こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
以前、豆腐クリームのお話をした際、豆腐のホワイトソースを紹介させて頂きましたね。
そこで今回は、デザートタイプの豆腐クリーム、「豆腐カスタード」をご紹介致します。

デザートタイプの定番と言えば、ホイップクリームタイプ

作り方はとても簡単。
水切りした絹ごし豆腐に、メープルシロップとレモン汁を混ぜるだけ。
豆腐の風味は、レモン汁を加えることで軽減

また、加熱してから水切りすればさらに和らぐので、仕上がりはホイップクリームそのもの

さて、こうした豆腐クリームが注目をされている一方、「デザートみたいに甘くてなめらかな豆腐」も多く出回るようになっています

デザートみたいに甘くと言っても、糖分が加わっているわけではなく、大豆の甘みを極限まで引き出した結果、濃厚で甘い豆腐に仕上がっているのです。
「濃厚」、「なめらか」と言うようなフレーズが付いていることが多いのですが、食べてみるとその通り。
あまりに味が濃厚なので、しょうゆとかつおぶしよりは、きな粉と黒蜜が合うような味。
これは、ぜひともクリームに使えば、味がもっと良くなるのではないかと思いました

そこで今回は、「カスタードクリーム」を作ってみたいと思います

ポイントは、溶かしバターと白味噌を入れて、コクを出すこと。
木綿豆腐で作れば、もったりとした仕上がりになり、絹ごし豆腐で作れば、さらりとした仕上がりになりますよ

そして今回は、「濃厚でなめらか」な豆腐を選ぶことをオススメします。
また、豆腐で作ったカスタードは、できれば「生のまま食べるメニュー」で活用するのがポイント。
フルーツに添えたり、パフェにしたり、パンやクラッカーに乗せたりするのも良いですね。
ただし、オーブンなどで長時間焼くと、豆腐クリームがカピカピになってしまい、なめらかさが損なわれてしまいます

焼く場合は、トースターで5分くらいを目安にしてみて下さい。
今回は、「豆腐カスタードのトライフル」を作りたいと思います

ちなみにトライフルとは、イギリス発祥のお菓子。
カスタードやスポンジケーキ、フルーツなどを器のなかで層状に重ねた物のことです。
簡単なのに、特別感があるところが、とても気に入っています

皆さんもぜひ、お試し下さい


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
外国の方や旅行先の人、初めて会った人など、普段かかわりのない方と接するとき、話題に困ってしまい、会話が続かないという経験はありませんか?

そんなとき、会話のきっかけのひとつとなるのが、「料理の話」です。

この夏、アメリカ中部出身の方とテーブルをご一緒する機会がありました

会話のスタートは、名前や出身地、家族構成など、ごく一般的な話題からスタートしましたが、時間が経ってくると、共通の話題がないと厳しいものがありますね

そこで、海外で流行っているベジバーガー(ビヨンドバーガー)について質問したところ、バーガーに使われる肉の種類、その肉を手に入れるための、地元で行なわれているハンティングの話へと会話が広がっていきました

料理は、いろいろな要素が交じり合い、構成されているため、ひとつの料理からいろいろな話題へと発展しやすいトピックなのです。
お味噌汁ひとつ取ってみても、使う味噌や食材は土地によって違いがあり、その土地ならではの文化、歴史、気候風土など、様々なバックグラウンドがあります。
人との会話につまってしまったら、食べ物や料理の話をふってみて下さいね

また、一緒に料理をすることで、人との距離が縮まることもあります。
例えば、海外からいらっしゃったお客様のお子さんが、なんとなく手持ち無沙汰にしていたので、白玉団子を使ったデザートの作り方を提案しました。
すると、盛り付けをスタートするころには硬かった表情がすっかりほぐれ、試食のときには、皆で和気あいあいと過ごし、楽しい雰囲気で会を終了することができました

後日、お土産に白玉粉を購入して帰国されたと嬉しい報告があり、日本での良い思い出のひとつになったようでした。
料理は、共同作業が可能なため、人との距離を縮めてくれるきっかけになるんですね。
さて、本日のレシピは、野菜ジュースで煮てつくるヘルシーな一品、「高野豆腐のドライカレー」をご紹介致します。
皆さんも、ぜひお試し下さい。

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国には、「花」の文字が入る料理や飲み物があります。
韓国語で花は、固有名詞の場合「コッ」と言い、漢字語では「ファ」と言うのです




高麗時代の高級濁酒。
梨の花が咲く頃にもち米と麹で仕込む酒で、見た目が梨のように白いことから命名されています

朝鮮半島で米の酒造りが始まったのは紀元前で、祭事には欠かせませんでした。高麗時代に入ると、王宮での宴会や仏事で季節の花を浮かべた花酒を振る舞い、王様から贈りものとしても使われたのです。
水があまり入らず、ヨーグルトのようにとろりとしているため、スプーンで食べるように味わう物。
昔は、女性が男性の前で堂々とお酒を飲めなかったので、スプーンですくうスタイルが誕生しました。

