2020/06/26
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です

日本で冷やし中華が始まると、韓国では豆乳そうめんのコングクスがよく食べられます。
それぞれ夏の風物詩となる料理ですね。
今回は、夏においしく頂ける「韓国の冷たい麺料理」をご紹介致します!


冒頭でも料理名を挙げたコングクス。
日本のコリアタウンでも夏季限定で販売しているお店があります。

香ばしさを出すために、ピーナッツ、ゴマ、松の実などを入れてミキサーにかけてもOK


お店によってはスープに味が付いていないので、一緒に添えられた塩で味を調整します。
最初はそのままで味わい、途中からキムチを入れると味が変わるので、2倍楽しめますよ。

もともとは冬の食べ物だった冷麺

冬にダイコンの水キムチ(トンチミ)を作り、水キムチの汁をスープにして麺を入れた料理でした。
現代でも、床暖房の効いた部屋で冬に頂く冷麺は趣がありますが、韓国においても、圧倒的に消費量が多いのは夏のシーズン

専門店では、スープがたっぷりと入った「水冷麺」と、甘辛いタレのかかった「ビビン冷麺」のどちらかを選べますが、韓国ではビビン冷麺を好む方が多いようです。
専門店でよくあるサービスは、アツアツの牛スープが飲み放題です

また、牛スープがビビン麺の強烈な甘辛さをかき消してくれます。

キムチそうめんは韓国語で「キムチマリグクス」と言います。
スープは熟成キムチの汁をベースに、煮干しの出汁、酢、砂糖などで味を出し、風味付けに薄口しょうゆや梅エキスを使う場合もあります。
スープにゆでて水でしめたそうめんを入れ、熟成キムチ、キュウリ、ゆで卵をトッピングし、氷を入れてキンキンに冷やした状態で頂きます。
初めて食べたとき、目が丸くなるほどのおいしさに感激しました

ちなみに、ご飯バージョンの「キムチマリパプ」もありますよ。

冷麺用の麺がそば粉とでんぷんでできているのに対し、冷やしそばは日本と同様にそば粉と小麦粉で作っています。
煮干し出汁としょうゆがベースとなり、やや甘味が強いのが特徴で、氷を浮かべ、キムチを載せるのが韓国スタイルです

また、色とりどりのたっぷり野菜、甘辛で酸味のあるコチュジャンタレとそばを豪快に混ぜて頂く「ビビンそば」もあります。
以上ご紹介しましたが、麺と言えば韓国で一番食べられているのはインスタントラーメンで、昨年にはインスタントの冷やしラーメンが発売されました

今回は、生麺で作る韓国スタイルの「冷やしラーメン」をご紹介致します

甘味、酸味、辛味、うま味のハーモニーが味わえますよ

皆さんも、ぜひお試し下さい

