こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
皆さんは、豆腐料理を作るとき、絹ごし豆腐と木綿豆腐を使い分けていますか?
私が子どもの頃は、お家で出てくる豆腐料理は絹ごし豆腐が主流だったので、大人になるまでは、使い分けることを意識したことがありませんでした
味噌汁、お鍋、冷奴、麻婆豆腐に入っていたのも絹ごし豆腐。
軽くやわらかで、ツルリとした喉ごしに慣れ親しんできました
今思えば、麻婆豆腐に入っている豆腐は、食べるときに崩れてしまうこともありましたが、当時は気にしていなかったです。
木綿豆腐のどっしりとした重さや固さ、ポロポロとした食感は、私にとってなじみが薄く、同じ豆腐でも木綿豆腐を食べる機会は少なかったのですが……。

木綿豆腐だからこそおいしい料理に出会いました
これぞ、使い分け。絹ごし豆腐では出せない、木綿豆腐でなくてはいけない料理があると知ったのが、豆腐田楽です
焼いて温めた木綿豆腐に、薬味入りの味噌を乗せて食べるシンプルな一品。
丁寧な手順で作り、できたてを食べたら、びっくりするくらいおいしいのです
おいしく作るポイントは2つ
木綿豆腐は串に刺しやすい大きさの短冊切りにし、ペーパータオルの上に乗せて水気を切る。
グリルやトースター、フライパンなどで、手で触ると熱いと感じるまで豆腐の両面を焼く。
豆腐田楽は、焼き加減次第で、おいしさが決まります
豆腐ひとつが大きすぎると、温まるのに時間がかかるため、程良い大きさに切りましょう。
また、水気を切らないと、焼いたときに水分が出て水っぽくなるので、10〜30分程置いて、豆腐自体の重さで水切りします。
そして、火の通り具合に気を付けること。
焼きすぎると「す」が入ってしまいますし、焼きが足りないと芯まで温まらず、どちらも物足りない食感に
ちょうど良い焼き加減を見つけるのが本当に難しいため、私が豆腐田楽を作るときは、豆腐を少し多めに用意して、焼け具合を確かめるために必ず味見します
こうしてみると、結構手のかかる一品ですが、それだけの価値があるおいしさだと思っています
何でも江戸時代には、豆腐田楽専用の銅製の炉があり、炭火を起こして、お客さんの目の前で豆腐を焼き、すぐ食べられるようにしていたそうですよ
豆腐がしっかり焼けたら、四季折々の薬味を混ぜた味噌を乗せるのがおすすめです。
そこで今回は、大葉や梅ジャムを乗せた夏の味わいの「豆腐田楽」をご紹介します。
味噌に加える薬味は、春
は木の芽で香りを楽しみ、秋
はピリッと辛い唐辛子、冬
はネギやゆずなどの柑橘類と、季節に合わせて違ったおいしさを楽しんでみてはいかがでしょう。
良かったら参考にして下さいね

皆さんは、豆腐料理を作るとき、絹ごし豆腐と木綿豆腐を使い分けていますか?
私が子どもの頃は、お家で出てくる豆腐料理は絹ごし豆腐が主流だったので、大人になるまでは、使い分けることを意識したことがありませんでした

味噌汁、お鍋、冷奴、麻婆豆腐に入っていたのも絹ごし豆腐。
軽くやわらかで、ツルリとした喉ごしに慣れ親しんできました

今思えば、麻婆豆腐に入っている豆腐は、食べるときに崩れてしまうこともありましたが、当時は気にしていなかったです。
木綿豆腐のどっしりとした重さや固さ、ポロポロとした食感は、私にとってなじみが薄く、同じ豆腐でも木綿豆腐を食べる機会は少なかったのですが……。

木綿豆腐だからこそおいしい料理に出会いました

これぞ、使い分け。絹ごし豆腐では出せない、木綿豆腐でなくてはいけない料理があると知ったのが、豆腐田楽です

焼いて温めた木綿豆腐に、薬味入りの味噌を乗せて食べるシンプルな一品。
丁寧な手順で作り、できたてを食べたら、びっくりするくらいおいしいのです

おいしく作るポイントは2つ



豆腐田楽は、焼き加減次第で、おいしさが決まります

豆腐ひとつが大きすぎると、温まるのに時間がかかるため、程良い大きさに切りましょう。
また、水気を切らないと、焼いたときに水分が出て水っぽくなるので、10〜30分程置いて、豆腐自体の重さで水切りします。
そして、火の通り具合に気を付けること。
焼きすぎると「す」が入ってしまいますし、焼きが足りないと芯まで温まらず、どちらも物足りない食感に