三国時代から続いている風習で、旧暦の三月三日に、野山で愛でながら摘んだツツジの花で作る「焼きもち」のこと。
また、旧暦の九月九日には、菊を摘み取って、もちや酒にし、長寿に願いを込めたと言われています。

フルーツポンチに近く、現在でも女性や子どもたちが愛するデザート。
旧暦九月九日には、菊の花煎(ファジョン)や菊花酒(キクカシュ)を楽しむ他に、ハチミツ水に梨、ユズ、ザクロ、松の実を入れた、「花菜」も食べられました。
伝統的なスタイルから、スイカ、イチゴなどの季節の果物を使ったりと、バラエティに富んでいます


主に、肉や魚に衣を付けて焼き、王様の食膳に出された物

一般的に韓国では、チヂミのことを、「ジョン」と言います。
発音するときは「ジョニュファ」ですが、ハングルの書き方ですと「ジョンユファ」となり、旧正月やお盆には欠かせません。

ビビンバのことを朝鮮時代には、「骨董飯(コルドンバン)」、または「花飯」と呼んでいました

ご飯の上にのるナムルなどの具材が、花のように美しく見えることから命名されたと思われます。
名前の由来を辿ると、奥が深いですね

さて、本日のレシピは、ザクロ酢と炭酸水をベースに、果物ともちを入れた、「ザクロ酢花菜(ファチェ)」をご紹介致します

辛い韓国料理を食べたあと、口の中がさっぱりするデザートです。
皆さんも、ぜひお試し下さい


管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
残暑が厳しいこの時期は、火を使った調理をなるべく控えたいと言う方も多いかと思います。
そんなときに便利なのが、さっと使えて栄養価の高い野菜

スプラウトは、年中安定した価格で手に入り、苦味などがなく、根を切り落として洗うだけで食べることができる便利な食材です。
キッチンでの栽培にチャレンジした方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回は、「スプラウトの種類や栄養価、オススメの食べ方」をご紹介します。

スプラウト人気のきっかけとなったのが、「ブロッコリースプラウト」
ブロッコリースプラウトは、ガンの予防効果が期待できる「スルフォラファン」と言う成分が、ブロッコリーの10倍も含まれていると注目を集めました
スルフォラファンとは、ファイトケミカルの一種で、解毒力や抗酸化力を高める作用があることが報告されています。
また、植物の新芽の総称でおなじみの、「モヤシ」や「カイワレ大根」、「豆苗」などもスプラウトの仲間です。スプラウトには、いろいろな種類があり、次のような物があります。
レッドキャベツ
赤紫色の軸が特徴的。
見た目が鮮やかなので、料理の彩りにぴったり。
キャベツに似た甘みがあり、クセがないので幅広い料理に合う。マスタード
西洋辛子菜(マスタード)のスプラウト。
ピリッとした辛さがあり、ソーセージなどの肉料理や、卵料理によく合う。
ガーデンクレス
ガーデンクレスと言う野菜のスプラウト。
わさびのような、ピリッとした辛さが特徴。ひまわり
太めの茎と、肉厚な葉が特徴。
硬めなので、さっと湯がいてから食べると良い。アルファルファ
中央アジア原産の牧草のもやし。
「ムラサキウマゴヤシ」とも呼ばれる。
食べ比べをしたくなるようなラインナップですねスプラウトは、生食が基本です。
生食の場合は、加熱による栄養素の損失を防ぐことができます。
ドレッシングやオイルを使うと、脂溶性ビタミンの吸収率を高めることが可能
軽く水洗いして、サラダやメインの付け合わせ、サンドイッチの具材にするのがオススメ。
カルパッチョなどのお料理の付け合わせにしたり、生ハム巻きにすれば、簡単に食卓が華やかにまた、生食だけでなく、味噌汁やスープにも良く合います。
しっかりと火を通す必要がないので、時短調理の心強い味方です。
竹輪の穴に詰めたり、卵焼きに入れれば、彩りもプラスされてお弁当にぴったり!
また、日常使いだけでなく、ホームパーティーでも大活躍してくれますよ
今回ご紹介したように、いろいろな種類のスプラウトがありますので、やわらかさ、彩り、味など、それぞれの特徴を活かして、調理を楽しんでみて下さいね
さて、本日のレシピは、秋らしいキノコとスプラウトを使った温かいサラダ、「キノコのホットサラダ」をご紹介致します
皆さんも、ぜひお試し下さい