こんにちは、料理家の野上優佳子です。
2月の行事と言えば、節分とバレンタインデー
皆さんが、愛いっぱいの素敵な1日を送っていらっしゃいますように!
実は2月には、今は消えてしまった国家行事「祈年祭」がありました。
「祈年祭(としごいのまつり)」とも言い、春を代表するお祭り。
元々は、1年が豊作の良い年になりますように、というお祈りをしたそうです。
収穫を祝う秋の新嘗祭と、いわばセットのような行事でした。
この祈年祭、室町時代には一度廃絶し、その後明治時代に復活したそうですが、今では全国各地のそれぞれの神社で祭祀として行なわれる程度になりました。
ちなみに祈年祭の「年」には、古くは「稲の実り」という意味があったそうです。
先週のブログでご紹介した「事八日」(2月8日)は、農事の始まりを示す日でもあります。
私たちが日々おいしく頂いているお米は、こんな寒い時期から準備が始まり、そして秋に豊かな実りを迎えるのだなあと思うと、改めて感謝!
さて今回は、稲にちなんで、お米がおいしいレシピをご紹介します。
我が家の定番のひとつ、「黒糖いなり」。
黒糖ならではの、優しい深みのある甘みがたまりません。
ぜひお試し下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
皆さんは、「事八日」と言う言葉を聞いたことがありますか?
事とは、祭事や斎時といった行事や儀式のことを指しています
八日は、12月8日と2月8日のことで、この両日や両日に行なわれる行事を総称して「事八日」と呼んでいます。
よく「事始め」という言葉を耳にしますが、それはまさにこの日のこと。
2月が事始めで12月が事納め、の地域もあれば、真逆のところもあり、その行事も実に様々ですが、2月の有名な行事として「針供養」があります。
関東では、2月8日に浅草寺で行なわれるものが有名。
裁縫の上達やけがのなきことを願い、裁縫を休んで針を使わず、古い針や折れた針を、豆腐やこんにゃく、餅などに刺して社寺に納めて供養をします。
この他に、豆腐のみそ汁とあずき飯を食べたり、こんにゃくとふろふきダイコンを食べたりする地域があり、また針供養だけでなく、事八日に豆腐やこんにゃくを食べる風習が各地で見られます。
それにしても、なぜ豆腐やこんにゃくに刺すのでしょうか?
一説には、これまで硬い生地などを何枚も刺して働いた針を、やわらかい物に刺して楽をさせて労をねぎらうため、と言われます。
日頃から慣れ親しんでいる道具への愛着や感謝の気持ちの民俗信仰が行事になったと思うと、なんだか心が温まりますね
さて今回はこんにゃくの話題が出たので、しらたきを使った簡単レシピをご紹介。
たらことしし唐、そしてショウガを使った、さっぱり副菜。
日持ちがして色合いもきれい!
ちょっとしたおつまみや、お弁当のおかずにもおススメです
ぜひお試し下さいね
こんにちは。
料理研究家の吉田由子です。
2月3日は、節分の日ですね。
巻き寿司を丸かじりされる方、2013年の恵方は「南南東」ですよ〜。
さて、節分と言えば「豆まき」ですよね。
私が子供の頃は、近所のあちらこちらで「鬼は〜外!」「福は〜内!」という子供の元気な声が聞こえた物ですが、最近は住宅事情なのか掃除が大変だからなのか・・・自宅の近所ではあまり聞かれなくなりました。
最近では、部屋の中で殻付きのピーナッツや、小包装された小さなチョコレートをまくというご自宅もあるようで、もはや節分は「とにかく何かをまくことを楽しむ日」になっているのかなぁと、時代の変化に驚くばかりです
かくいう我が家も、住宅事情により家の外で豆をまくのはなので、豆まきは幼稚園などで楽しんでもらって、自宅では「福豆を年の数だけおいしく頂く」ことにしています
諸説ありますが、節分に煎った豆を食べる理由は、火で煎り、邪気を払った福豆を年の数だけ身体に入れることで、「次の年も健康で幸せに過ごせますように」と願いを込めたためという説が一般的なようです。
子供の頃は年の数なんてほんの数粒で、「もっと食べたい!」なんて言っていた物ですが、最近はやや胸焼けするくらいの量になりつつあり、複雑な心境は否めません
そんな複雑な女心を抱きつつ、スーパーで節分用の煎り大豆を探していたところ、「煎り黒豆」なる物を発見
早速購入してみました
黒豆には、「黒豆アントシアニン」というポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールは、活性酸素を抑制する抗酸化作用があり、血液をサラサラにして老化を防ぐ効果が期待できます。
つまり、アンチエイジング効果が期待できるということ
これぞまさに「福豆」ですよね
今年の節分は、この「煎り黒豆」を年の数以上に頂きたいと思います
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では、2月10日にお正月を迎えます。
日本と違い、韓国は旧暦を基準にしているため、毎年お正月の時期が変わります。
旧正月は、韓国語でソルラル。
通常、前後合わせて3日間の連休となります。
ソルラルは各地で生活している家族、親族が一堂に集まるため、連休前は贈り物を買い求める人たちが、デパートや市場に溢れます
日本のお歳暮に近い習慣が、韓国にも存在するんですね。
帰省先に向かう際、汽車は人で溢れ、高速道路は大渋滞
やっとのことで帰省先に到着するも、女性には大仕事が待ちかまえています。
先祖のお供えや親族全員の食事を、何十種類も作らなくてはなりません。
大家族の場合は、一日中チヂミを焼き続けることもあるそうですよ。
新婚のお嫁さんは、この食事作りにプレッシャーを感じ、ソルラル後に体調を崩す人も少なくないようです
元旦の朝は、先祖用の供え物をテーブルに用意し、新たに購入した服や韓服を着て、先祖を敬う儀式の茶礼(チャレ)を行ないます。
茶礼(チャレ)が終わったら、食事。
お供えの食べ物を分け合い、韓国のお雑煮であるトックを頂きます。
トッククを食べることで、1年歳を取ると言われています。
その後は、先祖のお墓参りとなります。
そして、日本と同様に大人は子どもたちにお年玉を手渡しし、伝統的な遊びをします
韓国はクリスチャンも多いので、宗教によっては儀式を行なわないなど、スタイルの違いもありますが、家族一緒に過ごすことは共通しているようです。
本日紹介するレシピは、肉団子のジョン(トングランテン)。
ジョンは、お正月に欠かせない料理のひとつです