こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
日常使いの調味料はいろいろありますが、「砂糖」もそのひとつ。
砂糖の原料は、亜熱帯地方で栽培される、「サトウキビ」を原料とした物と、寒冷地帯で栽培される、「砂糖大根(ビート・てんさい)」を原料とした物があります。
対照的な地域で採れるお砂糖を、両方とも摂取できるのは、縦に長い日本ならではですね



■白砂糖
純度の高い精製糖(分蜜糖)で、クセのない強い甘みがあり、水に溶けやすいです。
エンプティカロリー食材であり、精製されているので、ミネラル分はなし。
■黒糖
サトウキビの絞り汁をそのまま煮詰めて作ります。
アミノ酸やミネラルが豊富で、特有の香りと風味、まろやかな甘さが特徴。
また、素材の色を活かしたい料理には向いていないです。
クセがあるので、料理の仕上がりに影響することも。
■きび砂糖
白砂糖と黒砂糖の中間のような砂糖。
サトウキビの風味や、コクがある薄茶色の砂糖です。
粒子が細かいので使いやすい砂糖ですが、色を付けたくないお料理(お菓子)には向いていません。
■てんさい糖
「サトウダイコン」が原料で、オリゴ糖が多く含まれていることが特徴です。味にクセがなく、甘さはまろやか。
粒子が粗いので、フードプロセッサーにかけて、細かくすると使いやすくなります。
いろいろなタイプのお料理に使えますが、素材の色を活かしたい場合には不向き。
私は、日常使いでは、てんさい糖やきび砂糖を使用し、お菓子づくりなど、特別な用途のときには、白砂糖やグラニュー糖を使用しています。

例えば、卵やバターなどを使用しないで作るケーキの場合は、未精製の砂糖の方が味にコクが加わり、おいしくなります

一方で、ふわふわの黄色いスポンジケーキや、口当たりの良いケーキを作りたい場合は、白い砂糖(グラニュー糖や上白糖)を使用した方が、きめ細かく、しっとりとした仕上がりに。
もちろん、スポンジケーキを作るとき、未精製の砂糖を使用しても良いのですが、きめが少々粗く、素朴な感じのテイストに仕上がります。
さて、本日は、黒糖のコクと、風味が味わえるナチュラルクッキー、「黒糖クルミクッキー」をご紹介致します

皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
全国各地の豆腐を食べては、調べたり、紹介したりしていると、毎回いろいろな発見があって驚かされます
なかでも、独特な豆腐文化が育っている、「沖縄の豆腐」は大変興味深く、面白いですよ。
そこで、今回は個人的にお気に入りの沖縄の豆腐、「ゆし豆腐」をご紹介したいと思います
ところで、沖縄の郷土料理、「ゆし豆腐」をご存じでしょうか?
身近な物だと、おぼろ豆腐によく似ているので、「沖縄版おぼろ豆腐」とも言える代物です。沖縄豆腐は、大きく分けて2つあります。
有名なのが、どっしりと重厚感のある「島豆腐」。
そしてもうひとつが、ふわふわな食感の「ゆし豆腐」です。
簡単にご説明しますと、四角く固めた物が「島豆腐」、型で固める前の物を「ゆし豆腐」と言います。さて、ここで少しだけ豆腐の作り方を解説します。
沖縄の豆腐は、豆乳を絞ってから加熱し、海水で固めて作りますが、一方で本土の豆腐は、豆乳を加熱してから絞っているのです。
そのおかげで、沖縄の豆腐は、豆乳が濃厚でタンパク質が多く、ほんのりと塩が効いた味に。
ゆし豆腐は、豆乳が固まり始めたばかりで、やわらかな食感の、できたてが最高ですよ
そのままのゆし豆腐を、塩で頂くのも良し、しょうゆとかつおぶしとネギで頂くのも良し、味噌汁や鍋にしても良し
また、そのままでも、具材にしてもおいしいので、本場沖縄では、ゆし豆腐をそばの具にした、「ゆし豆腐そば」なんて物もあるくらいですゆし豆腐は、沖縄に行かないと食べられない物ですが、「豆乳」、「塩」、「にがり」があれば、よく似た物を作ることができますよ。
そこで、本日のレシピは、自宅で作ることができる沖縄風おぼろ豆腐、「ゆし豆腐汁」をご紹介致します
必要なのは、大豆固形分が9%以上の無調整豆乳、塩をひとつまみと、にがりです。
塩を加えた豆乳を温めたら、にがりを加えて、蓋をして15分蒸らしましょう。
鍋いっぱいにできた、ふわふわなゆし豆腐は絶品
できたてを味見すれば、私が夢中になった理由が分かって頂けるのではないかと思います。
豆腐の新しい魅力を知って頂けたら幸いです。
皆さんも、ぜひお試し下さい
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
以前ブログでご紹介した、「料理を美しく!食欲がそそられる飾り(コミョン)」を書かせて頂きました

