられた物だそう。
薬食同源とはすなわち、「食べる物はすべて薬」と言う考え方です

韓方では、食べ物で病気を治療する「食治(しょくじ)」を大切にしています
もちろん、症状が重い場合は病院で治療するのですが、大きな病気になる前の未病の段階では、食治が有効だと考えられてきたのです。

その歴史は古く、約1,000年前の高麗時代には、王様の食事を管理した食医が存在
食医は食べ物の相性や毒性を判断し、薬草に関する深い知識を有していました。
現在の栄養学が存在しなかったため、食材の色や味、身体を温めたり冷やしたりといった食材の性質で判断していたそうですenlightened

そして朝鮮時代に入ると、内医院と呼ばれた機関が王様の薬治と食治を担当。
食治の料理は、粥や伝統茶を中心に、韓方食材を使った特別食が用意されました


王様は一日5回食事をしていて、一日の最初に出されたのは粥膳でした。
粥膳は2回目の本格的な朝食前の、胃を労わるための食事。
現代でも韓国のコース料理では、一品目に粥が出てくることが多いんですよ

伝統茶は、韓方薬としてもよく使われる物が中心で、中でも朝鮮人参、橘皮(きっぴ)、桂皮(けいひ)、ショウガの4種類が好まれていました

体が弱っているときは、食欲を促進させて元気を付ける食べ物を摂る方が、薬を服用するよりも効果的と考えられていたのです。
薬の摂取が長く続いて、食欲が落ちることを防ぐ狙いもあったようです

韓国には「ご飯を食べましたか?」と言う挨拶があります。
これは国が貧しい時代に十分な食事ができなかったことから、さりげなく相手を気遣う言葉でしたが、豊かになった現代では一般的な挨拶として使われています。

韓国の方にとって、薬食同源の考え方は当たり前です
そういった背景もあるが故に、誰もが使う挨拶になったのかも知れませんね

さて今回は、「ショウガのすいとん汁」をご紹介します。

スープにショウガを入れることはあっても、すいとん生地にショウガを練り込むのは珍しいですよね。
この方法は、食治料理として中国でも古くから作られていたそうです。
ぜひ一度お試し下さい



レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」でショウガのすいとん汁のレシピをチェック!

本田 朋美先生

こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。

皆さんは「五味」という言葉を聞いたことがありますか?

五味とは、食材が持っている味を「酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ/塩からい)」の5種類に大別した物。
中医学では、それぞれの味によって、各臓腑に働きかける作用が分かれ、五味を過不足なく摂取すると、身体の機能を高めると言われていますenlightened


酸味―肝:引き締める作用。レモン、梅、酢など。
苦味―心:身体の熱を取って冷やす作用。お茶、ゴーヤ、ぎんなんなど。
甘味―脾:疲れを取って回復する作用。砂糖、穀類、肉類など。
辛味―肺:発汗作用、血行改善作用。ネギ、唐辛子、山椒など。
鹹味―腎:しこりや固まりをやわらかくする作用。塩、昆布、アサリなど。

五味は、酸味をはじめとして、右回りに苦味、甘味、辛味、鹹味をそれぞれ5角形に割り当てると、その並び順で働きを助ける関係(相生/そうせい)働きを抑える関係(相克/そうこく)が見て取れます。

例えば、肝に影響する酸味は、適度に摂取する分には肝に対してプラスに働きますが、摂りすぎると肝と相克の関係にある脾に対してマイナスの働きとなります。
脾は甘味の影響を受けるため、酸味の影響を打ち消す甘味を補うと調和が取れるのです

これは料理の味付けにも言えることで、酢の物を作るとき、酸味が強ければ甘味を足し、逆に甘味が強ければ酸味を足すなど、酸味と甘味のバランスが良いとおいしく感じます。

また、タマネギやゴーヤなど、苦味のある物を塩で揉むと味がマイルドになるのも、苦味に対して鹹味が相克関係であると説明が付きます。

すべてが五味の理論に当てはまる訳ではありませんが、普段何気なく味付けをしている料理も、実はこういった理論に基づいていると分かると面白いですね

料理の味付けをする際、五味のバランスを取る方法は参考になるので、頭の片隅に置くと良いでしょう

さて今回は、「黒米サラダご飯」のレシピをご紹介します。
野菜と黒米を入れて、いつものご飯をヘルシーに。
サラダ感覚で食べられるご飯です。
味付けするときは、五味のバランスを考えて作ってみて下さい



レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」で黒米サラダご飯のレシピをチェック!