ちょうど良い焼き加減を見つけるのが本当に難しいため、私が豆腐田楽を作るときは、豆腐を少し多めに用意して、焼け具合を確かめるために必ず味見します

こうしてみると、結構手のかかる一品ですが、それだけの価値があるおいしさだと思っています

何でも江戸時代には、豆腐田楽専用の銅製の炉があり、炭火を起こして、お客さんの目の前で豆腐を焼き、すぐ食べられるようにしていたそうですよ

豆腐がしっかり焼けたら、四季折々の薬味を混ぜた味噌を乗せるのがおすすめです。
そこで今回は、大葉や梅ジャムを乗せた夏の味わいの「豆腐田楽」をご紹介します。
味噌に加える薬味は、春



良かったら参考にして下さいね


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
世界の三大食事方法は、手食、箸食、ナイフ食です
私たち日本人に身近な箸食は、アジア圏に多く見られ、世界全体の約30%と言われています。
その中で、箸のみを使う食文化を持っているのは日本だけなのです
先日訪れたバリ島では、食事のテーブルにナイフ、フォーク、スプーンがセッティングされ、箸はありませんでした。
ミーゴレン(インドネシア風焼きそば)や、ナシチャンプル(おかずとご飯の盛り合わせ)を食べたとき、お箸があったら便利だなと感じたものです

普段何気なく使っている箸ですが、その機能を改めて見ると、「つまむ、切る、混ぜる、挟む、押さえる、すくう、乗せる、はがす、支える、運ぶ」など、たった一膳で多彩な動きをする道具ですよね
食事方法と食文化には繋がりがあり、日本食は、箸だけで食事するのに適した料理や食事スタイル
例えば、主食のお米は粘り気があるジャポニカ米で、箸で口に運ぶのに向いており、味噌汁は椀(器)を持ち上げて口を付け、汁と具を一緒に頂きます。
箸のみを使う日本と、中国や韓国などの箸も使う国を比較すると、面白いことが見えてきます。
中国や韓国では、汁物を食べるときはスプーンを使うのがマナーのため、箸+スプーン(レンゲ)の組み合わせが多いです
箸の素材や形にも違いがあり、日本の物は木製かプラスチックで、先が細くなっていますが、中国は象牙や竹・木製の物で、寸胴型で長く、先端は尖っていません。
韓国は金属製の物が多く、形は平たい断面をしています。
以前、中国のお土産に頂いた箸は象牙製で、先端が細くないお箸でした
また、個人専用の箸があることや、大人と子供で箸の長さに違いがあるのも、日本ならではの箸文化のようです
箸の置き方についても、日本では箸先を左にして横向きに置くのに対し、中国や韓国では縦向きに並べるのが一般的
お箸ひとつ取っても、その国の食文化が根付いているのは興味深いですね
さて今回は、「ビーフのエスニックサラダ」をご紹介します。
千切りした野菜とお肉を組み合わせ、エスニック風の味付けで頂くおかずサラダ。
異国風の料理も、使い慣れたお箸で食べると、親近感がわきますよ。
ぜひ作ってみて下さい

世界の三大食事方法は、手食、箸食、ナイフ食です

私たち日本人に身近な箸食は、アジア圏に多く見られ、世界全体の約30%と言われています。
その中で、箸のみを使う食文化を持っているのは日本だけなのです

先日訪れたバリ島では、食事のテーブルにナイフ、フォーク、スプーンがセッティングされ、箸はありませんでした。
ミーゴレン(インドネシア風焼きそば)や、ナシチャンプル(おかずとご飯の盛り合わせ)を食べたとき、お箸があったら便利だなと感じたものです


普段何気なく使っている箸ですが、その機能を改めて見ると、「つまむ、切る、混ぜる、挟む、押さえる、すくう、乗せる、はがす、支える、運ぶ」など、たった一膳で多彩な動きをする道具ですよね

食事方法と食文化には繋がりがあり、日本食は、箸だけで食事するのに適した料理や食事スタイル

例えば、主食のお米は粘り気があるジャポニカ米で、箸で口に運ぶのに向いており、味噌汁は椀(器)を持ち上げて口を付け、汁と具を一緒に頂きます。
箸のみを使う日本と、中国や韓国などの箸も使う国を比較すると、面白いことが見えてきます。
中国や韓国では、汁物を食べるときはスプーンを使うのがマナーのため、箸+スプーン(レンゲ)の組み合わせが多いです

