こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
「ハマグリ」の旬と言えば、2〜4月。
日本では雛祭り用のお吸い物として欠かせませんよね
韓国でも「ハマグリ」はよく食べられています。
その歴史は非常に古く、発見された新石器時代の貝塚ではカキとハマグリの海産物が多かったようです。
漢方的にハマグリを見た場合、寒性に属するため、体に熱があるときに食べると、ほてりを鎮めてくれます
また利尿作用があり、肝臓の機能と高めるので、二日酔いの予防に効果があります。
ただ、消化しにくい食材のため、食べ過ぎないのがポイントです。
韓国料理での使い方はと言うと、代表的な物に刺身・焼き物・蒸し物があります。
焼き物は日本と同様にそのまま網焼きにして、しょうゆベースのたれで頂きます。
また、たたいたむき身をひき肉・豆腐と合わせて味付けした物を貝殻に再び詰め、小麦粉と卵液をまぶして、焼いたり蒸したりする料理もあります。
ピリ辛の海鮮の鍋や、シンプルに塩で味付けしたスープもよく食べられていますよ。
以前、韓国の南西にある曽島(チュンド)という島を訪れました。
島には韓国最大の塩田がありますが、ここの上質な塩とニンニクだけで味付けしたハマグリスープの味を今でも忘れることができません。
身がぷりぷりとして、だしの味わいが上品でした
韓国で一番食べ物がおいしいと言われている全羅北道(チョルラプクド)の扶安(プアン)には、名物料理としてハマグリ粥があります。1970年代、収穫したハマグリはほぼ日本に輸出していたため、韓国では貴重でした。
そこで、少量のハマグリを味わえる料理として、ハマグリ粥が考えられたそうです。
それでは、本日のレシピをご紹介します。
それは、私が今でも忘れられない『ハマグリスープ(テハプタン)』。
日本とは違い、ニンニクを使うのがポイントです。