屋外でピクニックシートを広げて、お弁当を食べるシーズン到来です


子供たちやお友達、仕事場の方々など、皆でわいわい楽しいひとときを過ごすのに良い季節

私は花粉症で、目と鼻につらさがあるものの、春の陽気の中で皆と一緒に食べるお弁当は格別なので、いつもこの時期を楽しみにしています

そこで今回は、豆腐製品で見映えのする、お弁当にもぴったりな一品を紹介したいと思います

それは肉厚な油揚げを照り焼きにして、ベーグルに挟んで作るサンドイッチ

以前料理教室で作ったところ、見た目も味も大好評だった一品です

ポイントは肉厚な油揚げ探し


油揚げを照り焼きにするときは、油分が少なくて、分厚い物がベスト

油分が少なければ下ゆでする必要がなく、仕上がりが水っぽくなるのを防げます。
そして厚みがある油揚げは、味をしっかり含んで食べ応えがあり、サンドイッチに向いているのです。
実は油揚げは、種類や用途によって形や油分が異なります

例えば、うどんの上に乗せるお揚げや、いなり寿司用の油揚げは、油分が多めです。
調理するときは、しっかりと下ゆでしてから甘辛く煮含めると、フワフワでジューシーなお揚げになります。
また、京都でよく食べられているような、汁物に使う薄い油揚げだと、サンドイッチの具としてはボリュームが足りません。
今回使うのは、厚みがあって油が少なめの、「手揚げ」という名前で販売されていることが多い油揚げ。
なかなか条件が細かい


「肉厚お揚げのベーグルサンド」は、油揚げをフライパンでこんがり焼いたあと、調味料を加えて照り焼きにします。
パンはベーグルやバゲットなどの、噛み応えのある物が好相性

レタスや千切りキャベツなどの葉物野菜も一緒に挟むと、満足度の高い一品になりますよ。
ぜひ作ってみて下さい


皆さん、平昌(ピョンチャン)五輪はご覧になりましたか?
平昌五輪のおかげで、テレビ番組

その中でもチーズタッカルビの露出度は高かったと思います

昨年から引き続いて、日本ではチーズタッカルビが大人気

ファミリーレストランのメニューにも入っている程です。
韓国語の呼び名がそのまま浸透した韓国料理は、日本の人に受け入れられた証拠だと私は思います

チーズタッカルビ・サムギョプサル・サムゲタン・チャプチェなど、韓国料理をあまり知らない方でも、名前を聞くだけで、どんな料理なのか分かる物も増えてきました。
特にチャプチェは、「春雨と野菜や肉を炒め合わせた料理」で、「韓国春雨=チャプチェ」と思われがちですが、チャプチェはあくまで料理名で、韓国春雨を指している訳ではありません。
かつて宮廷料理だったチャプチェには、春雨は入っていませんでした

それというのも、韓国春雨が誕生したのは今から100年程前のこと。
中国資本の春雨製造工場が、韓国にできたことがきっかけで、宮廷料理のチャプチェに春雨が使われるようになって、韓国全土に広まったのです


歴史は浅いながらも、韓国春雨は広く親しまれるようになりました。
長さのある形状から、春雨は長寿や永遠の幸せを願う縁起の良い食材として、お祝いの料理には欠かせない物のひとつです

韓国春雨は、サツマイモでんぷんが入っているため、日本で一般的な緑豆春雨よりコシが強く、シコシコとした食感が特徴。
チャプチェ以外の春雨料理をいくつかご紹介しましょう

◆ソルロンタン
牛肉、牛骨、牛の内臓を長時間煮込んで作る白いスープ。
お店によって、スープに春雨が入っています。春雨が旨みたっぷりのスープとよく絡み、食感にアクセントが加わっておいしさがUP

◆スンデ
豚の血、もち米、野菜、春雨が入った、ソーセージのような豚肉の腸詰め。
もち米と春雨を入れることで、よりモチモチとした食感が楽しめます。
韓国では代表的な屋台料理であり、専門店もたくさんありますよ

◆キムマリ
キムマリは直訳すると「のり巻き」なのですが、ご飯をのりで巻くお寿司のような「キムパ」とは違い、味付けした春雨をのりで巻き、小麦粉の衣を付けて揚げた料理。
こちらも屋台料理のひとつです。
日本のスーパーではなかなか手に入らない韓国春雨ですが、機会がありましたら緑豆春雨とは一味違う食感を試してみて下さいね

さて今回は「春雨の卵焼き」をご紹介します。
ゆでて味付けした春雨を、卵で巻いて焼き上げる一品。
ひと手間かかりますが、華やかな色合いで、ホームパーティーなどにもおすすめです

