皆様、あけましておめでとうございます
料理研究家の吉田由子です。
本年も、どうぞ宜しくお願い致します。
さて、昨年の9月より月に1度、スポーツ栄養の知識とレシピをご紹介しています。
今回のブログは、鏡開きにちなみまして、アスリートにおすすめの食材「おもち」についてご紹介します。
さて、最近は鏡もちといっても鏡もちの形のパックに、切りもちが数個入っているような、手軽なものを購入される方が大半ではないでしょうか?
不思議なことに、「おもち」って鏡開きが終わって、手元にある買い置きがなくなると、次の年まで食べなくなる人が多いんですよね。
ですが、それはもったいない!
「おもち」はアスリートの強い味方なんです!
その理由は
①身体を動かすためのエネルギーとなる、炭水化物が豊富に含まれている
「ごはん」と「おもち」を各100gで比較すると、「ごはん」の炭水化物が37.1gなのに対し、「おもち」は35%も多い50.3gも含まれています。
(全国餅協同組合ホームページより)
②「おもち」はGI値が高く素早くエネルギーに変わる
GI値とは、炭水化物が消化されてエネルギーに変わるスピードを相対的に表したものです。GI値が高い食品ほど、素早くエネルギーに変わります。
試合本番でどれだけ動けるかは、身体の中の糖質の量で決まるので、試合前日〜当日はGI値の高い炭水化物をしっかり摂ることが大切です。
③食欲がないときでも食べやすい
「おもち」なら、試合当日で緊張していて食欲がないときでも食べやすいので、エネルギー補給がしやすく重宝します。
「おもち」はエネルギー補給に最適!年中食べていただきたい優秀食品です
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
大学の体育会系の寮で、栄養管理の仕事をしていた頃、この時期になると風邪をひいて、辛そうにしている学生をよく目にしました。
毎日ハードな練習をこなし、強靭な身体を持つアスリートでも、菌やウィルスには勝てないようで
早く風邪を治して練習に参加してもらいたいという思いから、この時期、寮の食事の献立によく使っていた食材がこちらです。
おなじみの「ショウガ」です。
「ショウガ」には、特に目立った栄養素は期待できないのですが、辛味成分のジンゲロールやショウガオールが含まれています。
ジンゲロールやショウガオールには、強い殺菌力があり、新陳代謝を活発にし、身体を芯から温めて、発汗作用を高める働きがあります。
中国では、「ショウガ」は風邪や胃痛の生薬として利用されています。
ジンゲロールやショウガオールなどの香り成分は熱に弱いので、なるべく加熱しない状態で摂るのがおすすめです。
また、ネギにも身体を温めて発汗させる働きがありますので、組み合わせると風邪予防により効果的です。
スポーツ選手にとって、食欲低下は筋力やスタミナの低下につながります。
風邪などで体調が悪いときでも、良質のタンパク質をしっかり摂ることが大切です。
身体を芯から温め、消化の良い炭水化物と良質のタンパク質である卵や鶏肉を使ったあんかけうどんは、特におすすめのメニューです
皆様、風邪などに気を付けて、よい年の瀬をお過ごしください
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
さて、もうすぐクリスマスですね
今回はパーティー料理にぴったりの、旨みたっぷり食材をご紹介します。
これは、「ドライトマト」と言います。
その名のとおり、トマトを乾燥させた物です。
「ドライトマト」には、グアニル酸という、干ししいたけに含まれる旨み成分と同様の物が含まれていますので、料理に加えるとグッと旨みが増し、おいしくなります。
乾燥した状態で、ヘルシーなおつまみとして食べてもおいしいのですが、料理に使う場合は、ぬるま湯で10分程度戻してから使います。
オイル漬けにしたり、スティックミキサーでペーストにして調味料として使ったり、スープに入れたりと用途はいろいろ
輸入食品店などで手に入りますので、ぜひ食卓にプラスしてみてくださいね
さて、持ち寄りパーティーには、「ドライトマト」を使った「ケーク・サレ」はいかがでしょうか?
「サレ」とは、フランス語で「塩」という意味。
「ケーク・サレ」とは、砂糖を使わず、チーズやベーコン、野菜などを加えて焼き上げる「塩ケーキ」のことなんです。
甘くないので、食事としていただけます。
ホットケーキミックスを使って、混ぜて焼くだけなので、とても簡単ですよ
赤い「ドライトマト」の色が、クリスマスにぴったり!ぜひお試しくださいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
12月になり、寒さも本格的になってきましたね。
もうすぐ、冬至がやってきます
冬至とは、1年のうちでもっとも昼の時間が短い日で、毎年12月22日前後にやってきます。
日本全国、各地の差はありますが、例えば東京を例にとると、一番日照時間が長くなる夏至に比べ、4時間以上の差があります。
この日を境に日照時間が長くなっていくので、古代においてはこの日が新年の起点とされていました。
19年に1度訪れる、陰暦の11月11日が冬至にあたる日は特に吉日として、「朔旦冬至(さくたんとうじ)」という宮中行事の祝宴が執り行なわれたと言われています。
古代中国が起源となる自然哲学思想の「五行思想」、万物は木・火・土・金・水からなるという説は、日本のさまざまな慣習や行事とも密接に結びついています。
冬至につきものの、かぼちゃとゆず、どちらも黄色ですね
五行には四季に結びつく色があり、土は「黄」。
土は、植物が地面から芽吹くことに由来し、季節の変わり目を指します。
冬至と黄色には、実はそんな背景もあるのです。
さて、ゆずと言えばゆず湯が冬至の習わしですが、ゆずの旬を迎える今こそ、我が家はいろいろと保存食を作ります。
ゆずで自家製ポン酢を作ったり、ジャムを作ったり。
そしてもうひとつ、欠かせないのが、ゆず皮のはちみつ砂糖漬け。
これを熱湯で溶かせば「ゆず茶」になります。
作り方はとても簡単!みなさんも、ぜひ試してくださいね