箸の素材や形にも違いがあり、日本の物は木製かプラスチックで、先が細くなっていますが、中国は象牙や竹・木製の物で、寸胴型で長く、先端は尖っていません。
韓国は金属製の物が多く、形は平たい断面をしています。
以前、中国のお土産に頂いた箸は象牙製で、先端が細くないお箸でした

また、個人専用の箸があることや、大人と子供で箸の長さに違いがあるのも、日本ならではの箸文化のようです

箸の置き方についても、日本では箸先を左にして横向きに置くのに対し、中国や韓国では縦向きに並べるのが一般的

お箸ひとつ取っても、その国の食文化が根付いているのは興味深いですね

さて今回は、「ビーフのエスニックサラダ」をご紹介します。
千切りした野菜とお肉を組み合わせ、エスニック風の味付けで頂くおかずサラダ。
異国風の料理も、使い慣れたお箸で食べると、親近感がわきますよ。
ぜひ作ってみて下さい


こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
最近の韓国では、日本料理に注目が集まっています
昨年の日本から韓国への旅行者数が300万人に対し、訪日する韓国人はその倍の約600万人。
韓国の総人口は日本の半分以下ですから、関心の高さがうかがえますよね
首都ソウルの街を歩いていると、日本語の名前を掲げている商店が増え、韓国にいながら日本にいるような感覚に襲われます。
日本スタイルの居酒屋も増え、日本料理のおいしさが分かる人が間違いなく増えました
韓国の人たちは和食を塩辛いと表現しますが、塩の使い方にそれ程の違いはありません。
食べ慣れた韓国料理と日本料理では調理法が違うので、塩味の感じ方が異なるのだと私は思います
そんな違いを乗り越えて、ここ数年韓国で流行っている日本料理をご紹介します

●寿司
韓国では数年前まで、生のマグロやサーモンはあまり食べられていませんでしたが、和食の流行により専門的に扱う店が多くなりました
日本でおなじみの回転寿司店も増え、寿司の人気も広がっています
●トンカツ
韓国のトンカツは、薄切り肉を重ねて揚げ、デミグラスソースをかけて頂く物で、日本のトンカツとは異なります
韓国の方たちは自国の物と、日本の厚切りトンカツの違いを食べ比べて楽しんでいるようです
●ラーメン
韓国でラーメンと言えば、インスタント麺。
お店でも、インスタントラーメンを調理した物がメニューにある程です。
ここ数年、韓国では日本旅行を特集したテレビ番組が多く放映され、生麺のラーメンが徐々に浸透し、インスタントではないラーメンを提供する店が増えてきました。
韓国では、しょうゆや塩味よりも豚骨スープが人気のようです
●サンドイッチ
これまでの韓国のサンドイッチは、甘いソースがかかったホットサンドが主流でしたが、日本で人気のある卵サンドが食べられるようになっています。
特に、だし巻き卵のサンドイッチが注目を浴び、カフェのメニューに入っていることもありますよ。
また、フルーツ
を挟んだデザートサンドイッチが、見た目の良さとおいしさで女性たちに評判となりました
近年、コーヒーショップやカフェが増えている韓国では、どの店も新しいメニューの開発に一生懸命なのだと思います
日韓の料理は、だんだんと垣根がなくなってきました
さて今回のレシピは、韓国や日本で人気の「厚焼き卵サンド」をご紹介します。
調味料には和食の定番・薄口しょうゆを使っていますが、代わりに韓国の魚醤を入れると、また違ったおいしさが味わえます。
ぜひ作ってみて下さい

最近の韓国では、日本料理に注目が集まっています

昨年の日本から韓国への旅行者数が300万人に対し、訪日する韓国人はその倍の約600万人。
韓国の総人口は日本の半分以下ですから、関心の高さがうかがえますよね

首都ソウルの街を歩いていると、日本語の名前を掲げている商店が増え、韓国にいながら日本にいるような感覚に襲われます。
日本スタイルの居酒屋も増え、日本料理のおいしさが分かる人が間違いなく増えました

韓国の人たちは和食を塩辛いと表現しますが、塩の使い方にそれ程の違いはありません。
食べ慣れた韓国料理と日本料理では調理法が違うので、塩味の感じ方が異なるのだと私は思います

