2020年6月の記事
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です

日本で冷やし中華が始まると、韓国では豆乳そうめんのコングクスがよく食べられます。
それぞれ夏の風物詩となる料理ですね。
今回は、夏においしく頂ける「韓国の冷たい麺料理」をご紹介致します!


冒頭でも料理名を挙げたコングクス。
日本のコリアタウンでも夏季限定で販売しているお店があります。

香ばしさを出すために、ピーナッツ、ゴマ、松の実などを入れてミキサーにかけてもOK


お店によってはスープに味が付いていないので、一緒に添えられた塩で味を調整します。
最初はそのままで味わい、途中からキムチを入れると味が変わるので、2倍楽しめますよ。

もともとは冬の食べ物だった冷麺

冬にダイコンの水キムチ(トンチミ)を作り、水キムチの汁をスープにして麺を入れた料理でした。
現代でも、床暖房の効いた部屋で冬に頂く冷麺は趣がありますが、韓国においても、圧倒的に消費量が多いのは夏のシーズン

専門店では、スープがたっぷりと入った「水冷麺」と、甘辛いタレのかかった「ビビン冷麺」のどちらかを選べますが、韓国ではビビン冷麺を好む方が多いようです。
専門店でよくあるサービスは、アツアツの牛スープが飲み放題です

また、牛スープがビビン麺の強烈な甘辛さをかき消してくれます。

キムチそうめんは韓国語で「キムチマリグクス」と言います。
スープは熟成キムチの汁をベースに、煮干しの出汁、酢、砂糖などで味を出し、風味付けに薄口しょうゆや梅エキスを使う場合もあります。
スープにゆでて水でしめたそうめんを入れ、熟成キムチ、キュウリ、ゆで卵をトッピングし、氷を入れてキンキンに冷やした状態で頂きます。
初めて食べたとき、目が丸くなるほどのおいしさに感激しました

ちなみに、ご飯バージョンの「キムチマリパプ」もありますよ。

冷麺用の麺がそば粉とでんぷんでできているのに対し、冷やしそばは日本と同様にそば粉と小麦粉で作っています。
煮干し出汁としょうゆがベースとなり、やや甘味が強いのが特徴で、氷を浮かべ、キムチを載せるのが韓国スタイルです

また、色とりどりのたっぷり野菜、甘辛で酸味のあるコチュジャンタレとそばを豪快に混ぜて頂く「ビビンそば」もあります。
以上ご紹介しましたが、麺と言えば韓国で一番食べられているのはインスタントラーメンで、昨年にはインスタントの冷やしラーメンが発売されました

今回は、生麺で作る韓国スタイルの「冷やしラーメン」をご紹介致します

甘味、酸味、辛味、うま味のハーモニーが味わえますよ

皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です

日に日に日差しが強くなり、日焼けが気になる季節になってきました

今年の夏は、例年に比べて海などへ外出する機会が少なくなるかもしれませんが、日常の買い物でもしっかり日焼けをしてしまいますよね。
野菜やフルーツに含まれるビタミンA、C、Eは、紫外線による身体の酸化ストレスから身体を守る抗酸化作用が期待できますので、日々の食事でしっかり摂りたい栄養素です。
ただし、日本人は「フルーツ=食後のデザート」と言う位置づけが強いため、先進国の中では最低水準の消費量となっているようです

公益財団法人中央果実協会の「平成30年度果物の消費に関するアンケート調査報告書」の結果を見ると、フルーツを1日平均200g食べていると答えた割合は16.1%という結果でした。
フルーツの消費量が少ない理由としては、「値段が高く食費に余裕がないから」と言う理由が最も多くなっています。
その他、以下のような回答も見られます。
・一度にそんなに量を食べられないから
・他に食べる食品があるから
・食べるまでに皮をむくなど手間がかかるから

