こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
以前もブログでご紹介しましたが、「おからパウダー」が熱いですね

なぜなら、メディアやテレビに取り上げられる回数が増えているからです


すなわち、本当に注目度が高まっているということ
このおからパウダーへの関心の高さは、ひとえに健康効果への興味だと思っています。
おからパウダーは、豆腐を作るときにできる副産物で、その多くは使いきれずに廃棄されています。
おからは、現代人に不足しがちな食物繊維が豊富。その含有量はパウダー大さじ2杯で、レタス1個分の食物繊維量に匹敵するほど
しかも、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維の両方が含まれているのです。
ちなみに、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維には、以下のような特徴があります。水溶性食物繊維
・水に溶ける性質がある
・糖やコレステロールの吸収を抑える
・糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の予防不溶性食物繊維
・水に溶けない
・便のかさを増やす
・腸の蠕動運動を促して便意をもたらす
・大腸ガンの予防
・腸内環境を整える
・満腹感が得られやすい
これがスプーン2杯で得られるなんて、メリットしかない
というわけで、これからはパウダーを水で戻さず、そのまま味噌汁やシチューに入れたり、ヨーグルトにかけたり、スムージーに足したりと、手軽に毎日の食卓に取り入れて、賢く食物繊維を摂りましょう
おからを水で戻さないで食べるというのは、本当に便利で画期的だと思います
私は、焼き菓子を作るときにおからパウダーを活用することが多いのですが、最近のお気に入りは、餃子のあんにすることです。
このレシピのいちばん良いところは、肉なしで完成するところ。
刻んだ野菜に、おからパウダーをそのまま加えて馴染ませることで、おからが野菜のうまみと水分を吸って膨らみ、まるで肉入りの餃子あんになります。おいしく作るポイントは2つ。
野菜は本当に細かく刻むこと
チョッパーやフードプロセッサーがあるなら、細胞が粉々になるくらいまで細かく刻むと、仕上がりが滑らかで良い感じになります。おからパウダーはパラパラな粒状の物を使うこと
今、おからパウダーはパラパラとした細挽きのパン粉のような物と、サラサラとした粉砂糖のような物が出回っています。
ここで選ぶのは、細挽きパラパラタイプ!サラサラの物を使うと、クリームみたいになってしまい、べっとりとしたあんになってしまうからです。
それでは、パラパラタイプのおからパウダーを用意して、「おから餃子」を作ってみましょう
皆さんも、ぜひお試し下さい

ご飯を炊くとき、炊飯器を使用することが多いかと思いますが、「鍋で炊くご飯」は、おいしさ、時短、少量調理の面からオススメ

私は家で土鍋を使っているのですが、ふっくらとした炊きあがりと、香ばしいおこげが本当においしいです

調理時間は火にかける時間が12分、蒸らす時間が20〜30分程度。





・土鍋はちょっとした衝撃で欠けやすい
・ホーローはガラス面が剥がれると錆びやすい
・文化鍋は割れにくいが、火加減の調節が難しい
というデメリットがあります。


「百聞は一見に如かず」

実際に店頭に足を運び、重量感や大きさを見て購入すると間違いないですね。
また、お米の種類によっても適している鍋があるので、玄米、雑穀、白米といった、どの種類のお米を常食するかも鍋選びのポイント。
土鍋やホーロー鍋は、そのまま出しても素敵な食卓を演出できるので、おもてなし料理のときは特に重宝します

さて、本日のレシピは、鍋ひとつで作る栄養バランスの良い炊き込みご飯、「サフラン炊き込みご飯」をご紹介致します

皆さんも、ぜひお試し下さい


韓国には、「釜で炊くご飯」を売りにしているお店があります。
京畿道(キョンギド)、利川(イチョン)で有名なのが白飯定食。
釜炊きの白米がメインで、ご飯をおいしく食べるために多彩なおかずがテーブルに並びます。
利川はお米の産地で、朝鮮時代に王室へ献上していました

具材を入れた釜飯の場合、ご飯自体にしっかりと味付けすることは少ないため、タレをかけて食べるスタイルが中心です。
お店で釜飯が用意されると、「おこげ茶」を作るために店員から、ご飯をすぐに茶碗によそって湯を注ぐように勧められます

釜の底にできているおこげは、韓国語で「ヌルンジ」と言い、湯を注いで茶にした物を「スンニュン」と言うのです。
スンニュンは、ごちそうのあとの消化剤としての役割があり、年代の高い方たちから特に愛飲されています。
今では好んで食べられるおこげですが、男性の地位が高かった時代は、一家の男性はご飯を食べ、台所仕事をする女性たちはおこげで空腹を満たすという習慣がありました。

白米とは違った香ばしさが楽しめるおこげは、自分でも作ることができますよ

レシピでもご紹介していますが、ブログでは長期保存が可能な方法をお伝えします





手軽な活用方法は、冒頭でもご紹介したおこげ茶が挙げられます。
その他には、伝統料理の丸鶏の煮込み(ペスク)、スープや鍋、韓国式中華のあんかけ

おこげ文化は日本よりも韓国の方が根付いているのです

最後に本日の料理をご紹介致します。
手作りおこげを使った「おこげスープ」です

韓国の地方旅行をした際に食べたスープを、身近な食材を使ってアレンジしました。
皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
いよいよ夏本番

水分補給がより重要視されるこの時期ですが、正しい水分補給について誤解されている方が多いように思われます。
・水分補給は必ずスポーツドリンクを飲む
・お酒でしっかり水分を摂っている
・一度に大量の水分を飲む
・喉が渇いたら水分を摂る
・とにかくたくさん水分を摂るようにしている
実はこれらは間違い

今回は、「水分補給の誤解と正しい水分補給について」をご紹介します。

よくあるNG例としては、「コーヒーやアルコールで水分補給をする」、「喉が渇いたら飲む」、「一度に大量に飲む」といった内容です

心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とにかく、たくさんの水を飲むことが大切だという意識の方もいらっしゃいますが、実はこれも正しいとは言えません



・こまめに水分補給
・のどが渇く前に水分補給
・アルコール飲料での水分補給は控える
・1日あたり1.2ℓの水分補給
・起床時、入浴前後に水分補給
・大量に汗をかいたときは塩分も忘れずに

特に屋外など暑い場所に行く前には、あらかじめ水分補給をしておきたいですね。


運動するしないにかかわらず、こまめに水分補給を行ないましょう。


日常の水分補給としては、水やお湯、麦茶、ハーブティーなどが良いでしょう

温度は、5〜15℃で吸収が良く、冷却効果も大きくなるようです。
日常生活で摂取する水分のうち、飲料として摂るべき量は1日あたり1.2ℓが目安とされています。
これは、食事などに含まれる水分を除いたものです。
ただし、たくさん汗をかく場合は、それに見合った水分の摂取が必要です。


水分がないと食べられないと言う方は、よく噛んでいないため、十分に唾液が分泌されず、飲み込み難くなっている可能性があります。
早食いになっていないか、噛む回数が少なくないかなど、ご自身でチェックしてみると良いでしょう

また、人は噛むことによって満腹感を得ていますので、水で流し込むと噛む回数が減るために満足感が得られず、結果的に食べ過ぎてしまうこともあると考えられます。
高齢の方などで、飲料として飲む水分を摂るのが難しいと言う方は、食事中の水分を増やすことをオススメします。

特に朝のお味噌汁は、熱中症予防にも最適です。
さて、今回のレシピは、食欲のない日でもさっと作れて食べやすい「冷やし梅雑炊」をご紹介します

お茶漬け感覚でさらっと食べられますが、よく噛んで食べるようにして下さいね

