2012年4月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
春が来て、目にも鮮やかな新緑の春野菜が並ぶ八百屋さんの前を通ると、本当にワクワクしますね!
さて今回は、その春野菜の中のひとつ、「うど」について。
緑色の葉が出る「山うど」もありますが、一般的なのは日を当てずに 、地下で育てる「白うど」(軟白うど)。
東京を代表する春野菜のひとつで、数メートルの深さの地下室を掘って育てられます。
しゃきっとした食感と、さわやかな香りが魅力です。
漢字で「独活」と書くのが、なんともユニーク。
その由来を調べてみると、動く(うごく)が語源、という説があります。
茎が四方八方に伸び、風が吹いていないときでも自身で動いているように見えるから、とか。
「うど」というと、酢味噌和えなどが一般的ですが、白うどの産地として有名な東京・立川市では、「うどラーメン」や「うどピザ」、「うどようかん」なんていうものもあるそうです。
さて今回は、この「うど」の普段は捨ててしまいがちな皮を使ったレシピ「うどの皮のきんぴら」をご紹介します。
わずか10分で、気の利いた副菜ができちゃいます
経済的でしかも簡単という、とってもお得な1品。ぜひお試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
「薬食同源」という言葉を、聞いたことがありますか?
人間が健康を維持するために、薬と食品が同様の効果を持つことを意味しています。
大病になる前段階の体調が崩れている状態を、東洋医学では未病と言います。
未病のときに摂取する物は大切で、身体が元の状態に戻れるかどうかを大きく左右します。
薬食同源は、韓国料理の基本概念。
季節、体調に合わせた多種多様の韓国料理は、健康食品と言えます。
例えば、日本で人気の韓国料理のひとつにサムゲタンがあります。
サムゲタンはひな鶏のお腹に餅米、ニンニク、韓方食材でもある高麗人参やナツメを詰めて、コトコトと煮込んだ夏の定番料理。
熱々のサムゲタンを夏に食べるのが、特に良いとされています。
その理由のひとつは、暑いときに熱い物を食べて体調を整えるという考え方。
そして、サムゲタンの素材はどれも滋養強壮の効果があり、夏バテ回復に威力を発揮します。サムゲタン自体が、薬になります。
また、メイン料理の前に出るバラエティ豊かなおかず類。
ナムル、キムチなど、炒め煮(ジョリム)など、素材は野菜が中心です。
野菜を多く摂取できる点も、韓国料理の魅力と言えます
とは言っても、薬だから食べなくては!という義務が伴えば、それがストレスですよね?
まずはおいしく食べること。それが、薬食同源の第一歩だと思います
こんにちは!料理研究家のひろろこと竹内ひろみです。
私の好きなビスケットに、全粒粉クッキーがあります
以前イギリス旅行をしたときに、ホテルの部屋に置いてあったクッキーが、普通のバタークッキーとひと味違ってコクがあり、それ以来やみつきに
そのクッキー、全粒粉が入ったクッキーだったのですが、きっとあの素朴なおいしさは全粒粉からきていたんでしょうね
本日はそんな、未精白の食材について、ふれてみたいと思います。
全粒粉とは字のごとく、精白されている白い粉とは違い、小麦全部(表皮・胚芽・胚乳)をすべて粉にしたもの。
食物繊維や鉄分、ビタミンB1などを豊富にふくんでいるので、精白されている粉よりも栄養価が高いのです
ある意味、不純物のおかげで、特有の風味やおいしさが生まれるのです。
使う用途にもよりますが、食材のもつおいしさや栄養って、精白して栄養がある部分を省いてしまった食材よりも、この全粒粉の様に丸ごと全部の食材のほうが高いので、普段使いには、やっぱり丸ごと入った食材がおすすめです
クッキーを作るときは、全粒粉だけで作ってしまうと、ボソボソっとしていて、口当たりが悪くなってしまうので、私は薄力粉と混ぜて作っています
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
先月、ホワイトデーにクッキーを作ろうとレシピ本を見ていた友人から、ふいに「ねえ、小麦粉と薄力粉って同じものなの???」と聞かれました。
確かにレシピ本によって、あるときは「小麦粉」と書かれていたり、あるときは「薄力粉」「強力粉」と書かれていたりと分かりにくいですよね
今回のブログは、「小麦粉の豆知識」をご紹介したいと思います。
小麦粉は、主にでんぷんとタンパク質からできており、小麦特有のタンパク質をグルテンと言います
小麦粉に水を加えて練ると粘りがでてきますが、これはグルテンの働きによるものです。
このグルテンの働きを活かして、パンや麺、お菓子などが作られます。
主に家庭で使われる小麦粉は、グルテン量の多いものから順に、強力粉・中力粉・薄力粉の3種類があります。
小麦粉は、用途によって次のように使い分けられます。
・強力粉はパンやピザ、餃子の皮などに。
・中力粉はうどんなどに。
・薄力粉はケーキなどのお菓子や天ぷらなどに。
一般的に、レシピに「小麦粉」と書かれている場合は、「薄力粉」のことを指すようです。
小麦粉は、湿気に敏感で臭いを吸着しやすい性質を持っているため、保存するときは密封し、洗剤など臭いの強いものと一緒に保管するのは避けましょう。
さて、今回は、旬の新ジャガと強力粉を使った「新ジャガのニョッキ」をご紹介しています。
お子様と一緒に作るのも楽しいですよ。ぜひお試し下さい