2013年12月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
いよいよ今年も押し迫ってきましたね。
今年も例年と同じく、仕事の締切りや家のことなど、
やり残しや後悔がないようにしたいと慌ただしい毎日を過ごしています
そしておせち作りは、ここからが本番です
我が家ではいつも29日の夜に、数の子の塩抜きと、
黒豆をたっぷりの水に浸すことから準備が始まります。
例年作る物は決まっていて、下ごしらえの順番も同じです。
奇をてらう物もなく、毎年同じ物を作っていきます
娘たちと一緒に、あれやこれやとたわいもない話に笑いながら31日の夕方を目安に用意し、のし餅を切り、すべて終わったら夫が大晦日の夜に 包丁をといでくれます。
京都の名店【辻留】の2代目、料理人・辻嘉一さんがかつて家庭料理について仰っていたことがあります。
「家庭の料理は、日本料理にかぎって言えることは、なるべく平凡な料理をお作りになることを、おすすめ致します」
そして、能楽の奥義を例に用いながらこうも仰っていました。
「動きの少ない能楽のように、家庭料理も見た眼の変化を追い求めてはなりません。それよりも、気持ちよく、楽しく、おいしく頂くように心を込めて、お作り頂きたいのであります」
そう語られたのを読んだことがあります。
特別な趣向を凝らすことよりも、素材の持ち味や相性の組み合わせ、季節に応じた調理法と調味を大切にすること。
おせち料理を作るとき、いつもこの言葉を思い浮かべます。
最近ではおせち料理の購入がとても流行っているようですが、
すべてを作るのはちょっと大変と言うときは、市販のおせちに、自家製のお煮染めや紅白なます等を一品か二品添えるだけでも、ぐんと家庭の味わいが増しますよ。
さて本日は、手頃な材料で作れて、お酒のつまみにも、ご飯
のおかずにもなるレシピをひとつご紹介します。
野菜を巻いた『照り焼きチキンロール』です。
ぜひお試し下さい
今年も間もなく終わります。
1年間読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。
皆様のご多幸を心からお祈りして。
良い年越しになりますように
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理はデザートが少ないと言われていますが、デザートと同じ意味を持つ
「後食(フシク)」があります
フシクにはどのような物があるでしょう?
餅
米や餅米を粉にして、蒸したり焼いたりゆでたりと加熱して作ります。
行事食としても必ず作られる物もあり、韓国のお盆である秋夕(チュソク)には松餅(ソンピョン)を用意します。
伝統菓子
米、小麦粉、でんぷんなどの材料を使った、おこし・揚げ菓子・蜜菓子・干し菓子・冷菓などがあります。
揚げ菓子で有名な薬菓(ヤッカ)は、薬という名前が付いている程、体に良いハチミツ・シナモン・ゴマ油・ショウガなどを小麦粉に練り込み、形を整えて揚げています。
薬菓も行事食として、また先祖への供物としても親しまれています。
飲み物
お米で作った甘酒のシッケ、五味子(オミジャ)を水に浸けて作る五味子茶などの伝統茶があります。
また、花や果物を入れて作る花菜(ファチェ)という飲み物も、代表的です。
韓国では洋菓子人気で、伝統的なデザートを出すお店が減っていますが、おめでたい日や行事には欠かせないのがお餅類です
日本では屋台のホットクが人気ですが、コリアンタウンに行けばお餅の専門店もありますので、機会があったら召し上がってみて下さい。
本日は、『梨のシロップ煮(ベスク)』の作り方をお伝え致します。
和梨は旬を過ぎてしまいましたので、洋梨でも大丈夫です
メリークリスマス
料理家の吉田由子です。
早いもので今年も残すところ数日となりました。
主婦は、今日のクリスマスが終わると年越しの準備に追われますね
ところで、皆さんは大晦日にどんな料理を頂きますか?
民間会社などのアンケートによると、 『刺身』と答える方が多いようです。
理由は、「しばらくおせち料理が続くので生の魚を食べておきたいから」
「年取りという行事があるから」などなど・・・ 「年取り」とは、大晦日に行なわれる行事のことです。
地域によって違いますが、西日本では『塩ブリ』、東日本では『塩鮭』を白飯と共に食卓に並べ、年神様をお迎えします。
タラや鯛などを食卓に並べる地域もあります。
こちらの料理は、大分県の郷土料理『ブリの温飯(あつめし)』です。
新鮮なブリを甘辛いたれに漬け、熱々のご飯にかけて頂く料理です。ブリには、良質のたんぱく質、ビタミンB群、ビタミンD、不飽和脂肪酸のEPAやDHAが豊富に含まれており、血液をサラサラにして血行を良くしてくれます。
手足が冷えて血行が悪くなる冬場にはうれしいですね。
また、血管を丈夫にするパミルトオレイン酸という成分が豊富に含まれていますので、冬場に増加する脳卒中を予防してくれます。西日本の年取り魚であるブリは、出世魚としても有名ですよね。
今年の大みそかの夕食は、来年の飛躍を願って『ブリ』を頂きたいと思います
さて、今回のブログが本年最後の更新となります。
1年間ご一読頂きありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
皆さま、良いお年をお迎え下さい
そして本日は、関西の年取り魚にちなみ『ブリ』を使った『ブリトロのマリネ』をご紹介します。
マリネにすれば翌日もおいしく食べられますので、刺身が余ってしまったときにもおすすめのレシピです
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
12月の恒例行事と言えば、クリスマス
今日は イブ
ですね。
本来はイエス・キリストの降誕(誕生)を祝う日で、欧米では休日の国が多いです。
以前、クリスマスシーズンにロンドンに旅行したとき、ほとんどのお店が(一部地下鉄も)クローズしていて、びっくりしたことがありました
日本のクリスマスの捉え方は宗教行事として行なわれる一方、季節のイベントとしての側面もあり、欧米の物とは少々様子が違いますね。
我が家ではよく友人ファミリーを招いてホームパーティを開くのですが、12月は普段の月よりもその回数が多くなるような気がします
そんな、ホームパーティ。
準備やら、料理出しやら、片付けやらに追われてしまうと楽しむ間もなく、バタバタのうちに終わってしまったということも。
せっかくお客様をお呼びしているので、一緒に楽しむ時間もとても大切です
そのためには料理をある程度作り終わったら、使い終わった鍋や調理器具を洗って片付けておきましょう。
洗い物はためてしまうとキッチンに山のように調理器具や食器がたまってしまい、食洗機があっても、洗い物に追われてしまうことに
それにキッチンがスッキリしていると部屋の空気が違いますよね
次に料理を提供する方法ですが、ビュッフェスタイルにするとゲストが好きな物を各自で取ってくれるのでおすすめです。
そのとき、簡単に手でつまめるフィンガーフードがあるといいですね
また、お皿の上の料理が少し残る程度になったら、同じような種類をまとめておくといいですね。
テーブルの上がスッキリとしますし、ゲストも料理を取りやすくなります
食事の後のデザートを出すとき、洗う皿を増やしたくない場合は、料理で使った皿をさっと洗ったら、紙ナプキンを敷いておくと同じ皿には見えないので、便利な方法です。
季節に合わせたナプキンをストックしておいてもいいですね
また、手巻き寿司やオープンサンドイッチ(具を用意して自分で好きにサンドイッチを作る)などお好みの具を選んで自分で作る料理は、具だけ用意すれば良いので、華やかで手間のかからないパーティ料理です
さて、本日のレシピは「洋風お好み寿司」をご紹介します。
クリスマスが終わっても、年末年始の集まりに、ぜひお試し下さい