以下、農林水産省HPより引用
「毎日果物200グラム運動」とは、日本人の毎日の食生活に果物を定着させるために、果物の小売業者、生産団体、その他の関係機関等が、各々独自の果物の販売活動や果物に関する知識の普及啓発活動に際し、毎日果物200グラム運動の指針やホームページの情報を活用することで、全国が一体となり果物の消費拡大を図るための運動です。
では、フルーツ200gとはどのぐらいの量なのでしょうか?
■温州みかん/2個
■りんごやなし/1個
■ぶどう(デラウェア)/2房
■キウイフルーツ/2個
■グレープフルーツや夏みかんはっさくなど/1個
■バナナ/2本
もちろん組み合わせて食べても良いのですが、なかなかこれだけのフルーツを買い揃えて毎日食べるのは大変ですよね。
そこでお勧めしたいのが「冷凍フルーツ」

皮ごと食べられるブドウやパイナップル、イチゴなど、スーパーやコンビニでたくさんの種類の冷凍フルーツが並んでいて、選ぶのが楽しくなってしまうほど種類が豊富です。

冷凍フルーツのメリットは、皮むきやカットの手間が必要なく、長時間の保存が可能なので、食べたいときに必要なだけ食べることができるということです。
それぞれ旬の新鮮なうちに冷凍していることも多いので、ビタミン類が豊富で、食物繊維も摂ることができますよ

果物の自然な甘さでおいしく頂けますし、果物の種類にもよりますが、平均して100gあたり100Kcal前後と、低カロリーなのも良いですね。
そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトに入れたりスムージーにしたり、お菓子作りにプラスするのも楽しいですよ。
これからの季節は、冷凍フルーツをコップに入れて、無糖の炭酸水やお酒を注いだドリンクにするのもオススメです

ちなみに、ご自宅で冷凍フルーツを手作りする場合は、まず水気を拭き取ります。
フルーツを食べやすくカットしたら、ステンレスなどのバットにいれて、フルーツ同士の間隔を開けてから冷凍庫に入れます。
ある程度固まったところでチャック付きの保存袋に保存すると良いでしょう

この夏は冷凍フルーツをぜひお試し下さいね。
今回のレシピは、アメリカで大流行した冷凍フルーツとヨーグルトを使ったヘルシーなデザート、「フルーツヨーグルトバーク」をご紹介致します。
見た目がおしゃれなので、SNS映えもバッチリですよ。
ぜひお試し下さいね


こんにちは。
野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です

夏も近づき暑さが増してくると、「冷や汁」がおいしい季節がやって来ます

冷や汁と言えば、夏の定番メニュー。
器にご飯を盛り付けたら、白炒りゴマ、焼いたアジのほぐし身と、味噌を炙って作った味噌汁を注ぎ入れた一品ですね。
そこには、くずし豆腐が豪快に乗っており、キュウリ、ミョウガ、青じそが涼しげに浮かんでいて、それをサラサラと頂くのがなんともおいしいものです


ご飯の糖質、魚と豆腐のタンパク質、キュウリや薬味のビタミン・ミネラルが一度に摂れるのも嬉しい限りです。
今回は、正統派の冷や汁の作り方を簡単に確認してみましょう


冷や汁は、味噌汁の作り方がじつに個性的です。
本場の宮崎では、冷や汁に使うのは「麦味噌」。
これに焼いた魚のほぐし身と、白ゴマを加えて滑らかにすり潰し、それを直火で焼いた物を使います。
ちなみに魚のほぐし身は、炒ったいりこかアジの干物を使うことが多く、それ以外だとタイ、カツオ、トビウオ、カマスなどの青魚か白身魚を使うようです。
そして特に興味深いのは、味噌を直火で焼くことですが、想像できるでしょうか?
なんと本場宮崎だと、すり鉢に味噌を均等に伸ばし、ひっくり返してコンロの直火にかぶせて焼くのです

これだと、すり鉢にそのままだし汁を注げばすぐ食べられます。
豪快なやり方に反して、とても合理的ですね

また、木べらに味噌を付けて、そのままコンロの直火にさらして炙る方法もあります。
いずれにしても注意が必要なので、自宅で作る際はフライパンで炒ったり、トースターやグリルで炙ったりすると良いでしょう。
ちなみに味噌を焼くことで、魚の臭みが和らぎ、味噌の香ばしさが引き立つ上、旨みも引き出されるので、ご飯やキュウリと合わせてもさっぱりと頂くことができます。

