2013年8月の記事
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
先日、三重県にある農場直営のバイキングレストランに行ってきました
このレストランは、野菜中心のメニューで、手作りのハムやパンなどが食べ放題なのですが、特に野菜が新鮮でおいしいんです
野菜コーナーには、トマト、ナス、キュウリ、ニンジンなどと一緒に様々な種類の葉野菜が並んでいるのですが、なじみのない物もあって、「これ何の野菜かな〜???」「よく分からないけど食べてみよう!」などと言いながらお皿に盛っている方がいらっしゃいました。
「それ、全部レタスの仲間ですよ〜^^」と心の中でつぶやく私。。。
という訳で、今回は『レタス』の豆知識についてご紹介します。『レタス』には、様々な品種があります。
写真のレタスは、最も一般的な葉がくるりと丸く結球する「結球レタス」です。
結球しないサニーレタス・グリーンカール・フリルレタスなどは「葉レタス」と呼ばれます。
「葉レタス」は、大きな葉の先がひらひらとしていたり、ちりめん状になっていたりするのが特徴です。バイキングの野菜コーナーに並んでいた謎の野菜の正体は、この「葉レタス」の一種だったんです。
『レタス』の栄養価は、約95%が水分で、わずかにビタミンA、B1、C、E、鉄分、カリウムを含んでいます。
皆さんは、レタスの外側の緑色の部分、捨てていませんか?
実は、この外側の部分にビタミンAが多く含まれています。
少し固いので、サラダなどには不向きですが、加熱するとおいしく食べることができますよ。レタスは、包丁などの金気を嫌い、包丁で切ってしまうとレタスの断面が褐色に変化して、味が落ちてしまいます。
お料理の際は、手でちぎって使うようにしましょう。
さて今回は、『エビとレタスのエスニックチャーハン』をご紹介致します。
エビのぷりっとした食感と、レタスのシャキシャキとした食感がおいしい、夏にぴったりのレシピです。
ぜひお試し下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です
先日、青唐辛子が山のように売られていたので早速購入しました
青唐辛子はこの時期ならではの生香辛料で、ちょっとした自家製調味料に大活躍してくれる食材ですザクザクと輪切りにして耐熱ビンに入れ、そこに熱々の酢をひたひたになるまでかければ、あっという間に青唐辛子酢のできあがり。
味噌と三温糖と一緒に炊いて甘味噌も作りました。
ちょっと食欲が落ちたときに、体を元気にしてくれますよ
唐辛子は私たちになじみ深い食材です。
そして、世界中で愛されている、大きなロマンを持つ香辛料でもあります。
唐辛子、と一口に言ってもハバネロやシシトウなど様々な種類がありますが、現在食べられているのはほぼすべてひとつの栽培種、アンヌームという種に属しているものなのだそうです。
この唐辛子、日本に渡来したのは室町時代で、ポルトガル人によってもたらされたという説が最も古いと言われています
海外では、15世紀後半に西インド諸島を発見したコロンブスの日記に、「アヒ」つまりトウガラシについての記述が残されています。
この発見により、中南米からヨーロッパそしてアラブ、アジアへと唐辛子は広く伝播しました。
なんと! 紀元前8000年にはすでに中南米で利用されていたことが遺跡の発掘調査により分かったんです。
唐辛子は私たち人間の食生活の中でも大変古くからつながりを持つ植物のひとつなんですね。
世界の料理を見てみましょう
メキシコ料理のサルサを始め、スペイン料理のチョリソ(唐辛子入り腸詰め)、イタリア料理のサルデッラ(シラスと唐辛子のペースト)、トルコなどのアラブ世界でおなじみのハリーサ(唐辛子ペースト)、中華料理の水煮、チベットのバカン・ホン、韓国のキムチ、タイのナームプリック(唐辛子味噌)、日本の七味唐辛子などなど…。
どれもその国ならではの郷土食として存在していて、その浸透ぶりがうかがえます。
脇役の唐辛子ですが、実はとてもとても深い魅力にあふれる食材なのだと、改めて感心させられますね
さて今回は、唐辛子のルーツ、中南米はメキシコのお料理「チキンとアボカドのスープ」をご紹介します。
メキシコの友人直伝の栄養スープです。
ぜひ、お試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
九節板(クジョルパン)と言う料理をご存じですか?