そんな違いを乗り越えて、ここ数年韓国で流行っている日本料理をご紹介します


●寿司
韓国では数年前まで、生のマグロやサーモンはあまり食べられていませんでしたが、和食の流行により専門的に扱う店が多くなりました

日本でおなじみの回転寿司店も増え、寿司の人気も広がっています

●トンカツ
韓国のトンカツは、薄切り肉を重ねて揚げ、デミグラスソースをかけて頂く物で、日本のトンカツとは異なります

韓国の方たちは自国の物と、日本の厚切りトンカツの違いを食べ比べて楽しんでいるようです

●ラーメン
韓国でラーメンと言えば、インスタント麺。
お店でも、インスタントラーメンを調理した物がメニューにある程です。
ここ数年、韓国では日本旅行を特集したテレビ番組が多く放映され、生麺のラーメンが徐々に浸透し、インスタントではないラーメンを提供する店が増えてきました。
韓国では、しょうゆや塩味よりも豚骨スープが人気のようです

●サンドイッチ
これまでの韓国のサンドイッチは、甘いソースがかかったホットサンドが主流でしたが、日本で人気のある卵サンドが食べられるようになっています。
特に、だし巻き卵のサンドイッチが注目を浴び、カフェのメニューに入っていることもありますよ。
また、フルーツ


近年、コーヒーショップやカフェが増えている韓国では、どの店も新しいメニューの開発に一生懸命なのだと思います

日韓の料理は、だんだんと垣根がなくなってきました

さて今回のレシピは、韓国や日本で人気の「厚焼き卵サンド」をご紹介します。
調味料には和食の定番・薄口しょうゆを使っていますが、代わりに韓国の魚醤を入れると、また違ったおいしさが味わえます。
ぜひ作ってみて下さい


こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
2月に行なわれたピョンチャン五輪で、大活躍した女子カーリングチームの「おやつタイム」が大きな話題を呼んだことは、記憶に新しいと思います
身体が資本のアスリートにとっては、食事もトレーニングの一環
運動で消費する栄養を間食で補い、パフォーマンスをアップするのが狙いです。
実は、スポーツをしない方にとっても、間食はメリットのある習慣なのです
そこで今回は、パフォーマンスアップのための間食についてご紹介します。

「間食」で食べる物と言えば、スイーツやスナック菓子、ジュースなどをイメージする方が多いかと思います


しかし間食の本来の役割は、朝・昼・晩3回の食事で補い切れない栄養を補う「補食」です。
適切なタイミングで必要な栄養素を補えば、スポーツにおけるパフォーマンスアップ、また病気の予防や、美容に良い効果も期待できます
補食の役割を持つ間食は、以下のような人々にとって有効です。
1.激しい運動をする人
エネルギー消費量が多いスポーツキッズやアスリートにとって、間食は非常に大切です
間食を取り入れて食事回数を増やすことで、十分な栄養を確保することができます。
運動の前後で必要な栄養素は異なりますので、その点を意識して、効果的に間食を摂ると良いでしょう。
2.夕食が遅くなってしまう人
昼食と夕食の時間が空きすぎるビジネスパーソンにも、間食はおすすめですよ
お腹が空いた状態で食事をはじめると、必要以上に食べてしまいがち。また、空腹時間が長くなると、血糖値が下がりすぎ、次に摂った食事の際に、急激な血糖値上昇を招きます。
こういった食習慣は、内臓脂肪の蓄積を促進してしまうため、生活習慣病予防の観点からも、見直すべき習慣と言えます。
食べ過ぎによる体重の増加や、血糖コントロール不良を防ぐためにも、夕方に少し間食を摂ると良いでしょう。
3.健康や美容に気を付けている人
たんぱく質や食物繊維、ビタミンC、カルシウム、鉄、マグネシウムなどは、1日3回の食事をしっかり摂っていても、不足しがちな栄養素です。
これらを間食で補うことで、免疫力アップや代謝力アップにつながり、身体のコンディションが整うと考えられています。
では、実際にどのような物を食べると良いのでしょうか?
状況によって適切な間食は異なりますが、不足した栄養を補うという考え方は共通です
例えば、運動をするときは、運動に必要なエネルギー源が不足しないよう、すぐにエネルギーになる炭水化物を中心とした間食を運動前に摂るようにしましょう。
具体的には、おにぎりやバナナなどがおすすめです

昼食に外食をする人は、毎回バランスの良い食事を摂るのは難しいもの。
外食の内容に合わせて、摂れなかった栄養素を間食で補えると良いですね
例えば、「パスタとサラダのセットでたんぱく質が足りない場合は、チーズやヨーグルトの間食でたんぱく質を補給」、「ラーメンやうどんなどの一品料理で野菜が不足した場合は、フルーツでビタミンCや食物繊維を補給」などというパターンが考えられます

