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本田 朋美先生のブログ

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
 
韓国旅行のときに朝食として選ぶ料理は、コムタンソルロンタンが多いです。どちらも牛肉をじっくり煮込んだスープで、辛味はなく、滋味深くて食べ応えがあります
 
この二つのスープには共通点が多いのですが、料理名の違いは何だと思いますか?まずは由来や歴史から紐解いていきます
 
 
●コムタン
 
韓国語の膏飲(コウム)は長く煮出すと言う意味を持ち、湯(タン)はスープを指します。「コウム」が「コム」に変化をしたことから「コムタン」と命名されました。
 
コムタンは味付けに関係なくメイン食材は牛肉で、鶏を使った「タッコムタン」もあります
 
コムタンのスープを煮出すときは牛骨を入れないので、基本的に透き通っています。また朝鮮半島の南西部にある全羅南道(チョルラナムド)の羅州(ナジュ)コムタンが有名で、ソウルでもナジュコムタンを掲げている専門店が多くあります。
 

●ソルロンタン
 
ソルロンタンもメイン食材は牛肉ですが、骨を使って長時間じっくり煮込みますので、骨髄がスープに溶け出し白濁します。
 
高麗時代は仏教文化だったため、動物の殺生が禁止されていました。しかし、後期になるとモンゴルに統治されていた元と交流があったため、元の人たちをもてなすために肉料理が提供されていたのです。
 
そして、元の影響により牛肉を水で煮込み、塩で味を調える料理法の「ソルロンタン」が生まれ、朝鮮時代に広まりました
 
朝鮮王朝が所有していた農地の先農壇(ソンノンダン)では、豊作を願って王様が直々に執り行なう祭祀(チェサ)が慣習としてありました
 
労働力としてとても大切な牛を、この日は特別に屠殺をして調理をし、祭祀のあと、農民たちにソルロンタンとして振る舞われたそうです。
 
コムタンとソルロンタンの相違は、見た目ではスープが透き通っているか、白濁しているかの点で明らかですが、近年は白濁しているコムタンもあり、違いが分かりにくくなっています。
 
整理すると、大きなカテゴリとして「コムタン」があり、コムタンのひとつとして「ソルロンタン」が存在すると思います。
 
それでは本日のレシピは韓国スタイルの「テールスープ(コリコムタン)」です。韓国語でコリ(テール)コムタンと言います。
 
テールの部分を長く煮込むことで滋味深い味になりますよ。今回は牛肉のかたまりも一緒に煮込んで薄切りにしたので、食べ応えもバッチリ。
完成まで時間がかかりますが、それだけに完成した味わいは格別です
 
 


レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」でテールスープ(コリコムタン)のレシピをチェック!

本田 朋美先生

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