2013年9月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
皆さんのお住まいの地域は、どんな地名ですか?
先日私は、とてもおもしろい地名に出会いました
その名も「小豆餅」。
そんな地名あるのと思われるかもしれませんが、静岡県浜松市中区にあり、現在も使用されています。
今では廃線となった遠州鉄道の駅名としても使われていたそうです。
徳川家康がその地の茶屋 で小豆餅を食べたことに由来するとか。
実際のところ、家康の時代には茶屋など存在しない地域であるためこの話は創作であり、地名は地元の食風習に由来するらしいのですが、とてもロマンがありますね!
この他にも、徳島県三好市池田にはなんと「サラダ」 、鹿児島県いちき串木野市には「まぐろ本町」という地名があるそうです 。
「まぐろ本町」のある、いちき串木野市は、まさしくマグロ漁業が地元の基幹産業。
毎年まぐろフェスティバルまで開催されているそうです。
徳島県の「サラダ」は皿のような地形の地域であり、もともとは「皿田」だったのが読みやすいようにカタカナ表記された、という説があります。
地名は、その土地の風土や文化などに由来することがとても多いです。地名学 では自然の地形などを由来とした自然地名に対し「文化地名」と言うそうです。
文化地名の中で最も多いとされるのが「・・・田」という地名。
皆さんのお住まいの地域を見回すと、きっとあるはずです。
いわゆる農耕地名で、水田地域の名称の特徴だそうですね。
開墾(山野を切り開き田畑にした)地域には「墾る(はる)」の当て字として「張」「針」「治」があり、尾張や今治などが該当します。
地名からも、私たちの住む日本は稲作がとても盛んで、コメ文化であることをうかがい知ることができますね。
もう今年の新米が出回る時期になりました。
そのおいしさをたっぷり味わいたいですね
さて今週は、スルメイカを使った『イカめし』をご紹介します。
ぜひお試し下さい。
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
朝鮮半島で10世紀から14世紀まで続いた高麗時代は、仏教が信仰されていました。
その時代は茶道も発達したのですが、李氏朝鮮時代になると仏教が弾圧され、儒教が台頭したため、お茶の文化が衰退
それに伴い、お茶に代わる穀物や草木などの伝統茶が発達しました。
しかし、もともと朝鮮半島では茶葉の栽培地が限定されていたので、高級茶は中国から入ってきたそうです
韓国では、緑茶を頂くときに、『茶食(タシク)』と呼ばれる茶菓子が付いてきます。
これは、穀物の粉やでんぷんとハチミツを混ぜて団子状にし、木型で抜いた物です。
木型は茶食型と言われる専用の物で、漢字や絵柄が彫ってあります。
完成品を見ると、日本の落雁に近い物を感じますね。
使う材料によって、韓国料理の概念である五色で作ることができます
青 青きな粉
赤 でんぷん(片栗粉など)+いちご粉
黄 きな粉
白 でんぷん(片栗粉など)
黒 黒ゴマ粉
これらにハチミツを混ぜるだけで、おいしいお菓子ができます
そこで今日は、「茶食」の作り方をお伝え致します。
本来は茶食型が必要になりますが、クッキーなどの型抜きでも作れます。
お子さんでも簡単にできますので、ご家族で茶食作りを楽しんでみてはいかがでしょうか
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
まだまだ残暑が厳しい日もありますが、朝晩の気温が下がってくるとビールの気分から赤ワインや日本酒、焼酎にシフトする方が多いようです。
ましてや、普段からビールを飲む習慣がないお宅は、お中元やお供え物のおすそ分けなどでビールをたくさん頂いたものの、冷蔵庫でひっそりと出番を待っている・・・ と宝の持ち腐れになっていませんか?
せっかくのビール、おいしく頂きたいですよね
そこで、今回は『ビールのお料理活用法』をご紹介します。まず、ビールでお肉がやわらかくおいしくなる!という利用法から
ビールに含まれるホップとアルコールがお肉をやわらかくし、ビールの持つコクや旨みがお肉の味を深める働きがあるため、ヨーロッパではビールでお肉を煮る「ビール煮」が定番メニューになっています。
お肉を10分程度ビールに漬けこんでから焼いたり、カレーやビーフシチュー、すき焼きなどを煮込むとき、水の代わりにビールを加えてみて下さい。
いつもと違う味わいの一品に仕上がりますよ 次は、フライの衣にビールを使う!という利用法!
衣にビールを使うと、アルコールの揮発性のおかげでサクサクの仕上がりに!
詳しくは、本日ご紹介する 『鶏肉ときのこのビール衣揚げ』のレシピをご覧下さい。
アルコールは飛んでしまいますのでお子様にも安心して食べて頂けます
我が家では、ビール衣揚げは取り合いになる人気メニューです。
ぜひお試しを
こんにちは!
料理研究家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
毎日のご飯やデザートにちょっと飽きたとき、加える調味料や素材の配合を変えてみる と食感や味に変化が出て、ワンパターンになりがちな料理が一味違ったおいしさに なります
人が感じるおいしさはそれぞれですよね
ゼリーや寒天など、固めがお好みだったり、なめらかなほうがおいしく感じたり、酸味や甘み、辛みなども人によって好みが分かれます
オリジナルにアレンジすることは、味のバリエーションも広がるのでとても楽しいのですが、適当に配合を変えてしまうと失敗の原因にもなります
特にゼリーや寒天などは固まらない・・ なんて言うことも。
そこで、まずはレシピに書いてある配合通りに作ってみて、そこから自分流にアレンジする方法をおすすめ致します
基本の味と味見比べもできるので、より好みの味に近付けることができますよ
先日、子供新聞に「プリンの材料の配合を変えると食感にどんな違いがでるのか?」といった調理実験の記事が掲載されていました。
これはいろいろな調理研究、長い休みの自由研究にも使えるかもしれないと思っています
さて、本日は豆腐をベースにした『豆腐のチーズケーキ』をご紹介します。
作る過程で、
もう少し豆腐の割合が多いほうがいいかな?
クリームチーズの量が多いほうがいいかも?
・・・などなどお好みで配合をアレンジしてみて下さいね