小麦粉と水で作ったクレープ状の煎餅(チョンピョン)に具をのせて巻き、酢醤油やからしなどを付けて頂きます。
もともとは李氏朝鮮時代の宮廷料理で、お酒の席での一品でした
近年では、韓定食やお祝い料理の前菜で出されます。
料理に使用する器が特徴的で、八角形の形をしています。
この器のことも、九節板(クジョルパン)と言います。
料理の配置も特色があり、中央にチョンピョンを置き、その周りに8種類の具を並べます。
チョンピョンの代わりに、甘酢に漬けた大根の薄切りを使う場合もあります
8種類の具は韓国料理の概念である陰陽五行説に基づき、
五色(青、赤、黄、白、黒)を使用
その五色の食材はと言うと?
青:キュウリ、韓国カボチャ
赤:ダイコンを唐辛子で色付けした物、ニンジン
黄:黄身
白:白身、もやし
黒:干しシイタケ、牛肉、イワタケ
以上が一般的ですが、クジョルパンの創作も増えていて、その食材はバラエティに富んでいます
クジョルパンはひとつひとつ味付けをするので、完成までに時間がかかりますが、彩りが美しいので、おもてなしなどで用意すると、お客さまに喜ばれると思います
それでは、今日のレシピは「七節板(チルジョルパン)」と言って、クジョルパンよりも具が2種類少ない物になります。
お肉を入れず、野菜と卵でヘルシーに仕上げました
こんにちは!
料理研家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
「食べ物に、そして作ってくれた人に感謝して食事を頂く」
私たちが小さい頃から言われつづけてきたことですが、これだけおいしい物に囲まれてしまうと、ちょっと忘れてしまいがちにならないでしょうか
子供たちにも、「ちゃんと食べ物に感謝して頂くのよ 」と言ってはいるものの、なんとなくうわべだけの言葉のようになってしまう私。
都会に住んでいるため、野菜にしてもお魚にしてもできあがった物しかスーパーで見る機会がないため 、どのように時間をかけてニンジンやナス、リンゴ
などの野菜や果物が育っていくのかを見る実体験のチャンスがなかなかありません。
きれいにできあがった食材が、なんだか当たり前という感覚になりがちですよね。
そんな我が家だったのですが、引越しを機にベランダ菜園をスタートしました
トマトの苗 から 小さな実がなり、それが日に日に大きくなる様子を、毎日水やりをしながら何気なく観察する子供たち。
その成長過程を見るのがとても楽しみなようで・・・
ついに真っ赤なトマトに成長したときは「ママー!!!トマトが赤くなった 」と大はしゃぎ
いつもは赤くて当たり前のトマトが、時間をかけて一生懸命成長する様子を見ることで、「あんなにたくさんトマトを売るのって大変なんだねっ」と子供なりに何かを感じた体験となったようです。
そしてやっぱり自分で採ったトマトを調理するのは楽しいようで、「何作ろうかな??」とその日のクッキングタイムはちょっとしたイベントになりました
食べ物はいきなりポンとできあがるのではなく(当たり前のことですが)野菜なら野菜のもとになる物があり、それを育て作る人がいる。
みんなの力を合わせてできあがる大切な物ですよね。そんな気持ちを忘れずに、お料理をするときも頂くときも真摯に向き合いたいなと思います
そんな私がお料理をする前に、心の中でつぶやくおまじないは「ありがとうございます」という言葉。
一言つぶやくと、ストンと心が落ち着き、なんだかできあがりのお料理もホッコリ、温かな優しい味に仕上がるような気がするのです
それでは、本日は「トマトとシーフードミックスの和風マリネ」のレシピをご紹介致します。