コミョンとは、料理の上にのせる飾りの総称で、「料理の見栄えを引き立たせる」とともに、「まだ誰も手を付けていません、あなたのために作りました」と言う意味合いを持ちます。
コミョンから派生した言葉に、「コミョンタル」があり、意味は「息子たちに囲まれた一人娘」です。娘の可愛さを表現しているのですね。

韓国料理の飾りはいろいろありますが、一番よく使われるのが「薄焼き卵」。黄身と白身を混ぜた薄焼き卵は一般的ですが、韓国の宮廷料理や高級料理になると、黄身と白身を分けて薄焼き卵にします。
ここで、作り方をお伝え致します。

・卵:1個
・塩:少々
・水溶き片栗粉:小さじ1(片栗粉・水:各小さじ1/2)
・サラダ油:大さじ1/2








白身を焼くときは気が抜けませんが、完成したときの喜びはひとしおです

さて、本日のレシピは、薄焼き卵を使った「ゆず茶寿司」をご紹介致します

レシピのなかでは、全卵で作った薄焼き卵をのせていますが、チャレンジされたい方は、白身と黄身を分けて焼いてみて下さいね。
皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
早いもので今年もすでに半分以上が過ぎましたね

皆様のなかには、年度始めから随時、健康診断を受けていらっしゃる方が多いかと思います。
結果を見て、食生活を見直そうかと思ったときに、どのくらいの量を食べれば自分にとって適量なのか、野菜を何グラムなどと重さで言われても、いまいちピンとこないですよね。
今回は、各々の手の大きさを目安にした、1日に摂りたい食品の量が分かる、「手ばかり栄養法」について、概要と実際の例をご紹介します。

食生活を見直したい!と思っても、自分に適した量やバランスを知って、実際に毎食実践し続けるのはなかなか難しいもの。
今回ご紹介する「手ばかり栄養法」は、自分の手だけで、自分に合った目安量が分かり、簡単にバランスが調えられるというものです

手ばかり栄養法は、一般的なカロリーコントロールと違って、心理的なハードルが低いですし、コンビニや外食が多くても、簡単にバランスを調整することができますよ。
また、背が高く、体格の大きい人ほど、手の平も大きい傾向にありますので、手のサイズが、体格による必要量の違いを反映しているという点も、手ばかり栄養法のポイント。











野菜は、加熱すると量が減りますが、生の状態で両手一杯が目安です。
淡色野菜や、緑黄色野菜と合わせて、キノコ類、海藻類なども、野菜としてカウントすると良いでしょう。

まず、主食はご飯が一膳。次に、主菜は豚肉。
自分の手のひらと比べ、多いなと感じる場合はなるべく調整します。
副菜としてカウントするのは、付け合せのキャベツの千切りや、副菜のお浸し、味噌汁など。
こういった定食は、比較的栄養のバランスが取れていることがお分かり頂けるかと思います。

ほとんどの場合、主食の麺がメインとなっており、主菜、副菜が不足してしまいます。
このような場合は、なるべく野菜やチャーシューなど、トッピングが多いメニューを選び、あとのお食事で主菜、副菜を多めに食べるなどの調整を行ないましょう。
以上が、手ばかり栄養法の基本です。

肉料理なら、豚カツよりもステーキ、魚料理ならフライよりも焼き魚、副菜はポテトサラダよりも海藻サラダにするなど、なるべく油の多い料理を減らすと良いでしょう。
また、中華料理など、油の多い料理を楽しんだあとは、あっさりとした和食にするなど、自分なりのルールを作っておかれるのも健康管理のためにオススメです。
さて、今回のレシピは、脂肪分の少ない豚ヒレ肉に野菜を合わせたヘルシーな一品、「豚ヒレ肉のエスカベッシュ」をご紹介致します

皆さんも、ぜひお試し下さい