竹内 ひろみ先生

こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。

勉強や仕事などが大変で、忙しい日々を送っている方も多いことと思います。本当にお疲れさまです

帰宅時間が夜遅くなってしまったとき、ふとコンビニエンスストアの明かりを見てホッとすることってありますよね

最近のコンビニエンスストアは、24時間買い物ができる便利さに加え、様々なニーズに応じた品揃えに変化してきていますbroken heart
そこで今回は、「コンビニエンスストアの上手な活用法」をご紹介します。

一昔前まで、コンビニエンスストアの商品と言えば、男性向けのボリューム満点のお弁当などが主力商品でしたが、近年では、女性向け・健康志向の人向けの商品開発に力を入れています


野菜をたっぷり使ったお惣菜、低糖質のパン、グリーンスムージーなどがその代表です。
また、不足しがちな栄養素を補う間食として最適な、ドライフルーツやナッツ類、甘栗、干し芋などもコンビニエンスストアで手に入るようになりました

そして、忙しい共働き世帯や、高齢者世帯をターゲットにした半調理食材やお惣菜も充実しており、温めるだけ、盛り付けるだけで食卓に出せる便利さが受けているようです

これから夏に向かって気温が上昇すると、冷たい麺類がおいしく感じますね。
そんなときに注意したいのが「冷たい麺類+おにぎり」という炭水化物ばかりの組み合わせ

実は、食事の栄養バランスが偏ってしまうと、身体のだるさや夏バテを引き起こしやすくなります

炭水化物はどちらかひとつにして、サラダやおひたしなどの野菜のお惣菜+卵焼きやヨーグルトなどのたんぱく質が摂れる物を食べるようにしましょう。

炭水化物をおにぎりにするときは、おにぎり1個が約160kcalですので、一日の必要摂取カロリーを考えると、男性は2個、女性は1個が目安量です

最近は、野菜たっぷりの汁物も増えているため、「おにぎり+たんぱく質が摂れるお惣菜」と組み合わせると栄養バランスが良くなりますよ

また、食事の30分前に豆乳か野菜ジュースを飲むことで、血糖値が急激に上がるのを防ぎつつ、食物繊維も摂ることができるのでおすすめです

つい急ぎ足で買い物を済ませてしまいがちなコンビニエンスストアですが、一度ゆっくりと店内を見て回り、バランスの良い食事になる組み合わせを探してみてはいかがでしょうかenlightened

自分に必要な物を上手く選択することで、コンビニエンスストア商品は、健康作りの心強い味方になってくれますよyes

さて今回のレシピは、一皿でバランスの良い食事になる「鶏肉とアボカドのサラダうどん」をご紹介します。

忙しい方は、コンビニエンスストアなどで購入できるカット野菜(冷凍)や、お惣菜を使ってもOKです
ぜひお試し下さいね。



レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」で鶏肉とアボカドのサラダうどんのレシピをチェック!

吉田 由子先生

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。

最近の韓国では、日本料理に注目が集まっていますbroken heart
昨年の日本から韓国への旅行者数が300万人に対し、訪日する韓国人はその倍の約600万人。
韓国の総人口は日本の半分以下ですから、関心の高さがうかがえますよねyes

首都ソウルの街を歩いていると、日本語の名前を掲げている商店が増え、韓国にいながら日本にいるような感覚に襲われます。

日本スタイルの居酒屋も増え、日本料理のおいしさが分かる人が間違いなく増えましたenlightened

韓国の人たちは和食を塩辛いと表現しますが、塩の使い方にそれ程の違いはありません。
食べ慣れた韓国料理と日本料理では調理法が違うので、塩味の感じ方が異なるのだと私は思います

そんな違いを乗り越えて、ここ数年韓国で流行っている日本料理をご紹介します


●寿司
韓国では数年前まで、生のマグロやサーモンはあまり食べられていませんでしたが、和食の流行により専門的に扱う店が多くなりました
日本でおなじみの回転寿司店も増え、寿司の人気も広がっています

●トンカツ
韓国のトンカツは、薄切り肉を重ねて揚げ、デミグラスソースをかけて頂く物で、日本のトンカツとは異なります
韓国の方たちは自国の物と、日本の厚切りトンカツの違いを食べ比べて楽しんでいるようです

●ラーメン
韓国でラーメンと言えば、インスタント麺。
お店でも、インスタントラーメンを調理した物がメニューにある程です。

ここ数年、韓国では日本旅行を特集したテレビ番組が多く放映され、生麺のラーメンが徐々に浸透し、インスタントではないラーメンを提供する店が増えてきました。
韓国では、しょうゆや塩味よりも豚骨スープが人気のようです

●サンドイッチ
これまでの韓国のサンドイッチは、甘いソースがかかったホットサンドが主流でしたが、日本で人気のある卵サンドが食べられるようになっています。
特に、だし巻き卵のサンドイッチが注目を浴び、カフェのメニューに入っていることもありますよ。

また、フルーツを挟んだデザートサンドイッチが、見た目の良さとおいしさで女性たちに評判となりました
近年、コーヒーショップやカフェが増えている韓国では、どの店も新しいメニューの開発に一生懸命なのだと思います

日韓の料理は、だんだんと垣根がなくなってきました

さて今回のレシピは、韓国や日本で人気の「厚焼き卵サンド」をご紹介します。
調味料には和食の定番・薄口しょうゆを使っていますが、代わりに韓国の魚醤を入れると、また違ったおいしさが味わえます。
ぜひ作ってみて下さい



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本田 朋美先生

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