江戸野 陽子先生のブログ
こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
皆さんは衝撃を受けた食べ物ってありますか?
私は、中国へ観光旅行に行ったときに食べた「中華粥に揚げパンのトッピング」がそうでした
日本にも、焼きそばパンや、お好み焼きと白米の定食など、主食&主食はありますが、白米におかずを合わせて食べることしか知らなかった私にとって、お米とパンの組み合わせは驚きです
実食したところ、また食べたいと思うほどのおいしさではありませんでしたが、こういうのもアリなのかという妙な説得力を感じました。
それでもインパクトだけは大きく、ふとした瞬間にまた食べたいなと思うのです。
中華粥と揚げパンには「永続的に記憶を思い起こさせるおいしさ」があるのかもしれません
さて、日本でのお粥は病人食や離乳食のイメージが強いですが、アジアでは朝昼晩どのシーンでも食べられており、屋台や専門店もたくさんあります。
そう、とても手軽に、カジュアルに食べられているメニューなんですね
中華粥は、鶏ガラスープでお米をとろとろにやわらかく煮た物で、お米の粒が分からなくなるほどしっかりと煮込まれています。
このとき、「米粒に花が咲くような割れ目ができるまで煮る」と言う表現を使うこともあるのですが、想像してみて下さい。
ただのお粥が、とても華やかでロマンチックに思えますよねまた、中華粥にはトッピングが付きもの。
パクチー、ピータン、ショウガ、ザーサイ、ピーナッツ、クコの実、高菜や裂いた鶏肉など、中華料理で定番の薬味を始め、腐乳(豆腐を麹に付けて塩水の中で発酵させた物)や、油条(ヨウティヤオ)などの中華料理特有の代物があります。
油条は日本ではあまり馴染みのない物だと思いますが、これこそが揚げパンの正体なのです
油条は北京語で「ヨウティヤオ」と読むのですが、日本では「中華揚げパン」と呼ばれています。小麦粉を水で練り、長い棒状にして油で揚げて作ります。
外側はカラリと揚がっており、内側はもっちりしているのが特徴で、味があるわけではありません。
本場の中国で油条は、温かく甘い豆乳に浸して食べたり、小さくちぎってスープに浮かべたり、お粥でふやかして食べたりします。
日本だと、油条は中華料理専門店や業務用スーパーなどで手に入ります。
また、手に入りやすい物で代用するなら、「揚げたワンタンの皮」や「薄い油揚げ」が良いですね。
油揚げなら、揚げる必要がなく、トースターでカリッと炙るだけなので特にオススメです
中華粥にはたくさんのトッピングがあるので、選ぶのも楽しいですよただし、欲張ってたくさん乗せすぎると、おいしさが分かりにくくなってしまうので気を付けましょう。
さて、今回は日本で手に入りやすい材料を中心に、青ネギ、鶏肉、ザーサイ、油揚げの4種類を用意した一品、「中華粥と炙り油揚げ」をご紹介します!
ぜひ、皆さんもお試し下さい