ぜひお試し下さい


こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
昨年末に新語・流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」という言葉が頻繁に使われ、社会現象になっていますね
言葉のもとになったアプリケーション「Instagram(インスタグラム)」には、可愛いスイーツやインパクトのある料理など、思わず目に留まる写真が続々と投稿されています。
インスタ映えする料理として注目されたのが、とろりとしたラクレットチーズをかけた一品!
今回は、Instagramでも話題になった「チーズ」についてご紹介します。
ラクレットチーズとは、牛乳から作られるハードチーズの一種。
「チーズフォンデュ」と並ぶ、スイスの代表的な伝統料理「ラクレット」に使われるチーズです。
ラクレットは、チーズの断面を直火で温め、溶け出したチーズをナイフなどで削いで、ジャガイモに付けて頂く料理。
日本では、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の中で登場するチーズとして有名になりました。冬の山小屋で、おじいさんが暖炉であぶっていたチーズがラクレットなのです
以前の記事で、ナチュラルチーズとプロセスチーズについてご紹介しました。
ナチュラルチーズはさらに7つのタイプに分類されます。
タイプごとの特徴やおいしいチーズの選び方をご紹介しましょうフレッシュタイプ:クリームチーズ、モッツァレラなど
熟成させないチーズ。生乳に乳酸菌や酵素を加えて固め、水分を除くとできる白い固まりがフレッシュチーズです。
クセが少なく、そのまま食べるのに向いています。できるだけ製造日の新しい物を選ぶのがポイント。新しく状態が良い物は、きれいな白色をしています白カビタイプ:カマンベールなど
表面が白いカビで覆われているチーズ。白カビを表面に繁殖させて熟成させます。
未熟なものは中心にいく程、固くなっていますが、熟成が進むと芯までやわらかくなります。
見た目では判断が難しいため、お店の方に相談して選ぶと良いでしょう青カビタイプ:ゴルゴンゾーラなど
カマンベールチーズなどと同じくカビを使うタイプですが、チーズの中から熟成します。
チーズ全体に青カビがむらなく入っていて、色つやが良い物を選びましょう。
食べ頃になった物が店頭に並んでいることが多いようですウォッシュタイプ:モン・ドールなど
外皮を塩水や酒で洗いながら熟成させたチーズで、香りや味が強め。
食べ頃を選ぶのが難しいチーズなので、こちらは特にお店の方に選んでもらうのがおすすめですシェーブルタイプ:ヴァランセなど
山羊(シェーブル)の乳で作られたチーズ。山羊特有の強い個性のある風味が楽しめます。
作り立てから完熟まで、その時々のおいしさが楽しめるため、好みによって選び方は異なりますセミハードタイプ:ゴーダなど
水分が38〜46%と少なめの比較的固いチーズ。保存性が高く、クセがなく食べやすいため、日本でも一般的なチーズです。切り口の断面が明るく美しい物を選びましょうハードタイプ:チェダー、ラクレットなど
水分が38%以下の、大きく重量のあるチーズ。濃厚な旨みが特徴です。切り口の断面が明るく美しい物を選びましょう
どのタイプのチーズも、主成分はたんぱく質と脂質で、チーズの約半分を占めています。
その他、カルシウム・リン・鉄・ナトリウム・カリウムなどのミネラル類、ビタミンC以外の数種類のビタミンが含まれ、栄養豊富です。
一般的に乳製品が健康に良いと言われるのも頷けますね。
ちなみに、塩分が気になるという方は、比較的塩分の少ないクリームチーズやカッテージなどのフレッシュタイプのチーズがおすすめです。
さて今回は、フランスの郷土料理「アリゴ」をご紹介します。
マッシュポテトにチーズを加え、とろりと伸びる様子はまさにインスタ映えする一品
アツアツを頂けば、身体も温まりますよ。ぜひお試し下さい
これまでに様々な大豆製品のレシピを紹介してきましたが、今回は高野豆腐を使ってみたいと思います


高野豆腐を使った料理と言えば、味をしみこませた煮物が定番ですが、油で炒めたり揚げたりすることで、鶏肉に似た食感の料理も数多くあります。
畑のお肉とも呼ばれる大豆(製品)は、たんぱく質を多く含み、調理次第でお肉のような食感に変身するのですよ

そこで今回は、高野豆腐を鶏そぼろ風に調理します。
高野豆腐は、水切りした豆腐を凍結させ、凍った状態で熟成させたあと解凍し、水分が抜けてスポンジ状になった物をさらに乾燥させて作ります。
この製法で大豆の成分がより凝縮し、栄養豊富な保存食になるのです

感触や見た目がちょっと固いスポンジみたいな高野豆腐は、一般的に水で戻してから調理します。
グングンと水分を吸収して、ふっくらと膨らみ、もとの大きさから二回り程大きくなるのが浸水完了の目安


浸す時間は、10分もあれば芯まで水分が行きわたりますよ。
急いでいるときは熱湯を使ったり、電子レンジで温めながら戻したりできますが、熱くなると形が崩れやすくなるため、できればぬるま湯で自然に戻すと良いでしょう。
高野豆腐の水分を軽く絞って、料理に合わせた大きさに切ります。
今回はそぼろにするので、みじん切りにするか、フードプロセッサーにかけて下さいね

そして、鶏そぼろ風にするポイントは炒め方

高野豆腐の水分はしっかり飛ばして、焼き目を付けましょう。
最初はふわふわの高野豆腐も、時間をかけて加熱していくことで、身がキュッと引き締まって、鶏そぼろのようになります。
ただし食感が似ているだけで、あくまで豆腐


今回ご紹介する「高野豆腐そぼろの3色丼」は、お肉を使わずヘルシーなのに、食べ応えは十分。
高野豆腐そぼろは、作り方の基本を押さえて、他の料理に活用するのもおすすめですよ

