こんにちは。料理家の野上優佳子です。
明日1月26日は、オーストラリア・デー。
1788年のこの日、シドニー・コーブ(Sydney Cove)にアーサー・フィリップ船長が、初めてイギリスの国旗を掲げたことを記念した、オーストラリア国民の祝日です
北半球と南半球、遠いような気がしますが、オーストラリアを訪れる旅行者数を見ると、お隣のニュージーランドが第1位で、実は日本からの旅行者が第2位。
他国の中でも、身近に感じる国のひとつと言えるでしょう。
畜産が盛んで、海の幸にも恵まれるオーストラリアは、イギリス料理の流れを受けた物(ミートパイやフィッシュ&チップスなど)や、カンガルーやエミュなどを食材としたアボリジニのワイルドな伝統的料理、調味料の「ベジマイト」がすぐに思い浮かびます。
その一方で、特に都市部を中心にフュージョン料理が開花し、成熟しているように思います。
その成長が、ますます楽しみです
さて今回は、オーストラリアの庶民的料理のひとつ、ソーセージロールをご紹介します。
さっくりしたパイにジューシーなポークフィリング、とてもおいしくてビールとの相性が抜群です
レシピの中に登場し、臭み抜きに活躍するハーブが、タイム。
フレッシュの物は、写真のように爪先でこそげるようにして葉と茎を分けます。
薄緑色のやわらかい茎は気にしないでOK。
このタイムが、臭みを消して、おいしさを引き立ててくれるんです
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
普段、当たり前のように使っているけれど、実はなんだろう?と思う物って意外にあるものです。
例えばベーキングパウダー。
お菓子作りのときによく使う粉で、膨張剤やふくらし粉とも言います。
何かと言えば、炭酸水素ナトリウム(重曹)と塩類(酒石酸塩や硫酸アルミニウムナトリウムといった物)、でんぷんを混ぜた物です。
ベーキングパウダーの主成分、炭酸水素ナトリウムは、加熱することで二酸化炭素と水、炭酸ナトリウムに分解します。
例えば、スポンジケーキを作るときに、ベーキングパウダーを使った場合。
卵などの水分と接したとたんに反応して、二酸化炭素を発生させ、60℃あたりから急速に発生速度が上がります。
二酸化炭素の泡が生地を膨らませ、泡が小さくたくさん均一に出れば、それだけきめ細かい生地ができる、という仕組み。
膨らませるという化学反応には、こんなふうに様々な要因が絡み合っているのですが、失敗しないための最低限のルールがあります。
それは、生地ができたらすぐに焼くこと。
焼く際、生地を入れる前にオーブンの庫内は必ず予熱しておくこと。
なにせ、材料を混ぜた時点で二酸化炭素は発生しているので、放っておけばどんどん泡ができて、しまいには抜けてしまいます。
泡を閉じ込めるために、できるだけ早く加熱によって生地(卵のタンパク質)を凝固させることが大事、という訳です。
「料理は科学」とは、よく言ったもの。
その原理を少し知っておくだけで、料理の腕が上がりますね
さて今回は、このベーキングパウダーを使って、香り豊かなアールグレイのマフィンを作ります。
ちょっとした手みやげや、おもてなしのおやつにもぴったりです
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国には、ひとつの料理を専門的に扱うお店が、ひとつのエリアに密集し、グルメ横丁を形成しています
例えば、ソウルの東大門(トンデムン)には、タッカンマリという鶏一羽の鍋料理の店がずらっと軒を連ねているんですね。
面白いことに、ほとんどのお店がお客さんを呼び込むために、自分の所が「元祖」だと看板を掲げています
なぜこのような現象が起こるのでしょう?
それは、1店舗が成功すると他の人たちが追随して、同じエリアに同じメニューのお店を構えるからです。
結果、グルメ横丁が誕生しました
では、タッカンマリ横丁の他に、ソウルで有名なエリアと料理をご紹介致しましょう。
武橋洞(ムギョドン) タコ炒め(ナクチ)
新沙洞(シンサドン) ワタリガニのしょうゆ漬け(カンジャンケジャン)
奨忠洞(チャンチュンドン) 豚足(チョッパル)
新堂洞(シンダンドン) 餅炒め(トッポッキ)
麻浦(マポ) テジカルビ&味付け焼肉(チュムルロク)
上記以外にも、まだまだあります。
ただ、グルメ横丁に行っても、どのお店に入ればいいのか迷いますよね?
もし行列ができているお店があったら、ぜひそこに並んでみて下さい
韓国の方は、よほどのことがない限り並びませんので、行列は評判が良いという意味です。
また、直感を信じて入ってみるのもいいかもしれませんね
さて、今日お届けするレシピは、豚肉の甘辛炒め(テジチュムルロク)。
お家でもグルメ横丁の味が楽しめます。
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
寒い冬、到来です
身体は季節の変化と密接に関係をしていて、この時期、身体は寒さに身を縮めることが多くなり、エネルギーの発散を抑え、栄養を内側に溜め込もうとします。
新陳代謝も悪くなるため、血液の流れの滞りから、末端冷え性になりやすくなるのです
身体が冷えていると免疫力が低下して抵抗力がなくなり、風邪をひきやすい身体になってしまいます。
風邪予防にも、身体が冷えていない方が良いのです。
そこで、大切なのが身体の内側から冷えを予防すること。
身体を温める作用のある食材や調理方法を用いて、体内の血液のめぐりを良くし、冷えを内側から予防することが重要です。
身体が冷えているときに即効性のある食べ物は、ドリンク類や味噌汁、スープといった温かい汁物
紅茶にショウガのスライスを加えたり、お味噌汁にたっぷりのネギを加えたり、いつもの飲み物や汁物に、身体を温める食材をプラスすると、より効果的です
また、身体の源となるタンパク源に、ネギ・ニラ・ニンニクといった身体を温める食材を組み合わせることも、とても大切です
しっかり食べて、元気に寒い冬を乗り切りましょう!