そして、一般的に不足しがちなビタミンCはフルーツ、カルシウムはチーズやヨーグルトなどの乳製品、食物繊維は甘栗や干し芋などを間食に取り入れてはいかがでしょうか
特に女性が不足しやすい鉄分は、ココアやプルーンなどのドライフルーツ、マグネシウムはアーモンドやクルミなどから摂ると良いでしょう。
補食の考え方を理解し、パフォーマンスアップの間食習慣を身に付けて頂ければと思います
さて今回のレシピは、手軽に鉄分や食物繊維が摂れる「ドライフルーツとナッツのハチミツ漬け」をご紹介します。
チーズやプレーンヨーグルトにかけるなど、乳製品と合わせるのがおすすめです。
ぜひ、食事だけでは足りない栄養の補給に活用してみて下さいね!

管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
2月に行なわれたピョンチャン五輪で、大活躍した女子カーリングチームの「おやつタイム」が大きな話題を呼んだことは、記憶に新しいと思います

身体が資本のアスリートにとっては、食事もトレーニングの一環

運動で消費する栄養を間食で補い、パフォーマンスをアップするのが狙いです。
実は、スポーツをしない方にとっても、間食はメリットのある習慣なのです

そこで今回は、パフォーマンスアップのための間食についてご紹介します。

「間食」で食べる物と言えば、スイーツやスナック菓子、ジュースなどをイメージする方が多いかと思います



しかし間食の本来の役割は、朝・昼・晩3回の食事で補い切れない栄養を補う「補食」です。
適切なタイミングで必要な栄養素を補えば、スポーツにおけるパフォーマンスアップ、また病気の予防や、美容に良い効果も期待できます

補食の役割を持つ間食は、以下のような人々にとって有効です。
1.激しい運動をする人
エネルギー消費量が多いスポーツキッズやアスリートにとって、間食は非常に大切です

間食を取り入れて食事回数を増やすことで、十分な栄養を確保することができます。
運動の前後で必要な栄養素は異なりますので、その点を意識して、効果的に間食を摂ると良いでしょう。
2.夕食が遅くなってしまう人
昼食と夕食の時間が空きすぎるビジネスパーソンにも、間食はおすすめですよ

お腹が空いた状態で食事をはじめると、必要以上に食べてしまいがち。また、空腹時間が長くなると、血糖値が下がりすぎ、次に摂った食事の際に、急激な血糖値上昇を招きます。
こういった食習慣は、内臓脂肪の蓄積を促進してしまうため、生活習慣病予防の観点からも、見直すべき習慣と言えます。
食べ過ぎによる体重の増加や、血糖コントロール不良を防ぐためにも、夕方に少し間食を摂ると良いでしょう。
3.健康や美容に気を付けている人
たんぱく質や食物繊維、ビタミンC、カルシウム、鉄、マグネシウムなどは、1日3回の食事をしっかり摂っていても、不足しがちな栄養素です。
これらを間食で補うことで、免疫力アップや代謝力アップにつながり、身体のコンディションが整うと考えられています。
では、実際にどのような物を食べると良いのでしょうか?
状況によって適切な間食は異なりますが、不足した栄養を補うという考え方は共通です

例えば、運動をするときは、運動に必要なエネルギー源が不足しないよう、すぐにエネルギーになる炭水化物を中心とした間食を運動前に摂るようにしましょう。
具体的には、おにぎりやバナナなどがおすすめです


昼食に外食をする人は、毎回バランスの良い食事を摂るのは難しいもの。
外食の内容に合わせて、摂れなかった栄養素を間食で補えると良いですね

例えば、「パスタとサラダのセットでたんぱく質が足りない場合は、チーズやヨーグルトの間食でたんぱく質を補給」、「ラーメンやうどんなどの一品料理で野菜が不足した場合は、フルーツでビタミンCや食物繊維を補給」などというパターンが考えられます


そして、一般的に不足しがちなビタミンCはフルーツ、カルシウムはチーズやヨーグルトなどの乳製品、食物繊維は甘栗や干し芋などを間食に取り入れてはいかがでしょうか

特に女性が不足しやすい鉄分は、ココアやプルーンなどのドライフルーツ、マグネシウムはアーモンドやクルミなどから摂ると良いでしょう。
補食の考え方を理解し、パフォーマンスアップの間食習慣を身に付けて頂ければと思います

さて今回のレシピは、手軽に鉄分や食物繊維が摂れる「ドライフルーツとナッツのハチミツ漬け」をご紹介します。
チーズやプレーンヨーグルトにかけるなど、乳製品と合わせるのがおすすめです。
ぜひ、食事だけでは足りない栄養の補給に活用してみて下さいね!
