こんにちは、料理家の野上優佳子です
毎日暑い日が続きますが、夏休みのお昼に大活躍する物と言ったら、「そうめん(素麺)」。
何とも言えない、あの涼やかなのど越しがたまりませんね
そうめんの原材料は、小麦粉、食塩、水、食用油が基本。
JAS規格の定めるところによると、そうめんは直径1.3mm未満の物を指します。
(ちなみに冷や麦は、直径1.3mm〜1.7mm未満の物を指します)
製法を見てみると、まずは小麦粉・塩・水でよくこねた生地を、より(ねじり)ながら引き延ばし、油返しをします。(食用油を塗りながら伸ばす)
そして熟成させ、また延ばす、という工程を繰り返して作られます。
細いけれどコシがあるのは、グルテンの弾力性を最大限に引き出すために、丁寧に作られているからこそなのですね
JAS規格によれば、生地をのばして寝かせる工程である「かけば」「こびき」(2本の専用棒で、よりをかけつつ8の字にして生地をのばして麺にし、ムロで寝かせる)から、「門干し」(さらに麺をのばして、天日干しなどで乾燥させる)までの工程において、麺を引き延ばす作業すべてが手作業であり、なおかつ規格で定められた熟成期間以上熟成された物だけが「手延べ」と称されます。
機械化による大量生産が進む現代でも、伝統の手法は受け継がれているのです。
さて今回は、この夏の風物詩であるそうめんを、たっぷりの夏野菜と一緒に頂きます
目にも鮮やかで、リコピンたっぷり!ぜひお試し下さい。