こんにちは、料理家の野上優佳子です。
まだ肌寒さが残りますが、お散歩をすれば春の息吹があちらこちらに!春がやってきますね
春に旬を迎える野菜は、たくさんあります。
名前に季節を冠する「春菊」もそのひとつ。
独特の香りを持つ野菜で、春菊の開花が春であること、食用部分である葉が菊に似ているために名付けられたと言われます。
花はマーガレットにも似たかわいい姿で、欧米では食用でなく観賞用として愛されています
南ヨーロッパ・地中海沿岸原産で、日本には戦国時代に中国から渡来したという説が有力。
外国渡来という背景から、高麗菊(コウライギク)・薩摩菊(サツマギク)・琉球菊(リュウキュウギク)・和蘭菊(オランダギク)などの呼び名が各地であります。それぞれ地名が違うのがユニーク
この他にも、無尽草(むじんそう)や菊ナデシコなどの別名があります。
栄養面を見てみると、カロテンやビタミンC・鉄・食物繊維が豊富。食材としても優等生です
普段は、すき焼きなどの鍋物や、さっとゆがいておひたしや白和えなどで召し上がることが多いと思いますが、我が家では生のままで食べることもしょっちゅう。
ハーブのような爽やかな香りは、サラダとしてもおすすめです。
今回は、この「春菊と牛肉を使ったエスニック風サラダ」をご紹介します。
ボリュームがあって、メインのおかずとしても楽しめます。
新しい春菊料理のバリエーションに、ぜひ加えて下さい
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理は、薬念(ヤンニョム)という合わせ調味料が味の決め手だと、以前お伝えしたことがあります。
では、このヤンニョムに必ずと言って良い程、入る物があります。
それは、「ゴマ」です
1124年に刊行された「高麗図経」の中に、ゴマが大量に栽培されていたという記録があります。
したがって、ゴマとゴマ油は、朝鮮半島で約1,000年前から食用として使われていたのでしょう。
ゴマの種類は白・黒・金とありますが、韓国では白ゴマの消費量が圧倒的に多いです。
ところで、ゴマが栄養的に優れているのは、以下の点からと言われています。
ゴマに含まれている不飽和脂肪酸とセサミンにより、コレステロールが減少します。
抗酸化作用により、美肌やアンチエイジングに良いと言われています。
カルシウムにより、髪に艶を出して白髪を防ぎます
疲労回復にも良いので、韓国人の方がエネルギッシュなのは食べ物のお陰でしょうね。
ご参考までに、白ゴマと黒ゴマは、一般的には栄養価に差がないと言われています。
しかし、韓方の観点からみると、黒い物は肝臓と腎臓の働きを助けて血液の流れを良くするため、二日酔いを解消し、白ゴマ以上に肌や髪に良いと言われます。
さて、良いこと尽くしのゴマですが、毎日の食事に取り入れるときは、栄養を吸収しやすいように、ある程度すった物を使用して下さい
本日ご紹介するのは、黒ゴマをたっぷり使ったお粥です。
普段の軽食として、体調が芳しくないときの食事としてオススメです。
こんにちは。
料理家の吉田由子です。
まだまだ肌寒い日が続きますが、少しずつ春の気配が感じられるようになってきました
さて、春に旬を迎える果物の代表と言えば「イチゴ」ですよね
そのまま食べてもよし!お菓子にしてもよし!お料理にしてもよし!?
最近は、イチゴを料理に使うことも流行っているようで、イチゴをだしで煮込んだ「フルーツ鍋」という物もあるそうです
「イチゴ」に含まれる栄養素の中で、注目すべきはなんと言ってもビタミンCの含有量の多さです。
イチゴは、100gあたりビタミンCが62mg含まれています。
大粒のイチゴ6〜7粒で、成人の1日の所要量(100mg)をまかなうことができる量が含まれています。
ビタミンCは、粘膜を保護し風邪を予防してくれる効果や、ストレスから身体を守ってくれる効果、新陳代謝を高めてシミ・ソバカス・肌荒れから肌を守ってくれる美容効果も期待できます。
またイチゴの赤色は、ブルーベリーなどと同じアントシアニン系のポリフェノールですので、活性酸素を抑制し、アンチエイジング効果も期待できます
ただ、イチゴには少し気がかりな点があります。
生産者さんによって、減農薬、無農薬に取り組んで栽培されている物も多くあるので一概には言えませんが、イチゴの残留農薬が心配という方もいらっしゃると思います。
昔は「イチゴは塩水で洗うと農薬が落ちる」と言われていたようですが、塩水ではかえって農薬を染みこませてしまう結果になります
イチゴを洗うコツは、ヘタを付けたまま、流水ですすぐように洗うことです。
長い間水に浸けておくと、せっかくのビタミンCが溶け出してしまいますので、短時間で洗うことがポイントです。
栄養価の面から言うと、ビタミンCやポリフェノールは熱に弱いので、イチゴは生のまま頂くのが一番!
旬の今、たくさん頂きたい果物ですね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
今日ご紹介するハーブは、セリ科の1年草で私の大好物のひとつ
数あるハーブの中でも、薬用や食用として食べられて来た最古のハーブの部類と言われ、聖書にも登場します。
中世イスラムのアラビア語説話集と言われる「千夜一夜物語」では、媚薬として描かれているとか
タイ語では「パクチー」、中国語は香菜(シャンツァイ)、英語では「コリアンダー」、スペインやメキシコでは「シラントロ」、和名は「こえんどろ」などなど、世界各国で様々な名前で呼ばれています。
どの名前で呼ぶか迷ってしまいますが、今回は分かりやすい「パクチー」で呼ぶことにしましょう。
さてこのパクチー、好き嫌いがとても大きく分かれます。
若い苗のときは、その青臭い香りがとても強く、南京虫の匂いと評されることも
若葉だけでなく、完熟した種を乾燥させた物も、スパイスとして大活躍します。
若葉とは違う、甘い香りが特徴。カレーや肉料理の臭み消しに最適です。
アニスやクローブ、セージなどとブレンドして使うと、相乗効果を生んで、深くて豊かな香りを引き出せますよ。
ちなみにパクチーは、結構育てやすいハーブです。
春に種をまくと、夏になる頃にはたっぷり葉を出すので、キッチンガーデニングにもオススメです。
さて今回は、このパクチーがとても活きるタイ料理をご紹介。
日本のタイ料理店でも定番の「カオマンガイ(タイ風蒸し鶏ごはん)」です。
我が家に遊びに来る友人たちにも大人気のメニュー、ぜひお試し下さいね