2013年4月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です
東京は桜も散り、新緑に輝く季節
もうすぐ、「端午の節句」がやってきますね。
我が家も息子のために、毎年兜を飾ります
端午の節句をざっとおさらいすれば、男児の成長を祝って鯉のぼりや武者人形、兜などを飾り、菖蒲湯などに浸かり、柏餅やちまきを食べる、のが一般的。
また1948年には「こどもの日」として、国民の祝日のひとつに定められました。
古くは平安時代の「枕草子」にも、5月に臭気の強い菖蒲やヨモギを玄関先に吊るしたり燃やしたりして、厄払いする様子が描かれました
さらに武家の世になり、菖蒲→尚武(しょうぶ。武道を重んじること)との解釈が影響を及ぼして、男児の節句と定着した、という説があります
男児の祝いと定着したのは、実際は江戸時代以降とも言われています。
実はその一方で、この日を「女の家」「女の天下」などと称する伝承も、日本各地にあるのをご存知でしょうか?
近松浄瑠璃「女殺油地獄」でも登場する「女の家」が、中部地方や高知県のある地域などに見られるそうで、女性が上座に座る日だったり、軒先や屋根に菖蒲やヨモギを刺している間は軒先三寸女の権利と言ったり、この日は女性が主役の日
田植えは、命を生み出す女性、特に若く清らかな早乙女が行なう神聖なる行事でした
田植えの時期を迎え、または山から下りてくる田の神を家に迎える巫女の役割として、女性が家に籠って身を清めた古い信仰の名残、とも言われています。
5月5日は、毎日忙しく働く家の女性たちが心おきなく休める、貴重な日でもあったのですね
さて今回は、ハレの日の食卓にぴったりの華やかな巻き寿司を
アボカドやサーモンを使った、「カリフォルニアロール」をご紹介します。ぜひお試し下さいね!
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では、料理によくもやしを使います。
もやしは大きく分けると、緑豆もやしと大豆もやしの二種類があります。
韓国語で緑豆もやしは「スッチュ」、大豆もやしは「コンナムル」と区別されます。
日本は緑豆もやしの方が多く出回っていますが、韓国では大豆もやしの方がよく使われています
そもそも、もやしは野菜、豆類、お米などを発芽させた物。
もやしの成分のうち、95%が水分なので、それだけ低カロリーということですね
大豆もやしは、大豆の栄養を含みながら発芽する経緯で、美容効果のあるビタミンA・C、そしてむくみを取るカリウムを生み出します。さらに、食物繊維も入っています。
大豆と言えば、女性ホルモンに似た働きのイソフラボン。
歳を重ねていくと女性ホルモンは減少するので、イソフラボンは積極的に摂りたい物です
韓国でもやしの産地は、全羅北道の全州(チョンジュ)が有名です
チョンジュは韓国の食の都としても名高いのですが、質の良い大豆ときれいな水に恵まれているため、おいしい大豆もやしができるのです
そのため、大豆もやしを使った料理が生まれ、その代表的な物がチョンジュビビンバです
また、大豆もやしを使ったスープ、コンナムルククも有名で、二日酔い冷ましにはぴったりです。
私もチョンジュでビビンバとコンナムルククを食べたことがありますが、今でも忘れられない味です
本日は、「大豆もやしの炊き込みご飯」をご紹介します。
牛肉も加えているので、旨みもたっぷり!
日本の炊き込みご飯と違うのは、たれをかけて頂くこと。
料理教室で評判だった一品ですので、ぜひ作ってみて下さい
こんにちは!
料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
ケーキなど、焼き菓子のベースとなる食材は、小麦粉・卵・砂糖・バターなど。
これだけの材料で、香ばしいクッキーやマドレーヌ、パウンドケーキなどが作れるってスゴイっと小さい頃に感動したことがあります
甘い物を食べると、味覚に感じるおいしさだけでなく、なんだか幸せな気分になりますよね
そんな、スイーツですが、最近よく耳にするのが、「子供が卵アレルギーなので食べさせられない」、「母乳をあげているので、おっぱいトラブルになるような物は避けるように言われている」といった、お菓子を食べたくても(食べさせたくても)食べられないという悩み
食材に対する反応は人によって違いがあるため、このお菓子ならば絶対大丈夫!!とは言い切れないのですが、一部を代替品にすると制限の幅が少し広がり、お菓子を楽しむことができます
本日ご紹介するパウンドケーキは、卵・バターを使わずに作るのですが、バターの代わりになたね油(サラダ油でOK)を、卵の代わりにベーキングパウダーを使うことで、生地も膨らみ、とてもおいしいケーキを作ることができます
このようなスイーツは、食材制限があっても食べられることに加え、砂糖の量を通常の半分ぐらいに減らしても、十分甘味を感じることができます
砂糖を悪者扱いにするつもりはないのですが、市販のお菓子やお惣菜などで、かなり甘い物を摂取しているため、おうちで作るスイーツやごはんには、必要以上にお砂糖を使わなくても良いのでは?と思うのです
ただ砂糖の量だけを減らしてしまうと、何か物足りなさを感じてしまいます
物足りなさをカバーし、おいしさをキープするコツは、コクのある食材や甘味のある食材を加えること
クルミやアーモンドなどのナッツ類や全粒粉は、コクをプラスしてくれます。
また、レーズンやクランベリーなどは自然な甘みを加えてくれます。
そして、塩をひとつまみ加えると、ぐっと味がひきしまり、よりおいしくなります。
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
イチゴがおいしい時期ですね
今回は、イチゴをひき立てる名脇役「練乳」の豆知識をご紹介します。
一般社団法人日本乳業協会によると、練乳は牛乳や脱脂乳などを濃縮した物を指します。
「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(略して乳等省令)では無糖練乳、加糖練乳、無糖脱脂練乳、加糖脱脂練乳の4種類に分類されています。
家庭でよく使われる物は、以下の2種類です。
加糖練乳(コンデンスミルク)は、牛乳にしょ糖を加え、約3分の1に濃縮した物です。
乳等省令では、乳固形分28.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)と規定されています。イチゴとの相性が抜群です
無糖練乳(エバミルク)は、牛乳を約5分の2に濃縮した物で、缶に充填したあと、加熱滅菌してあります。
乳等省令では、乳固形分25.0%以上(うち乳脂肪分7.5%以上)と規定されています。
甘くないので、お料理に使うことが多いです。
練乳は、イチゴが旬の時期は名脇役として大活躍するものの、イチゴの季節が終わってしまうと、冷蔵庫で出番がないまま潜んでしまいがち
せっかくなので最後までおいしく頂きましょう!
今回は、練乳をたっぷり使った「ミルクコーヒーラスク」をご紹介します。
練乳とコーヒーのホロ苦い甘さがクセになりますよ。
ぜひお試し下さいね