こんにちは、料理家の野上優佳子です。
朝夕の冷え込みが厳しくなりました
すっかり冬の気配ですね。
温かい汁物が恋しい季節です
今日は、私たちにとても身近な食材「小麦粉」のお話。
常備してある食材は、各ご家庭様々だと思いますが、その中でも小麦粉は、必ずと言って良い程、どこのお宅にもあるものではないでしょうか?
麦は世界三大穀物のひとつで、生産量も最上位を争う穀物です。
歴史は大変古く、古代エジプトの壁画や、聖書の中でも存在を確かめることができます。
その分布は世界中に広がっていて、欧米のパン、西アジアのチャパティやナン、中国ではマントウをはじめとする餅(ピン)類、日本はうどんと、発酵または無発酵を合わせ加工形態もとても豊か。
中国から伝来し、日本でも弥生時代には栽培が始まったとされる小麦。
加工によって長期保存が容易で、米に比べて乾燥や寒さに強いため、国内でも稲作栽培が難しい地域では栽培が盛んです。
同じく、まんじゅうやうどん類など、小麦を使った郷土料理が数多くあります。
風変わりな名前のものを例に少し挙げてみると、岩手「ひっつみ」
栃木「耳うどん」
埼玉「いがまんじゅう」
群馬「おきりこみ」
神奈川「へらへら団子」
山梨「ほうとう」
熊本「いきなり団子」
大分「やせうま」
・・・など。
郷土の言葉と食、そして農作物がとても親密につながって、今も郷土料理として息づいている様子は、本当に興味深いものです。
さて今回は、その中から岩手県の「ひっつみ」をご紹介します。
すいとんのようなもので、寒いこの季節にぴったり
身体が温まる野菜たっぷりの汁物です。ぜひお試し下さい
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
寒さが厳しい日が続きますが、皆様風邪などひかれていませんか?
さて、今年の12月21日は冬至です。
冬至は、北半球では1年のうちで一番太陽の高さが低くなりますので、昼が一番短く、夜が一番長くなります
日本では、冬至と言えば、「ゆず湯」に入って無病息災を祈るという習慣がありますね
では、どうして「ゆず湯」なのでしょうか?
ゆず(ゆず)を「融通(ゆうずう)」とかけ、融通がききますようにという意味。
冬至(とうじ)=「退治(たいじ)」とかけ、病気などを退治してくれますようにという意味。
以上、2つの意味が由来だそうです。
なんだか、ダジャレみたいですが・・・
実は、「ゆず」をお湯にいれるのは、とても理にかなっているんです。
「ゆず」の皮には、リモネンやシトラール・ピネンという芳香成分が含まれています。
これらの芳香成分は、新陳代謝を活発にし、血行を促進し、身体を温めてくれますので、風邪の予防や冷え症、腰痛、神経痛を和らげる効果があります。
また、リラックス効果がありますので、ストレスの解消にも効果的です。
ビタミンCやクエン酸も豊富に含まれていますので、肌の角質を保護し、うるおいを保ってくれる効果もあります。
もちろん、お湯に入れるだけではなく、ゆずは食べてもうれしい効果が
ゆずには、ビタミンC・ビタミンP・クエン酸・食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれています。
ご家庭で、手軽にゆずの香りを楽しむなら「ゆず茶」がおすすめ
お湯に溶かして飲んだり、ヨーグルトに入れたりするのが一般的ですが、今回は、フライパンで簡単に作れる「ゆず茶入りヨーグルト蒸しパン」をご紹介します
少し酸味のあるもちもちの生地に、ふわっとゆずの香りが立ち込めるほっこりおいしい蒸しパンです。
今年の冬至は、ぜひゆずの香りを満喫して下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
焼肉屋での食事のシメに、冷麺またはクッパを召し上がる方も多いのでは?
日本では「クッパ」という名前で浸透していますが、韓国語に近い発音ですと「クッパプ」です。
「クッ」はスープ、「パプ」はご飯を意味します。
ご存じの通り、ご飯とスープが合わさった一品です。
韓国のスープは、ご飯を混ぜて食べることが前提になっています
唐辛子の入った辛口のスープでも、しょうゆ味や味噌味でも、クッパという食べ方が自然に行なわれています。
いつ頃からクッパは存在したのでしょう?
19世紀の料理書に、クッパの具体的な説明が登場しました。
この中で紹介されていたジャンクッパは「しょうゆで煮た脂っこい肉のスープを、ご飯の上にかける」だったそうです。
とは言え、クッパの歴史は、ずっと以前にさかのぼると思われます
このような食べ方が、なぜ生まれたのでしょうか?
それは、大家族で少量の牛肉を分けて食べるためには、スープに仕立てて、ご飯を混ぜるしかなかったこと。
外部からの侵略が多かったために、短い時間で食べるにはクッパが適していたことが挙げられます。
発祥に関しては暗い背景ですが、ご飯、肉や海鮮、野菜、ゴマなどが入ったクッパは、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素が、一品で満遍なく栄養が摂れる点が魅力的
忙しいお母さんにとって、便利でありがたい料理ですよね
短い時間で作ることができ、家族のために栄養たっぷりの一品になります。
本日ご紹介するレシピは、白菜キムチを使った「キムチクッパ」。
唐辛子の辛みで身体がポカポカしてきますので、これからの季節にはピッタリですよ
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
早いもので、今年も残すところわずかとなりました
年末年始は、実家に帰省されたり、自宅でのんびりと過ごしたりと、オフを満喫する方が多いのでは!?
私が以前勤めていた体育会系の大学寮でも、オフ期が終わり、寮に帰ってくると、かなりぽっちゃりとしている子をよく見かけました。
年末年始の過ごし方を聞くと、ここぞとばかりにリラックスし、制限なく飲み食いし、ゆっくりのんびり過ごしていたそう
もちろん、そういった時間も大切ですよね
ですが、オフ期が終わった身体は、筋肉が落ち、体脂肪が増えているので、元の身体に戻すのにとても苦労していました。
今回のブログは、年末年始を控えたこの時期に、アスリートのための「後悔しない!オフ期の食事のポイント」についてお伝えしたいと思います。
オフ期の食事のポイントは、いつもの食事の8割程度に抑える
激しいトレーニングが休みになるオフ期に、普段と同じ量を食べていては当然エネルギーオーバーになってしまいます。
高タンパク低脂肪な食材や食物繊維の多い食材を意識して摂る
鶏むね肉や、牛や豚のヒレ肉、豆腐などを中心にタンパク質を摂るようにしましょう。
また、内臓のコンディションを整える効果のある食物繊維が豊富なきのこ類、イモ類、こんにゃくを食事に取り入れるとカロリーも抑えることができ、一石二鳥です。
食事を抜いたり、ドカ食いをしない
年末年始は、人が集まったり、ごちそうを食べる機会も多いもの。
普段、節制をしている人程、たがが外れてドカ食いしてしまいがち・・・
また、「食べ過ぎた次の食事を抜けばいいや!」という考えは禁物
空腹の時間が長くなると、次に食べた食事を身体がくまなく吸収し、体脂肪として蓄えようとしますので、逆効果になってしまいます。
オフ期は、再スタートの準備期間です。
トレーニングが休みでも、軽いジョギングやストレッチは毎日続けるようにし、コンディショニングを整える期間だと心得ましょう