ところで、冷や汁にはどの豆腐を合わせるのが良いと思いますか?
どっしりとしてしっかり食感の木綿豆腐、つるんとやわらかな絹ごし豆腐、ふんわりとした寄せ豆腐。
それぞれの豆腐には、それぞれの良さがあるので、これじゃなきゃダメということはありません。
それぞれの特徴と仕上がりを踏まえて、お好みの物を使って頂けたらと思います


■木綿豆腐
本場の宮崎では、冷や汁に木綿豆腐が主流です。
適度に水分を切ってから木綿豆腐をちぎって加えると、豆腐の断面がまばらになって、味がなじみやすくなります。
冷や汁の中でも、しっかりとした存在感がありますよ。
■絹ごし豆腐
絹ごし豆腐は崩れやすく、跡形もなくなってしまう場合があるので、盛り付け方に要注意です
スプーンで大きめにすくったり、そのまま乗せて冷や汁の中で崩しながら食べると良いでしょう。
■寄せ豆腐
寄せ豆腐は、木綿豆腐を作る工程でできた、豆腐をざるに寄せた物。
木綿豆腐よりやわらかくてふんわりとしており、絹ごし豆腐より崩れにくいので、個人的には冷や汁には寄せ豆腐が好きです。冷や汁を自宅用にアレンジしてみよう
こうしてみると、冷や汁作りの最大の難関は味噌ですね。
何度か、アジを焼いてほぐすところから作ったことがありますが、これがなかなか大変でした。
なかでも、小骨をキレイに取り除くのは、言いようのない手間がかかります
そこで、簡単においしく作ることだけを考えて、「サバ缶で作る簡単冷や汁」を作ってみようと思います
サバの味噌煮缶なら、味噌味が付いていて、サバも骨ごと食べられるので、手間を一気に省くことができますよ。
皆さんも、ぜひお試し下さい

こんにちは!
料理家のひろろこと竹内ひろみです

「飽きのこないお料理を作り続けることって、意外とハードルが高い!」、「どうしてもお料理マンネリ化から抜け出せない」教室の生徒さんからよく相談される悩みごとのひとつです。
ちょっとした盛り付けの工夫やお料理の仕方、食材の組み合わせでいつものお料理に変化を付けることができますよ



お料理の提供のやり方は大皿に盛り付けて、各自で取り分けて頂く型式(A)や、一汁三菜のように各々、セッティングした状態で頂く型式(B)など、各ご家庭によって違うと思います。
いつも(A)のやり方でしたら、たまには(B)のように変えてみる。
ワンプレートに盛り付けたり、松花堂弁当のようなお弁当箱に盛り付けてみるなど、お食事の提供の型式に変化をもたせましょう

見た目が変わるだけで、同じお料理でも味わいに変化を付けることができますよ

また、スープやお惣菜を小さめのカップに入れてみたり、普段はお茶碗に盛り付けているご飯を型抜きしたり、おにぎりにしたり、普段とは違うお皿に盛り付けてみるだけでも、食卓の雰囲気が変化します。
使い勝手が良い普段使いの食器は、登場頻度が高くなるのですが、週末など、時価に余裕があるときは普段使わない食器やカトラリーでちょっとした演出をしてみても良いですね。

例えば、レタスはサラダで頂くことが多いのですが、卵と一緒に軽く炒めてみたり、千切りにしてスープの仕上げに加えるなど火を通すだけで、いつもとは違う食感になるのです

トマトなども軽くソテーすると甘みが増すので、フレッシュな食材はさっと火を通すと、味わいに変化を付けることができます。
また、コリコリっとしたイメージの強い寒天ですが、葛を合わせることで、とろりとしたなんとも言えない食感に仕上がりますよ

砕いたナッツに炒めたパン粉を加えると、カリカリっとした食感に芳ばしさが加わり、おいしさアップです。
「クッキングは○○したらおいしいかしら?」と想像力を膨らませると、幅が広がり、楽しさも広がるので、ぜひ皆さんの想像力を働かせて、オリジナルレシピを作ってみて下さいね。
さて、本日のレシピは、本葛と粉寒天を合わせた涼菓、「とろふる寒天」をご紹介致します

皆さんも、ぜひお試し下さい

