こんにちは!料理研究家のひろろ(竹内ひろみ)です。
11月って、秋の涼しい風からなんとなく冷たい風へと移ってゆく季節。紅葉も見頃を迎え、晩秋を感じる今日この頃
身体もいよいよ、冬支度を始める時期です。
本日はそんなちょっと肌寒い季節にぴったりの食材、ショウガについて、あれこれお伝えしたいと思います
ご存知ショウガと言えば、身体を温めたり、発汗作用や消炎効果など、数々の薬効で知られている食材。
その薬効成分は、芳香成分のシネオールにあるんだとか
平安時代の貴族が風邪を治す方法のひとつとして、内臓を温め冷えを取る作用がある、ショウガ湯を飲んでいたという記載も残っているほど、昔から民間療法のひとつとして大活躍でした!
香り成分は、加熱すると香りが弱まるので、臭みとりには始めから入れ、香りを残したいときは火をとめて最後に加えましょう。
皮の部分に薬効が多いので、皮付きのままでの調理をおすすめします
そんな、ショウガの保存方法について。
一度に多くは使わないけれど、ちょっとあると便利な食材なので、切らしたくはないのですが、冷蔵庫に入れっぱなしにしておくと、隅っこのほうに追いやられていることも・・・・
そこで、おすすめなのが、冷凍です。
スライスしたり、みじん切りにしたり、千切りにしたり。
包丁を入れておくと、使いたいときにさっと使えて便利です。
一回分ずつ、ラップにくるんでおくと、使うときに全部がひっついてしまわずに便利ですよ〜。
こんにちは。料理家の野上優佳子です。
寒くなってくると、身体を温める根菜類がやたらと食べたくなります。
我が家で特に人気が高い根菜のひとつが、レンコン。
1年中出回っているような気がしますが、旬は晩秋から冬にかけて。
師走そしてお正月を迎えるこれから、縁起ものの食材としても欠かせません
レンコンは「蓮根」の字の如く、蓮(はす)の花の地下茎の部分。
収穫前は、葉の部分は地上に出ていますが、いわゆる蓮根の部分は、泥の中に埋まっています。
穴があいていることから、「将来の見通しがきく」縁起担ぎの食材とされてきました。
日本における歴史は古く、平安期の文献「延喜式」に、すでにその記述があるそう。
穴の中には多くの実が入っていて、その形が昆虫のハチの巣に似ているから「ハチス」と呼ばれ、それがつまって「ハス」という名前になった、という説があります。
レンコンは、切ってそのままにしておくと、黒ずんで変色します。
これは、「タンニン」というポリフェーノールの1種のしわざ。
切ったら、水につけてアク抜きをします。
「酢ばす」などのように、白く仕上げたいときは酢水につけると、より変色しません。
さて、今回ご紹介するのは、レンコン餅。これは、ダイコン餅をアレンジしたものです。
シャッキリとほっくりの両方の食感を持つレンコンを使って作ってみたら、とてもおいしかった!子どもたちにも大好評でした。
普段のきんぴらや煮物とは違う食べ方、ぜひ試してみて下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
秋も深まってくると、根菜類が豊かに実っておいしくなります。
食物繊維たっぷりの代表格の1つが「ゴボウ」。
ゴボウには、ちょっとした思い出があります。
ごく小さい頃、津軽生まれの祖母が、泣き止まぬ妹を見て「ごんぼをほってるのかいねえ」と優しく笑ったことを記憶しています。
青森の方言で、駄々をこねたり泣き続けたりすることを「ごんぼをほる」(ゴボウを掘る)と言うそうで、子供心にその表現を不思議に思ったものでした。
大学時代に民俗学の授業で方言について調べる機会があり、ふとそのことを思い出して調べてみると、細い根毛がたくさんあって長いゴボウを土から掘り起こすのはとても大変な作業であるのと同じく、一度ヘソを曲げてしまった者をなだめるのはとても大変、という意味が起源なのでは、との説がありました。
なるほど、ゴボウを抜くのも駄々っ子をなだめるのも、かなり大変です(笑)
さてこのゴボウ、旬は春と晩秋の年に2回。
日本や韓国の食材店では売られていますが、欧米では食用として売られているところはほとんど見かけません。
漢方薬やハーブの1種として扱われることがほとんどのようで、中国から日本に伝来した時も、最初は野菜としてではなく、薬草(根だけでなく葉や茎も含め)、漢方薬の材料として扱われていたようです。
今では日本の食卓には欠かせない食材となったゴボウ。
素晴らしい香りで、おいしさを引き立ててくれます。
皮の部分がおいしい香りを持っているので、選ぶときは土付きのものを購入し、たわしなどで水洗いして軽く泥をこすり落とす程度にし、皮をむききってしまわない方が、おいしくいただけます。
アク抜きの際に酢水につけると、黒ずみにくくなります
今回は、このゴボウを使ってポタージュに。
クリームの優しいうまみとからみあい、体も心も温まる、ほっとした優しい味わいのスープになります。
たくさん作って冷凍もできるので、ぜひお試しください
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
八百屋さんは秋真っ盛り。
2008年にNHK放送文化研究所が実施したアンケートによれば、若い女性の好きな野菜ランキングの第1位は「さつまいも」だとか。
若くはないですが(笑)、私もさつまいもは大好き
甘くてホクホク、今がおいしい季節ですね。
ちなみに、明日10月13日は「さつまいもの日」なのだそうですよ
品種もいろいろありますが、最近話題なのは「蜜芋(みついも)」ですね。
近年とてもおいしいと言われている、種子島の「安納芋(あんのういも)」を原種としたもの。
ころんとした釣鐘型で、焼くと蜜があふれ、ねっとりとした食感。
肉色は、オレンジがかった黄金色、というのが特徴
ホクホクとは違う口当たりが、なかなか面白くておいしいです。
さつまいもは、主成分はでんぷんですが、ビタミンCが豊富で、含有量はリンゴの10倍といわれます。
そして、食物繊維も豊富。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、シミやしわの予防になると言われ、女性にうれしい食材です。
日本に初めて伝来したのが、沖縄・九州地方で、今も生産高のトップは鹿児島県。
日本のさつまいもの生産量の、実に4割を占めます。
今回は、このさつまいもを使ったチーズケーキをご紹介します。
さつまいもの甘味とクリームチーズの相性が絶妙!
どんどん混ぜて焼くだけなので、とても簡単です。ぜひお試しを